「コロペンドラ種」が『モンスターファーム2』屈指の“不遇モンスター”な3つの理由
マグミクス / 2020年7月30日 17時10分
■見た目で引かれ、固有能力もマイナス それでも愛される不思議なモンスター
『モンスターファーム2』(以下、MF2)では、前作『モンスターファーム』からモンスターの種族が215種から408種と、倍近くにまで増加しました。モンスターは「スエゾー種』「ピクシー種」「ゴーレム種」などの「血統」で、見た目や覚えられる技、能力の基本値などが決まります。
『MF2』では血統の種類も、前作20種から38種と大幅に増加しました。「モンスターファーム」シリーズは王道から変わり種まで、ユニークなモンスターが多数登場します。そのなかでも、特に異彩を放っていたモンスターが「コロペンドラ」という種族です。
コロペンドラは虫型のモンスターで、3匹一組で常に行動しています。モンスター図鑑では、「勝利・愛・努力の3つの意思を持っているモンスター。愛の意思は無視されることが多い」と説明されています。愛がちょっとかわいそうですね……(笑)。
見た目の印象もさることながら、コロペンドラにはちょっとおもしろくてちょっと不憫(?)に感じる特徴がたくさんあります。
(1)主要キャラクターにも引かれてしまう見た目
『MF2』では「モンスター神殿」と呼ばれる施設を訪れ、CDからモンスターを再生します。神殿にいるキャラクターの神官・チェーレさんは、再生されたモンスターを見てリアクションを取ってくれます。
普段は落ち着いたテンションのチェーレさん。なのにコロペンドラ種を見ると「か、かわいいですね」と若干引き気味なんです。きもかわいいの代表格みたいな見た目の、コロペンドラ。再生したプレイヤーも、そんな反応を見ると不安になりますよね(笑)。
(2)珍しいはずなのに、CD再生ではトップクラスに多い
神官・チェーレさんはコロペンドラに対して、「見たことがない珍しいモンスターですね」とコメントします。この言葉を見て、筆者はレアなモンスターが再生できたと喜んだものです。
プレイステーション版をプレイしていた当時、筆者は父親の部屋から100枚近いCDを借り、次々とモンスターを再生していきました。今度はどんなモンスターが出てくるんだろう? わくわくして試してみると、手持ちのCD全体の約1割から、コロペンドラ種が再生されたのです。
ちなみに、コロペンドラ種は408種中わずか5種。うち2種類は特定のCDからしか再生されないので、実質3種しかいません。当時、この偏りは筆者だけ? と思っていました。しかし2017年1月現在までに、16,000枚以上のCDからモンスターを再生した結果(※)、コロペンドラの3種類の再生数が1位・2位・3位を独占したのだそうです。
こんなに再生数が多いのに、チェーレさんは見たことがない……? 実はチェーレさん自信、神官としては新人だったのか。はたまたコロペンドラ種が苦手で、再生された記憶そのものを忘れてしまったのか……。真相はいまだに謎のままです。
(3)バトル中、なぜか能力が下がってしまう固有能力
モンスターは性格や種族に応じて、バトル中にさまざまな固有能力を発揮します。代表的なのは、攻撃を受けて体力が減ると、一時的に相手へのダメージが増大する「底力」などですね。
コロペンドラの場合、種族特有で「団結」という能力を持っています。試合中に5回連続で相手の技が当たったり、逆にこちらの攻撃の失敗が続いたりすると発生します。その効果は、技を打つために必要なガッツの自然回復量と、試合を移動するスピードが大幅にアップするというもの。劣勢をくつがえす、非常に高い効果……になるはずでした。
実際の「団結」は、ガッツ回復量・移動スピードがどちらも大幅に「ダウン」してしまいます。お酒が好きなアーケロ種というモンスターが、お酒を飲む技が成功したときに発生する「泥酔」も、同じ効果を発揮します。
制作の手違いか、当時のスタッフの遊び心か。不利な戦況を挽回するはずが、かえって窮地に立ってしまうコロペンドラ。ちょっとかわいそうになってしまいます。
いろいろと「ネタ扱い」をされてしまうコロペンドラ。しかし、当時開催されていた全国大会では、あるプレイヤーがコロペンドラ種を使って優勝したこともあります。三位一体で繰り出す技も面白いし、ずっと見ているとクセになる見た目もしています。
ゲーム発売当時の筆者は、かっこよさ重視でコロペンドラ種を育てたことは、一切ありませんでした(笑)。今ならコロペンドラ種の育成も、楽しめるかもしれません。
※「モンスターファーム2@まとめwiki」より
https://w.atwiki.jp/mf2_matome/pages/153.html
(サトートモロー)
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