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主人公がチートすぎて面白い“異世界もの”アニメ3選 「スマホ太郎」って!?

マグミクス / 2020年6月11日 19時40分

主人公がチートすぎて面白い“異世界もの”アニメ3選 「スマホ太郎」って!?

■こんな無双、経験してみたい…!? 実は面白い「スマホ太郎」作品

 TVアニメ『異世界はスマートフォンとともに。』が放送されて以降、「スマホ太郎」としてアニメファンをざわつかせているジャンルがあります。「スマホ太郎」とは、簡単に説明すると今や定番ジャンルとなった異世界転移系に多い“俺TUEEEE系”の進化形で、一見無個性で淡々とした主人公が降ってわいたチートスキルを用いて無双する作品のこと。

 正直あまりいい意味で使われる単語ではないものの、何だかんだで毎年のように放送され「スマホ枠」「スマホ太郎枠」として定着しているのは、こういった作品が持つ謎の中毒性ゆえのことではないでしょうか。SNSで感想が言いたくてつい観ちゃう、というのも、人気の理由のように思います。ちなみに筆者も、安心して観られるので大好きです。そこで今回は、この「スマホ太郎枠」として注目された、主人公がチートすぎて面白い異世界転移・転生アニメを3つご紹介します。

●『異世界はスマートフォンとともに。』

 ひとつめは、この「スマホ太郎」の起源ともいえる『異世界はスマートフォンとともに。』。2017年7月から9月にかけて放送された作品で、小説投稿サイト「小説家になろう」で連載されていた冬原パトラ氏による作品が原作です。本作品の主人公は、神様の不注意で死んでしまった主人公・望月冬夜(もちづき・とうや/CV:福原かつみ)。その後お詫びとして神様の力で全ステータスが底上げされ、スマートフォンの使用ができる状態で転生させられることに――。

 転生先は魔法という概念はあるものの、使える魔法は個々で限られているのが普通で、文明もまだまだ未発達な中世ヨーロッパを彷彿とさせる世界。このなかで全魔法を習得でき、かつスマホでマップを見たり写真を撮ったりし放題な冬夜は、次々と周囲の人間……特に女の子をとりこにしていきます。が! お約束のように無自覚を貫き、頭に「?」を浮かべるという始末。強い……。これが本当のチートか……と思わずにはいられません。

●『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』

『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』 (C) むらさきゆきや・講談社/異世界魔王製作委員会

 ふたつめは、2018年7月から9月にかけて放送された『異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術』。2014年より講談社ラノベ文庫にて刊行されているむらさきゆきや氏によるライトノベルが原作です。引きこもりゲーマーだった主人公・坂本拓真(CV:水中雅章)は、ファンタジーMMORPG『クロスレヴェリ』内で魔王ディアヴロと恐れられていましたが、ある日そのクロスレヴェリ内に召喚獣として召喚されてしまいます。が、彼が所持していた「魔王の指輪」の効果により、逆に召喚者であるふたりを隷属させることに。魔王ディアヴロとなった拓真は、コミュ障を隠すため魔王キャラのまま異世界生活を送ることに。

 ディアヴロを召喚したのは、金髪巨乳美少女なエルフのシェラ・L・グリーンウッド(CV:芹澤優)、黒髪貧乳美少女な豹人族のレム・ガレウ(CV:和氣あず未)のふたり。チート級の装備と力を持ちこんな美少女ふたりを隷属させてしまっただけでも十分、主人公力を発揮していますが、訳アリでもある彼女たちを受け入れることで心までもわしづかみにしてしまい、取り合いもエスカレートして肌色多めな展開に!? そんななかでもディアヴロは平常心を保とうとしますが、心の声として建前ではない本音も聞こえてくるので、そのギャップにクスッと笑えます。ちなみに本作品は「スマホ太郎」と思いきや思いのほか本格派だったという声もあり、「高級スマホ」と呼ばれることもある様子。TVアニメ第2期が2021年放送予定です。

■無自覚に規格外! 周囲まで実力者に変えていく『賢者の孫』

●『賢者の孫』

『賢者の孫』 (C)2019 吉岡 剛・菊池政治/KADOKAWA/賢者の孫製作委員会

 最後は、2019年4月から6月にかけて放送された『賢者の孫』。こちらもひとつめの異世界スマホ同様、「小説家になろう」で連載されている吉岡剛氏による小説が原作です。日本のサラリーマンだった主人公は、仕事の疲れからぼーっとしていたところ交通事故に遭い死んでしまいます。そしてシン=ウォルフォード(CV:小林裕介)として生まれ変わり、前世の記憶を持ったまま異世界で生きることに。そんな彼を育ててくれたのは、偉大な賢者マーリン(CV:屋良有作)でした。シンはマーリンに育てられたことで規格外の魔法使いに成長し、その経歴と圧倒的な実力で、魔物から世界を救っていきます。

 マーリンは、この世界でその名を知らない者はいない、かつて世界を恐怖から救った偉大な人物。そのため国王など王国の重鎮たちとも近しい関係にあります。その影響でシンも知らず知らずのうちに権力者たちと親しくなっており、実力も相まってもはや無敵状態。しかし本人は自分の立場や規格外の実力に無自覚で、「またオレ何かやっちゃいました?」というようなすっとぼけたセリフで周囲を呆れさせ、それでいて周囲まで最強パーティーへと昇華させていくというチートっぷり。「スマホ太郎枠」のなかでも、かなり無双度高めの作品です。

* * *

 以上、主人公がチートすぎて面白い異世界転移アニメ3選をご紹介しました。重い作品の合間に、安心して楽しくアニメを観たい時に、こういった作品がきっと緊張をほぐしてくれます。もし自分がその力を手に入れたら……なんて考えるのも楽しいですね。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(水音)

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