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「甲子園」中止の今こそ『栄冠は君に』で遊びたい。PS2の高校野球シミュレーション

マグミクス / 2020年8月19日 18時10分

「甲子園」中止の今こそ『栄冠は君に』で遊びたい。PS2の高校野球シミュレーション

■当時の全国高校のデータを網羅。「監督」となって球児を導く

 全世界に蔓延する新型コロナウイルスの感染拡大の影響により「春」「夏」ともに中止を余儀なくされた全国高等学校野球選手権ですが、過去を振り返ると、夏の大会の中止は1918年の「米騒動」の時と第二次世界大戦へ向けて戦局が拡大した1941年の過去2回、「春のセンバツ」に至ってはこの2020年が大会史上初の中止とのことです(1942~1945年の中断は、大会にカウントされないとのことです)。

 ちなみに、夏の高校野球大会は1915年、大阪の豊中グランドで初開催され、春の大会は1924年に愛知県名古屋市の山本球場でスタート。1924年に「阪神甲子園球場」が落成すると、同年に夏の大会、翌年から春の大会も開催され、甲子園は全国の高校球児が目指す檜舞台となりました。

 そんな「甲子園」の中止は全国の球児にとって大変ショックな出来事でしょう。特に、厳しい日々の練習のなかで白球を追った3年生にとって、新型コロナウイルスの感染拡大による中止措置は無念極まりないこと……高校野球経験者ではない筆者でも容易に想像がつきます。

 救済措置として、2020年8月10日から17日まで、春のセンバツに出場予定だった全32校を招待した「2020年甲子園高校野球交流試合」が開催されましたが、やはり各校への熱い歓声やブラスバンドによる応援のない大会には、一抹の寂しさを覚えるのが正直なところ。「春」に続いて「夏」の甲子園がないという状況はイチ野球ファンとしても残念な限りですが、そんな気分を晴らすべく、筆者が今さらハマっているゲームが、「甲子園」を題材にした、「栄冠は君に」シリーズです。

 1990年に株式会社アートディンクより、パソコンのPC-9801版として第1弾が登場し、93年のパート3までパソコン用、パート4は1999年にプレイステーション用として発売され、パート5となる『栄冠は君に─甲子園への道』からはプレステ2用として2000年に発売されています。全国4096校の(当時の)データを網羅。プレイヤーは監督となり、生徒を指導し、甲子園を目指すシミュレーションゲームとなっています。

■自分の出身校を選んでプレイすれば感情移入できるが……

PS2用ソフト『栄冠は君に 甲子園の覇者』

 筆者はシリーズ作の『甲子園への道』(2000年7月発売)と、パート6となる『甲子園の覇者』(2001年8月発売)を実際にプレイしてみたのですが、自分の出身校で、野球の名門でもなんでもない普通の公立高校を選んだオカゲでひと苦労。甲子園に出場することがいかに難しいかをバーチャルの世界ながらかみしめている次第です。

 ちなみに「甲子園への道」編では、自分の母校でも5年間、練習試合を重ねて指導した結果、春夏の連覇を果たすほどに成長させることができたのですが、「甲子園の覇者」編では、あまりに現実感のない前作の設定を制作サイドが反省したからか、ランキングが上の高校に勝つのは至難の業。ほとんどが県大会ベスト4どまりで甲子園出場まで8年の月日を要しました。

 監督として与えられた10年間(「甲子園への道」では7年間)のなかで、チームを育成し、甲子園での優勝を目指すというゲームですが、やはり痛感させられるのが、筆者が卒業したような普通の公立高校と強豪校との実力差。加えて題材が高校野球ゆえ、せっかく育てた選手も3年で卒業してしまう(なぜか女子マネージャーはいつまでも卒業しませんが……?)点も難しいポイントとなっています。

 またゲームには「伝統継承」というシステムがあり、先輩から能力をある程度引き継ぐことができるのですが、ランクEの高校をある程度の強豪校まで育て上げるには、かなりの時間と根気が必要となります。

 もちろん最初からAランクの強豪校を選べば、初年度から「春」「夏」の甲子園で連覇も可能なのですが、やはり思い入れのある母校でゲームをプレイし、勝利した時は感動もひとしお。現実世界でも来年こそは新型コロナウイルスの感染が収束し、高校球児の試合に胸を熱くし、感動する日が訪れることを今から願ってやみません。

(渡辺まこと)

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