『ヒプノシスマイク』アニメ化で起こること “参入”ハードルの高さが破られる？

■盛り上がりすぎてしまった結果、新規参入に二の足を踏んでいる人も

　新型コロナウィルス感染症の影響を受け、延期されていたアニメ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rhyme Animaが2020年10月2日（金）よりTOKYO MX他にて放送開始されます。

　武力による戦争が終結。ラップの”巧さ”こそが優劣を決める世界で「イケブクロ」、「ヨコハマ」、「シブヤ」、「シンジュク」の各ディビジョン（区画）の代表たちがラップバトルで領土争いを繰り広げる……。『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』（以下、ヒプマイ）は、「音楽原作キャラクターラッププロジェクト」です。

　2017年、YouTubeに公開されたミュージックビデオから火がつき、2018年には講談社「月刊少年シリウス」と「少年マガジンエッジ」一迅社「月刊コミックZERO-SUM」の3誌で同時コミカライズ連載が開始。　2019年には舞台化も果たし、2020年3月にリリースされたアプリゲームも話題を集める……まさに”破竹の勢い”で人気を伸ばしているプロジェクトです。

　アニメ化決定のニュースに、SNS上には熱烈なファンから多くの喜びの声が寄せられています。注目すべきは、期待の声に混じり「アニメ化するなら、見てみたい」「『ヒプマイ』の曲は詳しく知らないけどアニメは楽しみ」といった、初めて『ヒプマイ』のコンテンツに触れる人のコメントも散見できる点です。

　公式チャンネルがこれまでの歴史を振り返る「ヒプノシスマイクお勉強ラップ」を配信していることからも読み取れるように、『ヒプマイ』の盛り上がり方は初心者が今から参入するにはハードルが高く感じられるほどです。興味を持っても、どこから手をつけていいのか分からず、ためらってしてしまう人も少なくないでしょう。

　これまで、さまざまなメディアミックスを遂げてきた『ヒプマイ』。アニメという“分かりやすい“コンテンツ化がされることで、さらにファン層を拡大できると推測できます。

　斬新なストーリーや設定、スタイリッシュなビジュアルを持つ個性豊かなキャラクターや声優のほか、楽曲を手掛けるアーティストもバラエティに富む『ヒプマイ』は楽曲単体のクオリティの高さにも定評があります。

『ヒプマイ』のアニメは、これまで「どれを見たら（聴いたら）いいか」と二の足を踏んでいた人ばかりか、普段あまりアニメを見ていない“ラップファン”までも取り込む作品になるかもしれません。

（マグミクス編集部）