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【漫画】買わされた変な壺から「少年」が! 仕事で疲れた女性、”疲労回復”の日々

マグミクス / 2020年7月3日 11時10分

【漫画】買わされた変な壺から「少年」が! 仕事で疲れた女性、”疲労回復”の日々

■笑顔に癒やされる…「いい子」の壺の精

 仕事で疲れた女性が、会社帰りに変な壺を買わされてしまいました。帰宅して後悔していると、壺のなかからなんと少年が出てきました。やたらと暗い少年は「壺の精」で、ご主人様の願いをかなえると言います……。

 漫画家・根田啓史さん(@dorori_k)の創作マンガ『怪しい壺買わされたら、疲労回復に効果のある少年が出てきた話』がTwitterで公開され、疲れた会社員の女性が壺の精の少年に癒やされていく物語に、読者から「素敵な話」「尊い」「癒やされた」などの声が多くあがりました。また、思わず「続きは?」と言いたくなるラストにもだえる読者が続出しました。

 作者の根田啓史さんに、お話を聞きました。

ーー根田啓史さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。

 デビューのきっかけは、「週刊少年ジャンプ」の増刊と本誌に読み切りを載せてもらったことです。漫画家になりたいと思ったきっかけは、高校生の時に『うしおととら』というマンガを読んで、マンガがすごく好きになったことです。

ーー『怪しい壺買わされたら、疲労回復に効果のある少年が出てきた話』のお話はどのようにして生まれましたか?

 感覚的なところで言えば、仕事から疲れて帰ってきて、電気つけるのもめんどくせー……って思ってた時に、髪の毛サラサラの美少年が、適度な距離感で世話焼いてくれたらすっごい元気出るなーと思ったところからです。

 マンガの制作過程という意味で話すと、「皆が読みたいものを描く」をテーマに活動してみようと思ったのがきっかけです。マンガ雑誌だと、まずジャンルが強烈に固定されていて、さらに他連載とのすみ分けも大切になっていくので、純粋に読者が読みたいものを描くだけでは連載や人気が取れないことがあります。アプローチの斬新さが一番大切というか……。

 でも、Twitterはあまりに広大で、しかもインターネットの性質上、情報をたどって他の情報に行きつくので、ジャンルも題材も展開も、なんならむしろ被せた方が喜ばれることが多いです。しかもキーワードは足し算するほど読者の母数が増えるので、モリモリにした方が良くて……。

 Twitterマンガの全体的な印象として、「仕事」「恋愛」のふたつがテーマとして強いなというのがあったので、それを前提として肉付けしていきました。マンガ関係の人たちにもそれとなく相談して、売れているキーワードとして「異世界」「おねしょた」(お姉さんと少年の組み合わせを指す言葉)「女子高生」というものを得ました。それでそれらをかけ合わせながら描いてみたうちのひとつが、壺の精の話です。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

 反応をいただけたのはとてもうれしくて、全部に感謝しています。反応がないとマンガを描く身としては本当に寂しいので。具体的には、「この壺どこで売ってますか!?」と言ってくれる方が多かったのが印象に残っていますし、うれしかったです。そう思ってほしくて描いていたので。

 あと、少年をオトナ化したときに、読者が一気に増えたのがうれしかったです。最終的に恋愛的なゴールにしようとは思っていたのですが、少年を少年のまま恋愛対象として見るのってどうなんだろうとも思っていました。ガチの「おねしょた」だったら、もちろんそういうゴールもあるんでしょうけど、読んでくれてる人たちはどう感じるだろうと……。

 それで、ちょっとコンセプトずれるかなとも思いつつ、自分なりに納得のいく「少年が青年にもなれる」という展開にして、主人公も「え、そんなのずるい、好きになっちゃうじゃん……」みたいな流れでやってみました。そしたらそこに共感してくれた方がけっこうたくさんいて、やってよかったと思いました。ガチの方は少年のままで、どちらも楽しみたい方は場合に応じてそれぞれ……みたいな感覚で読んでもらえればうれしいです。

『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』の電子書籍3巻が2020年7月3日に発売(ナンバーナイン)

ーー連載中の『異世界行ったら、すでに妹が魔王として君臨していた話。』の電子書籍3巻が2020年7月3日に発売されました。あらすじや見どころなどをご紹介いただけますか?

 告知の機会をいただけてうれしいです。このマンガも、先に回答したようなキーワードをリサーチして描いたマンガのうちの1本です。あらすじはタイトルのままで、主人公が異世界に飛ばされてみると、数年前に行方不明になった妹が魔王になって君臨していた!? というもので、主人公は妹の魔王業をサポートしつつ、現世に戻るための方法を探す、という展開です。見どころは、僕の思う王道少年マンガはこう!! というところです。

 このマンガは完全個人ではなくて、「ナンバーナイン」という会社にプロデュースをお願いしていて、原稿料もいただいて描いています。Twitterで始めた時は、妹かわいい!! がメインの逆ハーレム系のつもりで、主人公が出会う女性キャラ全員になぜか好かれてしまう……ひゃっほ~ぅ!! みたいなノリで描いていたのですが、プロデューサーの方が、「根田さん!! 王道をやりましょう!!」としきりに言ってきて、なんかだんだんその熱意にほだされてしまい、僕も挑戦してみようという気持ちになりました。

 王道の少年マンガは売れるのが本当に難しくて、画力もキャラもストーリーも斬新さも作家の熱意も、全部一流で、その上どこか突き抜けている部分がないといけないと思っていて、現状それらが自分にそろっているとは全然思ってないんですけど、でも、チャレンジするのは誰にもとがめる権利はないので、やってみています。ぜひ、読んでみてください!!(そして優しく見守ってください)

 あと、内容のことではないのですが、雑誌連載をせずにSNSで4ページのプロモーションマンガで集客しながら、単行本で本編描き下ろし、という制作形態も見どころだと思っています。それなりに手ごたえもあって、再現性もあると思うので、新しいマンガの展開のさせ方として提案していけたらなと思っています。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?

 Twitterでのマンガ事情は、ここ数年でどんどん変化していて、今はクオリティとオリジナリティの勝負が始まっているなと感じています。商業誌で行われていたような戦いが、Twitterでも始まっている印象です。だから、そのなかで埋もれていかない工夫をしていけたらなとは思っています。

 あと、本当は作家として得意なジャンルを確立していくべきだとは思っていて、そのためにいろいろなアプローチで活動してみています。ただ、感触として、どれを描いてもいまひとつ突き抜ける程の手ごたえがないので、「自分の持っているもので、みんなが求めるもの」みたいな部分をいつか見つけられたらなというのが今後の大きな課題です。

 いろいろ試しながらなので、タイムラインで見ると何がしたいのか分からないと思われてしまうかもしれませんが、フォローしていただけたらうれしいですし、応援していただけたらもっとうれしいです。応援よろしくお願いします。

(マグミクス編集部)

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