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藤井七段の活躍を予見? ドラえもんの入門マンガから始める、奥深い将棋の世界

マグミクス / 2020年6月10日 8時10分

藤井七段の活躍を予見? ドラえもんの入門マンガから始める、奥深い将棋の世界

■「子供が大人に勝利」が当たり前に起こる世界

 史上最年少でタイトルに挑戦する藤井聡太七段が2020年6月8日、「第91期棋聖戦」五番勝負の第1局で渡辺明棋聖に勝利し、社会の関心が将棋へと集まっています。折しも、2020年5月に小学館から、マンガ『ドラえもんの小学校の勉強おもしろ攻略 はじめての将棋』(小学館)が発売されたばかり。子供たちを奥深い将棋の世界にいざなう入り口となりそうです。

 同書は、ドラえもん、のび太たちと一緒に楽しみながら将棋のルールを学んでいくというもの。物語は、将棋対局の番組で、のび太と変わらない年齢の棋士が大人に勝つ姿をテレビで見るところから始まり、のび太はしずかちゃんに認めてもらうために将棋を始めることを決意します。そして、将棋のルール、駒の並べ方から、ゲームの進め方、戦法の磨き方を学んでいきます。

 実際に中学生でプロ棋士になった棋士は、藤井聡太七段や羽生善治九段をはじめ5人いるそうです。子供向けの大会はたくさんありますが、全国の強者が集まる「小学生将棋名人戦」は、毎年小学生チャンピオンを決める有名な大会で、羽生善治九段は、小学6年生の春にこの大会で優勝しています。

 将棋は、児童館や将棋教室などでもできますが、現在はパソコンやスマートフォンアプリなどでも気軽に対局できる環境があり、藤井七段がそうであるように、外出自粛のなかでも腕を磨くことが可能です。

 本書を監修した「序盤のエジソン」の異名をもつ田中寅彦九段は、将棋の魅力について次のように語っています。

「一番良いところは、勝ち負けという形で成功と失敗を教えてくれる事です。悪い手をさし、王様を詰まされると自分の失敗を認めて「負けました」と言わなければならない。本当につらい事なのですが、そのくやしい経験が成長のためにはとても大事なのです」

 また、18歳で歴代4名人を連破して史上最年少でNHK杯優勝を果たした羽生善治九段も、「勝ち負けには、もちろんこだわるんですが、大切なのは過程です。結果だけなら、ジャンケンでいい。」という名言を残しています。「どうしたら勝てるのか、良い将棋が打てるのか?」を自分自身で考える力を子供のうちから身につけていくことは、社会に出てからの思考にも役立つことでしょう。

 コンピュータ将棋が発達し、AIがプロ棋士を上回ったとも言われる昨今ですが、いま注目を集めている藤井聡太七段は、「大局観」によって最善手を絞り込める人間の能力を使い、勝ち筋を見つけ出す「AI超えの棋士」とも呼ばれ、人間の能力のさらなる可能性、そして将棋という世界の奥深さを改めて私たちに見せてくれています。

『ドラえもんの小学校の勉強おもしろ攻略 はじめての将棋』のような書籍は、そうした将棋の世界への入り口のひとつ。一歩踏み入れば、ワクワクするような日々が始まるかも……?

(川崎晴代)

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