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『がんばらなくても死なない』漫画で伝える竹内絢香さん。苦しい事を選んでしまうあなたへ

マグミクス / 2020年7月7日 17時10分

『がんばらなくても死なない』漫画で伝える竹内絢香さん。苦しい事を選んでしまうあなたへ

■さまざまな悩みから生まれた「暮らしのヒント」

「がんばることはいいこと」。頭ではそう分かっているけれど、苦労の多い毎日で気持ちがいっぱいいっぱいになってしまう……。そんな経験がある方は、多いのではないでしょうか。漫画家・イラストレーターの竹内絢香先生(@ayakatakeuchi56)もそのひとりでした。2020年7月2日(木)に、「がんばりすぎ」な自分をひと休みさせるヒントを詰め込んだコミックエッセイ『がんばらなくても死なない』を刊行した、竹内先生にお話を聞きました。

* * *

ーー竹内先生自身が「がんばらなくていいんだ」と気づいた、最初のきっかけを教えて下さい。

「がんばりたくてもがんばれない」状態になったことがきっかけでした。皆が当たり前にできることでも、自分にはできないことがあると理解したんです。

「自分はできない」と認めることは、情けなくて怖いことでもあるのですが、諦めることでものすごく気持ちが楽になりました。そこから「じゃあどうしたらいいか」と気持ちを切り替えて、自分なりの視点でものごとを考えられるようになったと思います。

ーー竹内先生はTwitter上で、「人生を少し気楽に生きるヒント」をマンガで発信していました。ご自身の気付きやヒントを、マンガで伝えたいと思った理由は何だったのでしょうか?

 このマンガを描き始めたのは、Twitterでフォロワーさんが増えた頃です。実は当時、「絵が下手」とか「内容が変」といった否定的なコメントもたくさん届くようになって、絵を描くのが怖くなってしまった状態でした……。

 このシリーズの最初のマンガは、そういった苦しい状況で「何か描かなきゃ」というプレッシャーを抱えながら、一番身近な自分自身のことから描き始めてみようと着手したものでした。

 その内容に大きな反響をいただき、「私と同じように、悩みながら生きている人がたくさんいるんだな」と感じました。そこで、自分が以前から考えていた「暮らしのヒント」みたいなものを、整理して共有していこうと思ったんです。当時は私自身、難しさを抱えていた時期でもありました。描くことは自分の悩みに向き合って、それを分解して、マンガとして昇華させる行為でもあったと思っています。

■自分の感情の揺れを「認識して、分解する」のが、最初の一歩

漫画家として独立したての頃、仕事に関する理不尽な言動で傷つけられることが多かった竹内さん。大学時代の恩師のアドバイスで、自分の笑顔を意識するように。『がんばらなくても死なない』より

ーー作中で竹内先生は、たびたび「自分を客観視する」ことの大切さを描いています。何かにとらわれている時、自分を客観的に見るのにコツはあるのでしょうか?

 私も全然出来ていないんですが(笑)、「認識して、分解する」ことが大切かなと思っています。

 たとえば気分が落ち込んでいる時には、まず自分が「落ち込んでいるな」と状況を把握します。私のように感情に流されやすい人は、そもそもコレが難しいかもしれません。ですが、怒ったり悲しくなったり、感情が波立った際に「アッ、今揺れてる!」と察知できることは、とても大切だと思うんです。

 そして、感情の揺れを察知できたときに「何が原因で落ち込んでいるのか」を考えます。体調が悪いのか、誰かに言われた言葉に傷ついたのか、将来がぼやっと不安なのか…。

 原因がわかれば対応ができますし、そこまでする元気がない場合でも自分がモヤモヤととらわれているものが何なのかを理解するだけで、かなり楽になるような気がします。

ーー作中の竹内先生は、人々の話を聞いて自分の「がんばりすぎ」に気づける素直さがあると思いました。普段のコミュニケーションで、気をつけていることはありますか?

 最近は特に「自分を主体に考える」ようにしています。こう書くと、一見「自己チュー」みたいに響きますが、相手の気持ちを考え過ぎても、結局それは分からないんだなあと気づいたので、コミュニケーションにおいても「相手のせい」にせず、自分が納得した行いをするように心がけています。

 たとえば、誰かに何かをするとき、「私が好きでやってる」と考えた方が気持ちよく過ごせる気がするんです。逆に相手から何かをしてもらった時は、素直にお礼を伝えます。素敵だなと感じたことなども、できるだけ言葉にして伝えるようにしています。

ーー単行本『がんばらなくても死なない』を、どのような方に読んでもらいたいですか?

 前向きに頑張りたいのはやまやまだけど、ちょっとそういうの疲れてきちゃったな……と感じている方にぜひ読んでいただきたいです。

 私自身がかなりまじめで、いつでも全力で頑張る人生を送ってきたのですが、それゆえにどこかで自分を追い込んでしまって、無意識に「苦しいこと」を選択してしまっている方も多いのではないかと感じています。

 世の中が大きく変化している今だからこそ、自分の視点で気持ちの良い毎日を作っていけるように、本書で気持ちを楽にしていただければと願っています。

●コミックエッセイ『がんばらなくても死なない』は2020年7月2日(木)より、KADOKAWAより発売中。定価1210円+税。

(サトートモロー)

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