【2020夏アニメ】深夜に異彩放つ『ピーター・グリルと賢者の時間』気になる「大賢者Ver.」とは

マグミクス / 2020年7月17日 19時40分

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■性とギャグが飛び交うアニメ。「通常版」の意味とは?

 2020年夏クールの深夜アニメのなかでも、異彩を放っている作品が、『ピーター・グリルと賢者の時間』。TOKYO MXで7月10日から放送開始した同作は、地上波では「通常版」だというのですが……?

 剣と魔法が飛び交う、THE・ファンタジーというよそおいに包まれた世界。そこでは10年に一度、さまざまな種族の猛者が集う武闘祭が開かれます。人間族の主人公、ピーター・グリルは、見事決勝で勝利を飾ることに。彼は晴れて地上最強となり、これで愛するルヴェリアとの結婚を認めてもらえると喜びました。

 しかしピーターはまだ気づいていないのでした。彼が手にした「地上最強」という称号が、どんな意味を持つのか。翌日、彼のもとへやってきたのは同じギルドに所属するオーガ族の少女・リサ。彼女は多くの人々が行き交う町のど真ん中で、ピーターにこう願います。「あなたの子種をください!」。最強の座を手に入れた彼は、その日からあらゆる種族の女性たちに、遺伝子を狙われることになってしまったのです。

 最強の主人公に迫る、多種族の美女たち。性に対してあまりに奔放な展開は、まさに深夜枠にぴったりな内容……かと思いきや、今作のメインはむしろ「コメディ」です。意中の相手とだけ結ばれればいいのに、彼を求める美女に翻弄され続けるピーター。

 肝心の婚約者・ルヴェリアとの仲も深まるかと思いきや、彼女は父親の教育のせいで性への知識が無頓着すぎるため、思うような関係にもなりません。今作の真のラスボスは、せまりくる女性ではなくルヴェリアを純真無垢に育てあげた、父親なのかもしれませんね(笑)。

 檜山大輔氏による原作マンガでは、美女の誘いに勝てず、ずるずると浮気からの朝チュンが常態化し、そのたびに自己嫌悪に陥るピーター。彼の惨状(?)は哀れやらうらやましいやらですが、二転三転するピーターの苦労を、下野紘さんの声で楽しめるのだからよしとしましょう!

 それにしても、本作はどこか2020年1月に放送され、その内容で大きな話題となった『異種族レビュアーズ』を思い起こさせるものがあります。ギャグテイストもふんだんにありつつ、それがかすむほどの攻めた表現。さらに各アニメ配信サイトでは、よりきわどい描写の特別版も放送されました。

『ピーター・グリルと賢者の時間』もまた、地上波向けの「通常ver.」と、表現の規制を緩和した「大賢者ver.」、そして完全規制解除で視聴年齢制限ありの「超賢者ver.」という、3種類が発信されるといいます。ここまでくると、むしろ先人の作品を乗り越えて、現代アニメの限界に挑んでほしいと思います。

※アニメ『ピーター・グリルと賢者の時間』は、毎週金曜日深夜25:35からTOKYO MXで、毎週日曜日24:30からとちぎテレビで放送中(「通常ver.」での放送)。dアニメストア、J:COMオンデマンドなどの配信で「大賢者ver.」を、AT-Xでの放映や、2020年8月28日発売予定のBlu-rayとDVDで「超賢者ver.」を視聴可能です。

(C)檜山大輔/双葉社・「ピーター・グリルと賢者の時間」製作委員会

(サトートモロー)

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