格ゲーアニメ化の先駆け『バトルファイターズ 餓狼伝説2』舞の登場シーンに大歓喜!

マグミクス / 2020年7月31日 18時10分

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■対戦格闘ゲームの時代、そしてアニメ化

 1993年7月31日、フジテレビ系列で特番TVアニメ『バトルファイターズ 餓狼伝説2』が放送されました。SNKから発売された対戦格闘ゲーム『餓狼伝説2』をモチーフとした本作は主人公テリー・ボガードと「影の帝王」ヴォルフガング・クラウザーの戦いを描き、好評を博しました。1990年代、格闘ゲームに魂を捧げていたライターの早川清一朗さんが、当時を回想します。

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 1991年にカプコンが発売した『ストリートファイターII』(以下、ストII)は対戦格闘ゲームという文化を生み出し、多くの若者が日々、熱い闘いの日々を送るようになりました。

 当時のゲームセンターは、今からはなかなか想像できないほど圧倒的な熱気に包まれており、さまざまなゲームメーカーが、『ストII』が起こしたブームに乗り遅れまいと、対戦格闘ゲームを次々に開発していました。その中のひとつが1991年11月に発売されたSNKの『餓狼伝説』です。初代『餓狼伝説』は主人公のテリー・ボガード(以下、テリー)と弟のアンディ・ボガード(以下、アンディ)、そして日本のムエタイ使い東丈(以下、ジョー・ヒガシ)の3人からいずれかを選択し、CPUが操る敵キャラクターを倒して最終ボスであるギース・ハワードに挑むというタイプのゲームでした。初代はまだ本格的な対戦モードは実装されていなかったのですが、翌1992年に発売された『餓狼伝説2 -新たなる闘い-』はプレイアブルキャラクターが8人に増えただけでなく、自由な対戦が可能になっており、対戦用ツールとして十分楽しめるタイトルとなっていたのです。

 そんなある日、突如『餓狼伝説』がアニメ化されるという情報が出回りました。後に『ストリートファイターII』や『バーチャファイター』など格闘ゲームを代表するタイトルはアニメ化されることになりますが当時はまだ前例がなく、アニメ化は大きな驚きを持って迎えられたのです。

 1992年の末に放送された特番アニメ『バトルファイターズ 餓狼伝説』は、テリー・ボガードの声をジャニーズのアイドルグループ、少年隊の錦織一清氏が担当。ジョー・ヒガシ
を格闘家の佐竹雅昭が担当し、一定の人気を集めました。

 そして翌1993年に続編となる『バトルファイターズ 餓狼伝説2』が放送されることになったのですが、このとき、青少年たちの間に大きな衝撃が走りました。

 そう、アニメに不知火舞が登場することになったのです。

■「にっぽんいちぃ!」

『NEOGEOオンラインコレクション 餓狼伝説バトルアーカイブズ2』(SNKプレイモア)

 不知火舞(以下、舞)は『餓狼伝説2』で初登場したアンディの幼なじみのくのいちで、その圧倒的なスタイルとあちらこちらが全然隠れてない衣装、そして勝利ポーズ時の胸揺れなどで極めて強い印象を残した、今なお対戦格闘ゲームヒロインの代表格とも言えるキャラクターです。

 アニメ版のキャラクターデザインは、TVアニメ『機甲戦記ドラグナー』の前期オープニングアニメで一世を風靡した大張正己(おおばりまさみ)氏。事前に公開された大張氏が描いた舞は、期待通り、いや期待以上の肉感的なキャラクターに仕上がっており、果たして放送時にはどのような活躍を見せてくれるのかが楽しみでたまりませんでした。

 そして本放送時、舞の登場シーンは飛ぶ、揺れる、見えるの連続で大変に楽しませてくれました。私服姿も見せてくれましたし、戦闘時もかなりの強さを発揮していましたが、最終的には敗れて人質にされるなど、最初から最後までまったく期待を裏切りませんでした。

 もちろん本編のストーリーも見事なもので、テリーの敗北から再起、新たなる挑戦までを見事に描き切った良作として仕上がっていました。本作の放送後にはテレビ局に約2000通のファンレターが届くほどの人気ぶりを見せたため、翌1994年にはオリジナルの劇場版も製作されています。格闘ゲームアニメ化の先陣を切った作品として、そして良質な対戦ツールとして、『餓狼伝説』シリーズは今なお印象深いタイトルと言えるでしょう。

(ライター 早川清一朗)

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