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アオシマ伝説のプラモデル「アトランジャー」から再始動! 「新・合体シリーズ」の今後

マグミクス / 2020年6月28日 8時10分

アオシマ伝説のプラモデル「アトランジャー」から再始動! 「新・合体シリーズ」の今後

■合体ロボに美少女を組み合わせた新たな展開で復活

 100円のプラモデルを4つ揃えるとロボットやメカに合体し、別のロボットやメカのパーツと組み替えて遊ぶこともできる。そんな子供心を刺激するギミックで1970年代~1980年代前半に大ヒットした青島文化教材社(以下、アオシマ)の「合体シリーズ」が約40年の時を越えて復活すると、2020年4月に発表されました。

 発表とあわせて「新・合体シリーズ」プロジェクトの公式サイトが立ち上がると、SNSを中心に話題を集めましたが、現在公開されている情報は、「合体シリーズ」第1弾のオリジナルロボット「アトランジャー」の新たな姿と、美少女が描かれたイラストのみで、全体像は謎に包まれています。

 そこで、アオシマで企画開発を担当する久保田真浩さん、プロジェクトの企画や設計を手がけるホビーメーカー「ランペイジ」の柳生圭太さん、清水圭さんに、「合体ロボ」復活の経緯や今後の展望について語っていただきました。

* * *

──「合体シリーズ」復活の経緯を教えてください。

清水圭さん(以下、清水) (アオシマの)久保田さんから「何かプラモデルの企画をやりませんか」というお話をいただいた時、まず頭に浮かんだのが「アトランジャー」を復活させることでした。最近の業界の流れ的にも、アオシマさんのオリジナルロボットであるアトランジャーを生かすべきだと思ったんです。その後、(代表の)柳生と一緒に本格的に企画を考えました。

柳生圭太さん(以下、柳生) 最初は今の技術でハイグレードのアトランジャーを出すといったシンプルな企画を提案したんです。でも、反応が芳しくなくて(笑)。「合体シリーズ」に美少女を組み合わせた企画を再度、提案しました。

久保田真浩さん(以下、久保田) 「合体シリーズ」があったから今の弊社のキャラクタープラモデルがある。社内でも、そのようにとらえられている存在なので、プレッシャーもありまして……。アトランジャーを復活させても、今の流行のなかで競争を勝ち抜けるのか懸念する声もありました。

 でも、改めてご提案いただいた企画は、昔の「合体シリーズ」とのつながりも踏まえたうえで美少女と組み合わせるという、新たな展開も組み込まれた素晴らしいものだったんです。

■「新製品のロボットと美少女」として広がっていくことが一番の理想

1974年に展開が始まった「合体シリーズ」のなかでも人気のコンテンツが「アトランジャー」で、メディアミックスも行われた

──柳生さんと清水さんは、新たな企画を立てる際、「合体シリーズ」の魅力をどのようにとらえ、どのように時代にマッチさせたいと考えていきましたか?

清水 「合体シリーズ」は(接着剤不要の)スナップキットで、成型色も分かれていたりと、今は普通のことがすでにコンセプトにあったすごい企画でした。ですので、時代に合わせることはあまり意識しませんでした。ただ、アトランジャーのデザインは1970年代当時のものなので、今の人が見ても「かっこいい」と思えるロボットになるのかどうか、不安もあったんです。でも、デザイナーの貞松龍壱さんにお願いして描いていただいたイラストが最初からすごくカッコ良くて。その不安はなくなりました。

柳生 アトランジャー単品の企画を出して、「もうひとひねり欲しい」と言われた時、「合体シリーズ」というコンテンツ全体を蘇らせる方向に舵を切りました。当時のアオシマさんは、スーパーカーとかヤマトとか、流行っているものをなんでも取り入れて「合体シリーズ」にしたんです。だから、ある意味ではアオシマイズムに則って、いま流行の美少女プラモを取り入れただけなんですよ(笑)。

──5月の静岡ホビーショー(新型コロナウイルスの影響により開催中止)で、新情報が発表予定だったそうですね。6月25日には、アトランジャーの設定の準備稿や内部フレーム案、謎の少女アトリの設定とストーリーも公開されました。アトランジャーとアトリがどんなプラモデルになるのか、ますます期待が高まっていると思います。モックアップ(試作模型)の公開の予定なども決まっているのでしょうか?

久保田 はい。着々と準備は進んでいましたし、早く皆さんにお見せしたいという思いはあります。ただ大切なコンテンツなので、発表も楽しんでいただけるような別の仕組みや場を用意していきたいと考えています。

──最後に、皆さんが「新・合体シリーズ」で実現したい夢や目標を教えてください。

久保田 昔は(オリジナル漫画の)アオシマコミックスなども出していたので、アトランジャーのプラモデルを皮切りに、多岐にわたって愛していただけるコンテンツになれたらと思っています。

柳生 「懐かしい」ではなく、昔のアトランジャーを知らない人にも今の作品として愛してもらえて、新製品のロボットと美少女として広がっていくことが一番の理想です。

清水 まず第1弾としてアトランジャーが出るのですが、「合体シリーズ」は新しいアイテムが出れば出るほど面白くなるコンテンツ。たくさんの方に手に取っていただき、いろいろなアイテムを出せたらと思っています。他のIPとも合体できたら面白いですね(笑)。

* * *

 柳生さんの話によると、アトランジャーの新製品には、先の展開も考慮して「アトランジャー単品では使わないダボ穴や部品もある」とのこと。これから先、どのような「合体」が展開されるのか、目が離せません。

(丸本大輔)

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