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声優、作画の先入観なしに見られる! オリジナルアニメ【4選】

マグミクス / 2020年6月5日 16時10分

声優、作画の先入観なしに見られる! オリジナルアニメ【4選】

■スリリングで、少しの恋も…

 小説・マンガなどの原作がアニメ化されると、作品への思い入れが深いほどキャラクターデザインや声優に違和感をおぼえてしまうことも。アニメオリジナルで描き下ろされた物語であれば、そういった先入観なしに作品を楽しめます。

 ネット配信で見られるオリジナルアニメを4作品ご紹介します。

* * *

●『東のエデン』

 原作・脚本・監督は『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』などで知られる神山健治氏。キャラクター原案を『ハチミツとクローバー』の漫画家・羽海野チカ氏が手掛けています。

 大学の卒業旅行で仲間たちと離れ、ホワイトハウスを訪れていたヒロインの森美咲(もりみ・さき/CV:早見沙織)は、全裸で記憶喪失、携帯と拳銃を持った青年・滝沢朗(たきざわ・あきら/CV:木村良平)と出会います。

 トラブルから救ってくれた彼に上着をプレゼントした咲ですが、パスポートがポケットのなかに! 一度は別れた朗を探し出し、ともに日本に帰国。

「ノブレス携帯」を持っていた朗は、自分が100億円を自由に使える「セレソンゲーム」の参加者12人のうちのひとりであったことを知ります。「ノブレス・オブリージュ」の考えのもと、閉塞した日本を救う使命をもった12人の「セレソン」たち。最初にゴールしたひとり以外には死がもたらされるため、セレソン同士、互いの行動を牽制し合うことも。

 気さくで人懐っこく、謎の魅力を持つ朗に惹かれていく咲。咲は大学のサークル「東のエデン」のメンバーを朗に紹介し、彼が「救世主」になるのを支えていくことになります。

 朗は咲でなくとも惚れてしまう、まさに「ヒーロー」。ほかのセレソンたちも個性豊かな人物たちです。「ノブレス携帯」で電話をすれば、どんなことでも実現してくれるコンシェルジュ・JUIZ(ジュイス/CV:玉川紗己子)が一番魅力的?

●『アルドノア・ゼロ』

『アルドノア・ゼロ』画像は『アルドノア・ゼロTVアニメ公式ガイドブック』第1巻(芳文社)

 監督はあおきえい氏、ストーリー原案・脚本は『魔法少女まどか☆マギカ』『PSYCHO-PASS サイコパス』などで知られる虚淵玄氏。

 物語の舞台は、地球・月・火星の行き来が可能になった世界。火星に古代文明のテクノロジー「アルドノア」が発見され、「ヴァース帝国」が設立。地球との戦争が勃発しました。現在は休戦状態にあるものの、地球では少年少女たちも来たる戦に備えて軍事訓練を行っています。

 主人公の高校生・界塚伊奈帆(かいづか・いなほ/CV:花江夏樹)も、クラスメイトの網文韻子(あみふみ・いんこ/CV:小松未可子)らと、軍人で姉の界塚ユキ(かいづか・ゆき/CV:大原さやか)らにより有人兵器の指導を受けていました。

 ヴァース帝国の第一皇女アセイラム・ヴァース・アリューシア(CV:雨宮天)は、親善大使として危険を顧みずに地球に降り立ちます。

 しかし、アセイラム姫は見物に訪れた伊奈帆たちの目前で、ミサイルによって殺害されます。ヴァース帝国はこれを名目に休戦協定を破って地球に攻撃を開始。実は、アセイラム姫の殺害は地球との交戦を望む火星側のテロリストによって行われたものでした。

 生き残るため、伊奈帆たちも実戦に加わることに。そのさなか、変装して生き延びていたアセイラム姫と出会います。

 かつてアセイラム姫に命を救われ、ひそかに思い慕う地球人、スレイン・トロイヤード(CV:小野賢章)は火星側の人間として、地球側と戦うことに。姫の生存を知り、「彼女を守る」という共通の思いを持ちながらも、伊奈帆と敵対します。

 冷静沈着で天才的な判断力を持つ伊奈帆の人間離れした戦闘力、地球人として蔑まれながら火星の貴族たちのなかで地位を高めていくスレイン、地球と火星の平和を願うアセイラム姫。ロボットアニメとしてのアクションシーンに加え、3人の主人公と呼べる3者の生きざまも惹きつけられる作品です。

■色んな常識をひっくり返す、超展開アニメ

●『ゾンビランドサガ』

『ゾンビランドサガ』 (C)ゾンビランドサガ製作委員会

 佐賀県に住む主人公の源さくら(みなもと・さくら/CV:本渡楓)は、何をやってもうまくいかない悩みを抱えた高校2年生。TVで見たアイドルグループ「アイアンフリル」の姿に勇気づけられ、アイドルを目指すためにオーディションに応募することを決意します。

 応募書類を手に、元気に家を出たさくら。しかし、走ってきた軽トラックにひかれ、命を落とします……。

 目を覚ましたさくらがいたのは、ゾンビがうごめく洋館。一度死んだ彼女は、ゾンビとなって蘇ったのです。ほかのゾンビも、生前は「伝説のアイドル」「伝説の天才子役」など名を馳せた少女たち。彼女たちの前に現れた巽幸太郎(たつみ・こうたろう/CV:宮野真守)はゾンビたち7人に、佐賀県の認知度を上げるため、ご当地アイドルとして活躍することを求めます。

 紆余曲折を経てファンを増やしていくアイドルグループ「フランシュシュ」。その紆余曲折がそれぞれとんでもない展開で、生前のメンバーの驚愕する過去が次々に明かされていきます。

 すでに「死んでいる」さくらたちが前向きに「生きる」という複雑な設定を見事に描いた作品。「フランシュシュ」は実際の佐賀県とのコラボイベントも多数行い、人気を博しています。TVシリーズ第2期の放送も決定。

●『天元突破グレンラガン』

『天元突破グレンラガン』画像は『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』 (C)GAINAX・中島かずき/劇場版グレンラガン製作委員会

 原作はGAINAX、シリーズ構成・脚本はのちに『キルラキル』(2013年)『BNA ビー・エヌ・エー』(2020年)などを手掛ける中島かずき氏。

 地下の世界で、村を拡張するために穴を掘り続けていた少年・シモン(CV:柿原徹也)はある日、小さなドリルを見つけます。そして掘り当てた、「顔」。

 シモンがアニキと慕うカミナ(CV:小西克幸)は村の者たちと「グレン団」を結成して、憧れる地上を目指していました。ある時、地下世界に発生した地震とともに、地上からロボットとライフルを持った少女・ヨーコ(CV:井上麻里奈)が落ちてくると、カミナは地上が存在することを確信。シモンが掘り当てた「顔」……「ラガン」に乗り、シモンとカミナは村を出て、ヨーコとともに「ガンメン」と呼ばれるロボットで襲ってくる獣人たちと戦うことになります。

 カミナは卓越したリーダーシップで「大グレン団」を結成。獣人から強奪したガンメンに乗るカミナの「グレン」とシモンの「ラガン」は合体し、「グレンラガン」として活躍します。

 圧倒的なスピード感で進む物語ですが、序盤で大きな転機を迎えます。悲劇から立ち直れず、戦えなくなったシモンは謎の少女ニア(CV:福井裕佳梨)と出会い、自分たちの住む世界の真実を知ることに。そして、後半では少年から青年に成長したシモンの姿が描かれます。

 予想できないストーリー展開もさることながら、合体に合体を繰り返し銀河を超越してしまう「グレンラガン」の存在はほかのロボットアニメの登場ロボと戦わせたら無敵ではないかと言われるほど。

 TVシリーズを再構成した劇場版では、「ここまでやるか!?」とツッコミたくなるほどの超弩級の「天元突破」ぶりを見せてくれます。笑えて、泣けて、小さなことにくよくよしていられなくなる作品です。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(マグミクス編集部)

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