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あと少しで実現しそうな『ドラえもん』ひみつ道具6選。「こんなこといいな」は目前に?

マグミクス / 2020年5月27日 16時50分

あと少しで実現しそうな『ドラえもん』ひみつ道具6選。「こんなこといいな」は目前に?

■カナダの軍服メーカーが開発した「かくれマント」?

 かつては夢と空想の産物に過ぎなかった『ドラえもん』のひみつ道具の数々。しかし21世紀に突入し、連載開始から50年が経過したいま、そのいくつかは、すでに実現しています。

 たとえば、「うそ発見器」や「かべかけテレビ」はそのままですし、「糸なし糸電話」は携帯電話で実現し、スマートフォンに進化しました。相手がいなくても将棋ができる「セルフ将棋」は、コンピュータ対戦機能を備えたビデオゲームの将棋に始まり、2013年にはAIを用いた将棋ソフトが初めて公式の場でプロ棋士に勝利するまでに至っています。今回は『ドラえもん 最新ひみつ道具大事典』を参考に、数々のひみつ道具のなかから、もう少しで実現しそうな技術を紹介していきます。

●「シュミの日曜農業セット」 部屋のなかで好きな作物を作ることができる道具

 LED照明と水循環システムを用いた屋内型水耕農場の開発が、アメリカのプレンティ社をはじめ、各国で進められています。ビルや倉庫などの密閉した建物のなかで栽培するため、天候や環境に影響されることなく、質と量ともに安定して生産できると期待されています。

●「ペーパーハウス」 組み立てると実物大になる、紙でできた家。

 2009年、スイスのウォール社は、キッチンと寝室2つ、シャワーが備えられた紙製の家を、6000フラン(約50万円)で販売すると発表しました。この家を構成するハチの巣構造の紙製プレートは1平方メートルで200トン以上を支えることができるそうです。また2019年にアメリカで行われた3Dプリンターを用いた住宅建設プロジェクトでは、わずか12時間で500平方メートルの家が完成したそうです。

●「かくれマント」 かぶると姿が見えなくなるマント

 2019年にカナダの軍服メーカー、ハイパーステルス・バイオテクノロジー社は、量子ステルスという技術の特許を申請しました。同社のプロモーション映像では、量子ステルスを用いた透明なスクリーンを通すと、その後ろにいるはずの人や物が消えて背景と同化する様子が見られます。目をこらせば、うっすらとした影は見えますが、この技術を用いれば肉眼だけでなくサーモグラフィでも見えなくなるというから驚きです。ちなみにプロモーション映像における同技術のキャッチフレーズは、「『ハリー・ポッター』の透明マントがもうすぐに現実に!」でした。

■ひみつ道具の前に立ちふさがる社会的問題とは?

『ドラえもん 最新ひみつ道具大事典』(小学館)

●「ほん訳こんにゃく」 食べれば日本語が外国語に、外国語が日本語に聞こえる道具

 日本語を話すと、リアルタイムで英語や中国語などの外国語に変換してくれる音声翻訳機は、「ポケトーク」ほか、すでに多くのメーカーから発売されています。多くの言語に対応しているうえ、外国語から日本語への双方向の変換も可能な機種もあり、海外旅行や外国人相手の接客に重宝されているようです。翻訳データの蓄積が進んでいけば、「ほん訳こんにゃく」のように、ネイティブのしゃべり言葉を再現!というレベルに達する日も遠からず来るかもしれません。

●「空気手袋と空気メガネ」 空気を好きな形に固められる手袋と、それを見ることができるメガネ

 近年世界中で注目を集めているのが、ヘッドマウントディスプレイに表示される仮想空間にデジタル・ペインティングするVRアート。ペインティングといっても、モニターのような平面ではなく、3Dで立体的に描かれる作品は、絵画の中に入ったようだと評されるほどの実在感です。また仮想空間と現実空間を混合させる技術を用いたMRアートも、今後発展が見込まれる分野です。

●「ロボット・カー」 印をつけた地図を車体に入れると、目的地に連れて行ってくれる車

 自動運転の機能を備えた車は、世界中の自動車メーカーやIT企業がその開発にしのぎを削っている分野です。BMWのハンズ・オフ・アシストや日産のプロパイロット2.0のように、高速道路など一部の場所で、コンピュータ制御で手放し運転が可能な機能を搭載した車はすでに発売されていますが、あくまでドライバーの運転を支援する技術に留まっており、目的地まで自律的に走行する完全自動運転車はいまだ実現していません。

 これは完全自動運転車が一般道路を走行するためには技術的な問題だけでなく、事故が起きた場合の責任の所在や、車両には運転者が必須と規定しているジュネーブ道路交通条約の改訂などさまざまな社会的問題が絡んでいるためでもあります。限定的な場所や条件であれば、あらかじめ定められたルートをパトロールするイスラエル軍の無人車両や、建設機械のコマツのブルドーザーの遠隔操作など、すでに実現している、あるいは実証実験に入っているものが多く存在しています。

 ここに挙げたのはほんの一例で、実現まで「あと一歩!」なひみつ道具はたくさんありますので、皆さんも調べてみてください。ただ願わくば、嫌いな人を最初からいなかったことにしてしまう「独裁スイッチ」や、自分に都合のよい法案を通すことができる「ポータブル国会」のようなひみつ道具はこれからも実現しないで欲しいものですね。

(倉田雅弘)

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