【漫画】将来に悩みエジプトへ来た女の子 出会ったマダムとの会話で涙があふれ…?
マグミクス / 2020年8月13日 11時10分
■今こそ大事にしたい、希望を持って行動すること
大学3年生のゆかは、就職活動を目前にして自分のやりたいことに真剣に向き合い始めました。そしてたどり着いたのは、幼い頃から憧れていた「ミステリーハンター」になること。しかし幼なじみの瞳子は将来を見据えて留学を考えていることを知り、自分との違いにもやもやした気持ちに。ゆかは自分を見つめるために、エジプトへ旅に出るのでした……。
かっくさん(@cak221)による創作マンガ『ミステリーハンターに憧れる平凡な女のなんてことない話』がTwitterで公開されました。人生の岐路に立ち、さまざまな葛藤を抱える若い女性が、旅先での出会いを通して成長していく姿に、読者からは「ゆかの気持ちが分かる」「自分と同じで泣けた」「もやもやを可視化できてすごい」「素敵な話」などの声があがりました。
作者のかっくさんに、お話を聞きました。
ーー『ミステリーハンターに憧れる平凡な女のなんてことない話』をマンガに描こうと思ったきっかけはありましたか?
今まさに自分自身が海外旅行に行きたくても行けない葛藤から生まれました。自分自身、元々海外や歴史に憧れがあったのはなぜだっけ、と考えた結果、私もミステリーハンターに憧れた時期があったからだなと思ったのがきっかけです。私は特にミステリーハンターになるべく努力をしたわけではないですが、本気で夢をかなえる人というのはどういう思考や経緯があるのだろうかと考えた末に生まれたマンガです。
元々24ページも描くはずではなかったのですが、どうせ描くならどこにでもいる普通で平凡な女の子がいろんな人に触れて成長していく姿を描きたいなと思ったら、こんなに長くなってしまいました(笑)。
ーー終盤の展開は現在のコロナ禍を意識なさっているのではと思いますが、ゆかと瞳子の前向きな姿勢が希望を持たせてくれるラストとなっています。かっくさんはどのような思いで終盤の展開を描かれましたか?
今の世の中が、旅行どころか気軽に帰省もできない、閉塞感に満ちた状況かと思います。そんななかでも希望を忘れない人、行動し続ける人、いろんな人がいて、いつかまた元通りの生活が戻ってくることを願いつつ終盤の展開としました。(病院関係やワクチン開発など、医療関係の方には頭が上がらないです……)
ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
自分のことと重ね合わせて、ゆかの葛藤や言葉が刺さった、という声が多かったです。きっと皆が抱える悩みなのかなぁと思いながら、そんな人に読んでほしいマンガだったので、読んでもらえて、そして何か心に響いたのであれば、描き手として純粋にうれしいなと思いました。
また、個人的には「いつものマンガと雰囲気が違うけどこれも良い」「作風が幅広い」などと言ってもらえたのがとてもうれしかったです。普段描くのは「こういうキャラやシチュエーションだとかわいなぁ」という自分の萌えや性癖を表現したマンガ(ラブコメ等)が多いのですが、感情の揺れやキャラの成長等、気持ちや人間性を表現するのも好きなので、そういったマンガも評価していただけるのはありがたいことだと感じています。
作品集『乙女の群像』が発売中(KADOKAWA)
ーーTwitterやpixivで掲載されたマンガの作品集『乙女の群像』が発売中です。掲載されている作品の内容や見どころをご紹介いただけますか?
今までTwitterやpixivで掲載してきたマンガたちですが、加筆修正やおまけマンガを加えて、さまざまな女の子をめぐるお話が一度に読める作品集となっています。蝶々夫人をモチーフにした女の子と猫のマンガは、こちらの作品集だけの描き下ろしです。キラキラだったりドキドキだったり、たくさんの「乙女」の生きざまを、お手に取っていただけたらうれしいです。
ちなみに今回のマンガに出てきた、エジプトで出会ったマダム・澤さんも、実はこちらの作品集に掲載されている人物だったりしますので、ぜひ探してみてください!
ーーTwitterで精力的にマンガを公開なさっています。創作するうえでの原動力になるものはありますか?
Twitterで更新しているマンガは、前述したような「こういうキャラやシチュエーションだとかわいいなぁ」という自分の萌えや性癖を表現したものが多いです。その萌えや性癖については、私は好きなモチーフや文化・逸話等が多いので、そこから「こういうものが描きたいなぁ」というアイデアが日常でぽろぽろ沸いてきます。
マンガを描く以外にあまり時間を浪費するような趣味がないというのもあるんですが、普段平日等はあまりマンガを描く時間がないので、時間がある時に極力それらのアイデアをアウトプットしておきたい! というスタンスで一気に描き続けていたら、今の感じになっていました。マンガの更新速度が速いからか、学生・ニート・専業漫画家によく間違えられるんですが、違います(笑)。
お話やキャラクター等を考えるのが好きで趣味なんでしょうね……。かろうじてマンガを描くことができるのでマンガを描いてますが、文才があれば小説も書いてたと思います。文才は全然ないのですが……(笑)。
何より、そんな風に私の趣味全開で描いたマンガを読んで下さる方、コメントや反応等して下さる方がいて、そこは確実に私の原動力になっているので、皆さんの応援・ご支援のおかげで毎日楽しく創作できていることを、すごくありがたいと感じています。
(マグミクス編集部)
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