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『Fate HF』最終章レビュー シリーズ集大成の最高傑作、涙のエンディング

マグミクス / 2020年8月15日 14時32分

『Fate HF』最終章レビュー シリーズ集大成の最高傑作、涙のエンディング

■『Fate HF』三部作が完結、劇場では涙する人も

 2020年8月15日(土)、『劇場版「Fate/stay night [Heaven’s Feel]」Ⅲ.spring song』が公開されました。当初、3月の公開を予定されていた本作ですが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期となり、2017年の第一章「presage flower」から始まった劇場三部作がついに完結。

 映画館は客席の間隔を空けての指定席販売なのもあって、舞台挨拶のライブビューイング上映はネット予約の開始からまもなく完売。公開日前日には多数の劇場で、日中の回が早々に満席となりました。「Fate」シリーズがもともと多くのファンを持つ作品であり、また、アニメ『鬼滅の刃』のヒットを受けて制作会社ufotableの作品に興味を持った人も多いのではないでしょうか。当初予定されていた公開日前には第一章、第二章の地上波が行われ、複数の動画配信サイトでも無料配信されたことも人気を後押ししています。

「黒い影」にとらわれ、自我を失っていく本作のヒロイン・間桐桜(CV:下屋則子)。主人公の衛宮士郎(CV:杉山紀彰)は、彼女が「悪い人」になっても守ることを誓います。亡くなった養父・衛宮切嗣の思いを継ぎ、「正義の味方」になるべく生きてきた士郎にとって、その選択はこれまでの自分の生き方を否定するもの。本作では、TVアニメシリーズで描かれてきた「Fateルート(セイバールート)」「UBWルート(凛ルート)」の士郎からは考えられない決断を下すシーンが見られます。

 原作のPCゲームでは複数のエンディングが用意されています。原作をプレイした人も、未プレイの人も本作の結末は気になるところ。スタッフロールが流れるなか、劇場内では観客が涙する音があちこちから聞かれました。

 エンディングの桜が咲き誇るシーンには、「本物の桜が咲いていた3月に見たかった」という感想も。絶好のタイミングを逃しつつも、コロナ禍のさなかに上映された本作は待つだけの甲斐があったと呼べる作品です。

 ufotableによる作画は期待を裏切らないもので、特に凄絶なバトルシーンは一度見ただけでは物足りないほど。また、ちょっとしたシーンも丁寧に描かれています。2019年公開の第二章のあとに、ここまでの映画作品が作り上げられたことに驚きを隠せません。

 また、長く「Fate」シリーズに関わってきた声優陣により全てのセリフに魂が込められていました。儚い存在であった桜は艶っぽく別人のようになりながら、「私は強くなった」という言葉にももろさが感じられるアンバランスさが見事に表現されています。一方、姉の遠坂凛(CV:植田佳奈)は対照的で、ぶれない強さが、士郎以上の”ヒーロー”を感じさせる面も。

 シナリオ、アニメーション、声の演技、BGMなど全てが想像しうる最大のクオリティと呼べるであろう本作。「Fate」シリーズを見視聴の方は、ぜひufotable制作の前日譚『Fate/zero』、凛がメインヒロインの『Fate/stay night Unlimited Blade Works』も合わせて見てください。それぞれの作品のつながりに気付くと、さらに感動が増すでしょう。

(マグミクス編集部)

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