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暇つぶしに過去や未来を覗いてみない? 2時間以内で見られる完結アニメ映画3選

マグミクス / 2020年8月29日 12時10分

暇つぶしに過去や未来を覗いてみない? 2時間以内で見られる完結アニメ映画3選

■好きなジャンルを手軽に見られる完結映画で、充実のひと時を

 なかなか人と会いづらいこの頃、帰省したり友人と会ったりできずに暇を持て余すことはありませんか? 暇つぶしをしたいけれどシリーズもののアニメはちょっと……という方に、1作品で完結する単発のアニメ映画を3作ご紹介します。舞台設定も「人類が電脳化された未来」「人とロボットが共存する社会」「浮世絵の盛んな江戸時代」とさまざま。暇で退屈な時間を、アニメ映画で有意義な時間に変えてみませんか? SNSでも「これぞエンターテイメント!」「とてもやさしい良い映画」とそれぞれ評判です。

●『楽園追放-Expelled from Paradise-』上映時間:104分

『楽園追放-Expelled from Paradise-』(2014年11月公開)は、『鋼の錬金術師』『機動戦士ガンダム00』などを手掛けてきた水島精二氏が監督を、『魔法少女まどか☆マギカ』『PSYCHO-PASS サイコパス』などを手掛けてきた虚淵玄氏が脚本を務めるアニメ映画です。第24回日本映画批評家大賞のアニメーション作品賞を受賞し、Blu-ray・DVDの累計販売枚数は7万2000枚を超えているなど、原作なしのオリジナル劇場公開作品としては異例の人気作品です。

 地球文明はナノマシン技術の暴走「ナノハザード」によって崩壊、地球は廃墟と化していました。人類のほとんどは地球とみずからの肉体を捨て、データとなって電脳世界「ディーヴァ」で暮らすように。そんな西暦2400年のある日、ディーヴァでは地上世界から、フロンティアセッター(CV:神谷浩史)と名乗る謎の人物からのハッキングを感知。ディーバの保安捜査官であるアンジェラ・バルザック(CV:釘宮理恵)は、地上調査員として派遣されたディンゴ(CV:三木眞一郎)と共に、ハッキングについて探りにいくのですが――?

 普段はディーヴァでデータ化しているアンジェラは、地球での調査にあたり生身の体であるマテリアルボディを身にまといます。人間の文明を最初は見下しているアンジェラですが、データ化せず人間の肉体のまま生きているディンゴと接し、生身の肉体での暮らしを体験することにより「自由とは」「自我とは」といった命題を考えるようになります。またフルCGアニメでありながらセル画に寄せた作画は、CGアニメになじみがない方でも見やすく、未来の世界観ととてもマッチしています。テーマの深さに負けない終盤の迫力あるバトルアクションや、そのスタイルの良さが話題になったアンジェラのかわいさにも注目です。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『百日紅~Miss HOKUSAI~』上映時間:90分

『百日紅~Miss HOKUSAI~』 (C)2014-2015 杉浦日向子・MS.HS/「百日紅」製作委員会

『百日紅~Miss HOKUSAI~』(2015年5月公開)は、1983~1987年に「漫画サンデー」で連載されていたマンガ『百日紅』(著・杉浦日向子)を原作とし、葛飾北斎の娘・お栄(CV:杏)の人生を描いたアニメ映画です。後にアメリカでも広く公開され、アヌシー国際アニメーション映画祭の長編部門で審査員賞、第39回日本アカデミー賞では優秀アニメーション作品賞など数々の賞を受賞しました。

 父・葛飾北斎(CV:松重豊)の娘であり弟子でもある浮世絵師のお栄は、離れて暮らす妹の猶(なお/CV:清水詩音)と時たま出かけたりしながら、絵を描いて暮らしています。同じく弟子の池田善次郎(CV:濱田岳)や、歌川門下生でありながら北斎を尊敬してよく遊びに来る歌川国直(CV:高良健吾)と掛け合いつつ、両国橋や火事の野次馬など、江戸の華を楽しんでいました。ある日、「絵に色気がない」と言われたお栄は、落ち込みながらもなんとか試行錯誤を続けていて――?

 アニメ制作会社「Production I.G」が手がける本作は、江戸の人々の活き活きとした生活や江戸の町の美しい情景を見事に表しており、ジブリ作品のような優しいタッチで描かれています。人々の行きかう両国橋、江戸の華と言われた火事現場、長屋の並ぶ街並みや浮世絵を思わせる朝晩の空など、目にも鮮やかな江戸の風景のなかで、お栄や北斎の離す江戸ことばが活きています。妖怪騒ぎや吉原での模写など、江戸時代ならではの出来事も。恋に不器用で絵にはまっすぐなお栄の生きざまを垣間見ることができます。昔の日本の情景や「北斎の娘」に興味がある方におすすめの作品です。この作品は、「Amazonプライム・ビデオ」「バンダイチャンネル」「music.jp」などで見ることができます。

●『イヴの時間 劇場版』 上映時間:107分

『イヴの時間 劇場版』 (C)2009 / 2010 Yasuhiro YOSHIURA / DIRECTIONS, Inc.

『イヴの時間 劇場版』(2010年3月公開)は、2008年からインターネット上で公開されたアニメ『イヴの時間 Are you enjoying the time of EVE ?』全6話を編集した完全版で、『パトレイバーREBOOT』などを手がけたアニメ制作会社「スタジオ六花」が制作したアニメ映画です。人間とロボットが共存する独特の世界観に高い評判が集まり、第9回東京アニメアワード優秀賞OVA部門を受賞、第14回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査員推薦作品にも選ばれています。

 舞台は未来の「たぶん日本」。アンドロイド(人間型ロボット)が実用化されて間もないその時代では、ロボット倫理委員会によりアンドロイドを「家電」として扱うことが常識となっていました。アンドロイドは頭上にリングがあること以外人間と変わらない外見をしており、アンドロイドに入れ込んでしまう人のことを「ドリ系」と呼んで、社会問題視する風潮がありました。高校生のリクオ(CV:福山潤)もまた家のアンドロイドを「家電」とみなしていたのですが、ある日アンドロイドのサミィ(CV:田中理恵)が不審な行動を見せたため後をつけることに。

 物語の中心となるカフェ「イヴの時間」は、「人間とアンドロイドを区別しません」という変わったルールを徹底しているお店です。老若男女が集まるそのお店にはさまざまな人が集まっており、リクオは親友・マサキ(CV:野島健児)とともにお客さんたちとも交流していきます。人間らしいアンドロイドもいればその逆もいる「イヴの時間」で過ごす彼らを見ていると、「人間とアンドロイドの違いとは何か」「人間性とは」と深く考えさせられます。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「TSUTAYA DISCAS」などで見ることができます。

* * *

 今回ご紹介した3作品は、どれも原作などを読まずにいきなり見ても問題ないものばかりです。思い立ったらお菓子や飲み物を買い込んで、1日で全作見てしまうのも楽しいかもしれませんね。気になる作品があればぜひ見てみてください。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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