直感的に遊べた『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』 DSならではの仕掛けに驚きの連続

マグミクス / 2020年6月23日 16時10分

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■ニンテンドー DSならではのタイトル

「ティロリロリロリン♪」という謎解きの効果音でおなじみ、34年の歴史を持つアクションアドベンチャー「ゼルダの伝説」シリーズ。その人気ぶりはすさまじく、ドット絵で描かれた初代から「Nintendo Switch」用タイトル『ブレス オブ ザ ワイルド』にいたるまで、国内外を含んだ実に大勢のユーザーから高く評価されています。

 今回取り上げる、2007年6月23日発売の『ゼルダの伝説 夢幻の砂時計』(以下『夢幻の砂時計』)は、そんな同シリーズのソフトラインナップを振り返る上で欠かせない重要な一作。というのも、本作はゼルダシリーズ初となる”ニンテンドー DS専用タイトル”であり、ほぼ全ての操作系統に直感的な入力システムが採用されていたからです。

 2007年6月23日に任天堂が送り出した『夢幻の砂時計』は、2006年発売の『トワイライトプリンセス』に続くシリーズ作品。ゲームは海賊団のリーダーを務める「テトラ」(『風のタクト』に登場したメインキャラクター)が、正体不明の幽霊船と一緒に消えてしまうシーンからスタートします。

 テトラたちと一緒に旅を続けていた少年「リンク」はとっさに彼女の救助を試みますが、一歩及ばずに海中へと落下。そのままとある島へ漂着した後、新キャラクターの船乗り「ラインバック」を相棒に迎え入れ、行方不明となったテトラを助けるべく、大海原を駆ける航海に意気揚々と乗り出します。

 ちなみに本作のキャラクタービジュアルは『風のタクト』や『4つの剣+』、そして『ふしぎのぼうし』と同じく、大きなネコ目が特徴的な通称”トゥーンリンク”。初登場時こそ、独特の外見に戸惑ったユーザーが多かったのも事実ですが、『夢幻の砂時計』の時点では大人リンクや子供リンクと同様、”リンクの定番フォルム”として認知されていたように思われます。

■ハード性能をフル活用した直感的な入力システム

『夢幻の砂時計』は”ペンアクションアドベンチャー”と銘打たれており、ニンテンドーDSのハード性能を活かした操作方法が組み込まれていました。

 その最たるは”タッチ操作”。当時の販促CMでしきりに聞こえた「タッチで遊ぶゼルダの伝説」というフレーズ通り、リンクの操作をタッチペンで行えるようになったのです。

 例えばリンクを歩かせたい場合は、進路を定めて下画面の該当箇所をタッチ。壺や石を持ち上げたい時も、対象オブジェクトを直接タッチ。さらに邪魔な敵モンスターに対しては、グルッとサークル状にペンを走らせて回転斬りをお見舞い……という具合に、ボタンを入力することなく、思いついた操作を直感的に反映させるゲーム性が形作られていました。

 よりユーティリティに長けた機能として、ダンジョン攻略中に”メモを取る”ことができたのも魅力。何か手がかりを得た際、ノートやメモ帳を開くことなく、画面上へダイレクトにメモを残せるようになりました。こちらは過去シリーズになかったシステムのため、リアルタイムで遊んでいた当時、とにかく重宝した記憶があります。

 こうした操作周りのゲームシステムに並び、”ニンテンドーDSだからこそ実現できたユニークな謎解き”も目白押し。筆者の脳裏を今でもよぎるのは、何度も訪れる「海王の神殿」にて直面した海図合わせ。ここではとある紋章を写すため、海図をピッタリと合わせる必要があります。

 しかし、その願いは画面をジッと覗き込むだけだと成就されず。かといって、リンクを無闇に動かしても解けるものではないのです。ポイントは、プレイヤーが手に持ったニンテンドーDSの形状。このような「DSを一旦閉じて海図を合わせる」仕掛けをはじめ、本作はハード機能をふんだんに利用した興味深い謎解きに満ちあふれていました。

 タッチペン操作はやや慣れを要するものの、確かに従来シリーズと一線を画すプレイフィールへ仕上がっていた『夢幻の砂時計』。本作は”ニンテンドーDSならではのゼルダ”として、発売から13年を迎えた2020年もなお、ファンの心に深く存在を根ざしています。

(龍田優貴)

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