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友人宅で子猫を触ったら、脳が大変なことに!「世界のバグか?」「壊れたbot」

マグミクス / 2020年8月11日 18時10分

写真

■子猫を触ったら…

 漫画家の迷子さんによる描き下ろしエッセイ。

 友人宅で会った子猫のあまりのかわいさに、少し脳がおかしな動きをするようになってしまいます……。

* * *

 子猫を触った。

 友人家に子猫が保護されたと聞き及んでからというもの、写真や動画を送ってもらうたびに「子猫」と「最高」の組み合わせ及び連続しか返さない気の触れたbotと化していた。しかしついに子猫と対面した。灰色がかったぱやっぱやの毛に灰緑色の目。頭も手も体も尾もどこもかしこも小さい。子猫特有の警戒心の少なさを良いことに、膝に乗せたりライオンキングごっこに付き合ってもらったり甘えていただいたり写真を大量に撮らせていただいたり子猫をつまみに飲んだり、とすべての欲を子猫に集中させる時間を過ごした。楽しかった。子猫最高。

 子猫はすごい。幼い動物が庇護欲をあおる造作をしているというのは有名だが、分かっていてもそんな理屈を蹴倒す勢いで子猫はダイレクトに脳に効く。あんなに小さいのに毛が生えていて温かく、臓器は機能していてこちらを認識して鳴く。良くできているどころの騒ぎではない、かわいすぎる。できすぎている。世界のバグなのでは?

 子猫に触れている時放出されている脳内麻薬をどうにか取り出し煮詰めて粉にして空気に乗せ散布すれば大抵の争いごとはなくなり誰にでも優しくできそうな気がする。対象を構うそれ以外のことは一切する気がなくなるので、待っているのは緩やかな衰退だ。しかし、一向に構わない。たとえマトリックス世界で薬の選択を迫られる機会があっても、搾取側に「常に子猫が側にいるようにしてあげるよ?」と提案されれば自主的にカプセルに居続けるだろうことは想像に難くない。なんならケーブルをもう2、3本追加で刺してもらってもいいかもしれない。

 子猫は大変な毒だ。現にこの頭の悪そうな短い文章を書くのに結構な日数を要した。しばらく脳が溶けていたからだ。まともに働くになれなかったので、子猫の時期が短いのは私にとっては幸運なことなのだろう。子猫最高。

(迷子)

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