作者の出身県・青森で開催の「シャーマンキング展」は、じっくり原画と向き合える場所
マグミクス / 2020年8月12日 12時10分
![作者の出身県・青森で開催の「シャーマンキング展」は、じっくり原画と向き合える場所](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/magmix/magmix_33182_0-small.jpg)
■チケットは日時指定制で、来場者の集中に配慮
2020年8月8日(土)より、青森で「シャーマンキング展」が開催されています。新型コロナウィルスをめぐる世間の状況は芳しくないものの、それはそれとして、武井先生の故郷にして筆者の故郷でもあるこの地で開催が迎えられたことは感慨もひとしおです。会場の様子をレポートしたいと思います。
まず、青森に向かう新幹線の車内で無料冊子「トランヴェール」2020年8月号を手に入れ、武内先生のコラムを眺めて期待を膨らませます。新青森駅に到着すると、改札の手前で迎えてくれたのが大きなノボリとポップでした。光の都合でアレコレ撮影角度を調整している筆者の後ろを、シャーマンキングについてヒソヒソ話しながら過ぎていく人たちが結構いました。そんな様子を心の中で踊りながら喜びつつ、冷静を装って会場に向かいます。
会場は青森市内の東奥日報新町ビルで、完成して1年半の新しい建物です。ロビーでは待機列にサーモセンサーが設置されているなど、しっかりとした新型コロナ対策が行われていました。一瞬、取材のテレビカメラだと思い緊張したのですが、残念ながら杞憂でした(笑)。今回の原画展のチケットは日時指定制ですが、初日初回分は完売だったとのこと。会場には実際多くの方が訪れていました。
入口に足を踏み入れると、ファンにはお馴染み「万田院 光」先生の写真がお出迎え。そこに祝花がありました。編集部さん、武井先生のご両親、高校時代の同期有志、そしてファンの方々などからのお花が並んでいました。筆者もささやかながら贈らせていただきました。
さて肝心の展示ですが、基本的な構成は従来の原画展と同様です。しかし以前筆者が訪れた東京スカイツリーの会場と比べると、とにかく開けていて通路も広くなっています。天井が高いのもその印象を後押しします。
今回、チケットが日時指定制でお客さんが集中することを避けられるとはいえ、それだけで万全を期すには限界もありますが、会場のつくりがゆったりしているため、安心してじっくり鑑賞することができました。混雑は人気のバロメーターではありますが、今はとにかく安全第一。むしろこんなにゆっくり楽しめる機会はそうそう来ないということを、前向きに喜びたいところです。
■「恐山ル・ヴォワール」エリアでは思わず涙が……!?
「シャーマンキング展」青森会場の展示の一部(筆者撮影)
展示の目玉のひとつとなる「恐山ル・ヴォワール」のコーナーでは、今回展示点数が少し増えています。他会場との比較が目的ではないため、どれがそうなのかは明示しないとのことですが、青森にゆかりのあるシーンが増えているとのことでした。
実は、そのエリアに着くまでには、コーナーで流れている「あの」楽曲が既に何度も耳に届いています。それを聴くとついつい早足になるのですが、ぐっと堪えた暁に目にしたル・ヴォワールの原画、そしてPVの夜汽車の映像は、筆者の郷愁感をどうしようもなくかき立て、何とも言えず胸が熱くなりました。夏なのに頭の中には確かに冬の景色が広がっていたのです……。
特に筆者は両親がむつ市出身のため、むつ市街も恐山も小さいころから慣れ親しんだ場所です。その思い出が次々と蘇ってきて思わずウルッと来たのは、涙腺が弱くなったオジさんだからかもしれません。
そこを過ぎると、キャラクターの全身画のコーナーがありますが、ここでも展示物が追加されています。現在進行中の連載などに関連する絵が増えています。その次はカラー原画、そして資料となった刀や銃の展示へと進みます。Twitterでも情報が出ていましたが、本来はここに青森展ならではの展示として、蓬田村の正法院さん所蔵のフツノミタマノツルギ、1080の数珠が並ぶ予定でした。残念ながらそれは叶いませんでしたが、素晴らしい作品なのでぜひ、8月1日のシャーマンキング展公式Twitter(@shamanking_ten)の写真でご確認ください!
展示の最後は、顔出し看板や応援メッセージの掲示板です。毎回掲示板はファンの熱い想いが書かれた付箋で埋め尽くされていますが、今回もそうなることを願っています。武井先生が青森展に寄せたパネルにも注目ですよ! きっと心を鷲づかみにされることでしょう!
物販コーナーでは、青森展からの新作である「恐山ル・ヴォワール」関連のグッズが最初に目を引きました。最低限CDは押さえておきたいところですが、マタムネのぬいぐるみも捨てがたい……あれもこれも目移りします。御朱印帳も無視できません。京都にある清明神社のそれを思わせるデザインで格好よく、普通に持ち歩いていても違和感はないと思います。通販でも大人気という話もあるので、神社巡りがお好きな方はチェックしてはいかがでしょうか。
最後に……8日の地元紙・東奥日報の朝刊にイベントのことが取り上げられていました。前日夜にはいち早くWeb版にも掲載されており、こういうのは地元ならではのことですね。なかなかの大きさで扱われていました。
それでは次回もまたよろしくお願いします。
※「シャーマンキング展」青森会場は2020年8月23日(日)まで、東奥日報新町ビル3階・New’sホールにて開催中。チケットはe+(イープラス)または会場にて当日券を購入できます(入場日時指定券)。
(タシロハヤト)
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