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『モンスターファーム2』リメイクで変わる? ユーザーを楽しませたバグ・小ネタ3選

マグミクス / 2020年7月22日 15時10分

『モンスターファーム2』リメイクで変わる? ユーザーを楽しませたバグ・小ネタ3選

■ゲーム難易度さえ左右する?愛すべきバグ・小ネタたち

 コーエーテクモゲームスからプレイステーション用ソフトとして1999年に発売され、今も多くの人に愛される『モンスターファーム2』(以下、MF2)。前作『モンスターファーム』からのファンである筆者は、発売当時、すぐにのめり込んでいったのを覚えています。

 たくさんの要素が追加され、前作と変わらない育成難易度と面白さが魅力だった『MF2』。そんな名作としての側面がある一方で、今作には育成の面白さ・難しさを大きく左右するさまざまなバグ・小ネタがありました。

 移植版でもそのまま残ってほしいものから、これは改善されるとうれしいな……というものまで。今でも筆者が忘れられない3つのバグ・小ネタを紹介したいと思います。

(1)「プールバグ」ひ弱なモンスターもカッチカチになる?

『MF2』は前作同様、ライフ・ちから・かしこさ・命中・回避・丈夫さと6種類のステータスがあります。モンスターにはそれぞれ、各パラメータの上がりやすさがA(適性が高い)~E(適性が低い)の5段階に割り振られます。彼らを育てるプレーヤー=ブリーダーは、その種族・モンスターの適性に合わせてトレーニングを選択し、モンスターを育てていくわけです。

 トレーニングには、ひとつの能力を育てる「軽トレ」と、ふたつの能力が上がりひとつの能力が下がる「重トレ」があります。そして重トレのひとつである「プール」(丈夫さが大アップ、ライフが小アップ、かしこさが小ダウン)をすると、モンスターの丈夫さとライフの適性がひっくり返ってしまうのです。

 この影響で、もともと丈夫さの適性が高い種族がプールをしても、思ったような成長が得られません。逆にライフ適性A、丈夫さ適性Eと極端な適性を持つ「プラント」などの種族は、それこそカッチカチな能力にすることができました。

 よくも悪くも、育成に大きく影響したプールバグ。しかし『MF2』は前作と違い、丈夫さがそのまま「モンスターの頑丈さ」に直結しません。ちからやかしこさといった、技の威力を高めるパラメータも高くないと、ダメージを軽減できませんでした。

 もともと『モンスターファーム』は、ちからorかしこさ、命中、回避が絶対的に必要とされるゲームシステムです。前作以上に存在感が薄れてしまった丈夫さ。移植版で少しは日の目があたるといいですね……。

■できれば改善を…そして、「ぜひなんとかしてほしい」バグ

(2)「コルト」1匹目しかピークを教えてくれない鬼助手

『MF2』では、モンスターだけでなくプレーヤーを助ける「調教助手」も一新されました。助手の名前はコルト(本名はコルティアですが、意外と覚えていない人も多いはず)。前作の調教助手・ホリィより子供っぽく、天然で元気いっぱいな性格です。

 コルトはプレーヤーに、さまざまなアドバイスをしてくれます。モンスターの誕生日を祝ってくれたり、成長の伸び具合がぐんと伸びるピークを教えてくれたり、モンスターの寿命が近づいたことを知らせる引退勧告をしてくれたり。

 ただなぜか、コルトはモンスターのピークがきたというアドバイスを、最初の1匹目しか教えてくれません。2匹目以降、プレーヤーはモンスターの大きさ(成長段階に応じて、少しずつ大きくなるんです)、能力の上がり具合、あるいは細かな寿命計算からいつピークに入ったかを計算していました。

 見た目とは裏腹に、子供を谷につきおとして強く育てるような、ライオンのような厳しさでプレーヤーに試練を与えるコルト。でも移植版では、もう少し優しくなってくれると嬉しいです(笑)。

(3)「要求なしおねだり」これだけは改善希望!

『MF2』のバグや小技や、育成難易度を左右しつつもなんとかカバーできるものが多いです。そのなかで、「これだけはなんとかしてほしい!」と思える鬼畜のようなバグが、「要求なしおねだり」というもの。

 モンスターは育成中、プレーヤーにものをねだるシーンがあります。ねだるものは食べ物や嗜好品なこともあるし、遊びに誘う子や大会に出場させてくれと要求する子も。その様子が結構かわいらしいのですが、おねだりを断るとストレスなどのバッドステータスが溜まり、寿命が減ってしまうのです。

 これだけなら「おねだりが出たらそれに応えればいい」となるのですが、なぜかモンスターによって、実際にはおねだりをしていないのに、「おねだりをした」という判定が生まれる種族がいるのです。

 プレーヤーにはそれが見えないので、自動的に「おねだりを断られた」という結果が生まれ、ストレスが溜まり寿命が減ってしまうことに。しかも要求なしおねだりが発生したと分かるタイミングが、ゲーム内の日付が変わるわずかな瞬間だけでした。これがプレーヤーの間でも、数あるバグのなかでとくに凶悪と恐れられた「要求なしおねだり」の実態です。

 筆者が大好きだったドラゴン種は、これが発生するタイプのモンスターです。当時は何度計算しても寿命が想定より短く、育成にものすごく難儀していました。要求なしおねだりを知ってからは、日付が変わる前にセーブをして、このイベントが発生していないか確かめたものです。この仕様だけはぜひ、改善されるとうれしいなあ……と切に願っています(笑)。

* * *

 現在でも語り継がれるほど、ファンの多い『MF2』。「このバグはなんとか修正してほしい!」という思いはあるものの、ゲーム難易度に深く関わっていたバグや小ネタも含め、今作は多くのファンに愛されてきたんだなと思います。秋の発売でどう育成環境が変わるのか、いちファンとして本当に楽しみです。

(サトートモロー)

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