消防官に歌う少女、無能力者…手に汗握る戦いがここにある！”熱い”アニメ3選

■熱さみなぎる！　愛する人を守るため、逆境に立ち向かう戦士たち

　この記事では、「熱血アニメを見るとやる気が出る」「バトルアニメを見ると勇気がもらえる」という方におすすめの、熱いアニメを3作品ご紹介します。消防官・歌う少女・無能力者とそれぞれ立場は違いますが、どの主人公もみなぎる熱意をもとに戦い、逆境にも負けない熱さを見せてくれます。SNSでも「熱くて見応えがある」「黙って見てくれ、頼む」と評判です。

●『炎炎ノ消防隊』（2019年7月～放送）

『炎炎ノ消防隊』は、週刊マンガ雑誌「少年マガジン」で連載中の同名マンガが原作のアニメです。小説化もされており、現在2期の『炎炎ノ消防隊 弐ノ章』が放送されているなど、人気の作品です。

　舞台は太陽暦佰九拾八年の東京皇国、北区。人が突然燃え出し、炎を操る怪物「焔（ほむら）ビト」となって暴れ狂う「人体発火現象」に、人々はおびえていました。人体発火現象により5歳の頃に家族を失った森羅日下部（しんら・くさかべ／CV：梶原岳人）は、この謎を解明し人類を救う使命を持つ特殊消防隊に入隊。とある理由から「悪魔」と呼ばれる森羅はヒーローを目指しており、秋樽桜備（あきたる・おうび／CV：中井和哉）率いる第8特殊消防隊に配属されることに。早速最初の任務を受け、火災現場へと急行する森羅たちでしたが――？

　第8特殊消防隊のメンバーには、それぞれ過酷な特殊消防官になった理由があり、徐々にその理由が明かされていきます。各々の思いや使命を背負い、命がけで「焔（ほむら）ビト」と戦う彼らは文字通り「熱い」ヒーローです。特にこれまで「悪魔」と陰口を言われてきた森羅が、助けた遺族に「ありがとう」と涙を流して感謝されるシーンは、思わず目頭が熱くなります。

　制作会社は『ジョジョの奇妙な冒険』『はたらく細胞』などを手がけたdavid productionです。なめらか動きと丁寧な作画に未来的なSEのかっこよさも相まって、臨場感あふれるバトルシーンが見られます。1話冒頭の5分間だけでも見ていただきたい作品です。また、とあるキャラクターの過去が明らかになる衝撃のエンディングもお見逃しなく。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができますが、現在は「YouTube」「GYAO！」でも全話公開中です。

●『とある魔術の禁書目録』（2008年10月～放送）

『とある魔術の禁書目録III』　(C) 2017 鎌池和馬／ＫＡＤＯＫＡＷＡ　アスキー・メディアワークス／PROJECT-INDEX III

『とある魔術の禁書目録』は、同名ライトノベルを原作としたアニメ作品で、3期まで制作された人気シリーズです。他にも「とある」シリーズとして、スピンオフマンガ『とある科学の超電磁砲』を原作とした同名アニメ（3期放送中）や、スピンオフマンガ『とある科学の一方通行』を原作とした同名アニメ（1期のみ）など、さまざまな派生作品が制作されています。

　東京西部にある巨大な「学園都市」は、230万人もの人口のうち約8割が学生であり、彼らの超能力を開発する特殊なカリキュラムが組まれていました。その学園都市のとある高校生・上条当麻（かみじょう・とうま／CV：阿部敦）は、右手に“異能の力ならなんでも打ち消す”謎の力「幻想殺し（イマジンブレイカー）」を宿しているものの、落第寸前の無能力者（レベル0）。超能力者（レベル5）の御坂美琴（みさか・みこと／CV：佐藤利奈）が知らない男に絡まれているところをかばい、逆に目をつけられるなど不幸な毎日を送っていました。ある日、ベランダに出るとそこには謎のシスター・禁書目録（インデックス／CV：井口裕香）がぶら下がっていて――？

「幻想殺し（イマジンブレイカー）」のせいで不幸体質である当麻は、インデックスとの出会いをきっかけにさまざまなトラブルに巻き込まれます。しかし当麻はめげることなく、出会ったばかりのインデックスや、時には敵にも理解を示し、手を差し伸べるのでした。無能力者でありながらもその心は熱く、「その幻想をぶち殺す！」の決めゼリフとともに敵と戦っていきます。さまざまな事情を抱えた超能力者や魔術師たちが登場し、それぞれの正義のために戦う本作品。設定はもちろん、繰り広げられる人間ドラマにも注目です。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

●『戦姫絶唱シンフォギア』（2012年1月～放送）

『戦姫絶唱シンフォギアXV』　(C) Project シンフォギアＸＶ

『戦姫絶唱シンフォギア』は、アニメ制作会社サテライトによるオリジナルアニメで、本作に加え『G』『GX』『AXZ』『XV』と計5期まで制作された大人気作品です。マンガ化されているほかパチンコでも複数回コラボしており、歌をテーマとした本作の主演声優陣による「シンフォギアライブ」も定期的に開催されています。

　近未来の世界各国では、触れた人間を炭素の塊に変えてしまう認定特異災害「ノイズ」が人々を脅かしていました。世界に先駆け、日本は対ノイズ兵器「シンフォギア」を開発。トップボーカルユニット「ツヴァイウィング」の風鳴翼（かざなり・つばさ／CV：水樹奈々）と天羽奏（あもう・かなで／CV：高山みなみ）は、シンフォギアをまとい歌いながら戦うことで攻撃力を上げ、ノイズたちと日々戦っていました。ツヴァイウィングに助けられた立花響（たちばな・ひびき／CV：悠木碧）は翼に憧れ、私立リディアン音楽院に進学。ある日またノイズに襲われたところを翼に助けられますが、響の心身にも異変が起こり――？

　ノイズとシンフォギア装者が戦うたびに行われる歌唱は、それぞれのシチュエーションに合った歌を、装者が時に激しく、時に苦しそうに歌うため、熱いバトルシーンがさらに熱く感じられます。なお、1話のライブシーンは圧巻で、自分も会場にいるかのような臨場感を味わえます。また、「シンフォギアはその装者が歌唱することで相互のポテンシャルを発揮する」など、世界観がかなり細部まで作りこまれており、聖書と関連する内容も多く、読み解くのも楽しい作品です。

　シンフォギアには「絶唱」という最強の攻撃手段があり、その威力と引き換えに装者が命を落とすほどの反動を受ける、諸刃の剣となっています。タイトルにもある「絶唱」が物語にどうかかわってくるのか、1話冒頭の意味深な展開は何を意味しているのか――？　ハマったら止まらなくなることうけあいの作品です。この作品は、「dアニメストア」「ニコニコチャンネル」「U-NEXT」などで見ることができます。

＊　＊　＊

　熱いアニメを見た後は、前向きになれたり明日を頑張る気持ちになれたりしますよね。日々に疲れたときこそ、熱いアニメを見てみてはいかがでしょうか。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

（新美友那）