国家公務員が法律でニート女性と結婚！？ マンガ『マリーミー！』が実写ドラマ化

■LINEマンガの人気作が瀬戸利樹・久間田琳加主演でドラマ化

　20xx年、若年無業者等の保護に関する法律案が可決。それは通称「ニート保護法」。法律によって結婚を促し、働かない若者を減らし、ひいては少子化も解決。そんな”とんでもない”法律によって、ひとりの20代男性がニート女性と結婚することが決まりました。

「ニート保護法」の施行に先立って、国家公務員による試験的運用が開始されたのです。選ばれたのは秋保心（あきやす・しん）28歳。「やりがいがある仕事を」「国をより良くする」という目標を掲げて国家公務員になった彼は、仕事で”結婚”をする羽目になってしまいます。

　この仕事を成し遂げれば、出世の道も。まだ会ったことのない結婚相手となるニート女性に、婚姻届を書いてもらうよう彼女の家を訪れるのですが……。

「LINEマンガ」で連載された夕希実久先生による『マリーミー！』は、冒頭から驚きの設定でスタート。ですが、優しくて不器用な登場人物たちが織りなす物語は、心が温まる素敵なものでした。「LINEマンガ」アプリ内のお気に入り登録数で1位を獲得。日本のみならず、アメリカや韓国をはじめとし、5か国語に翻訳されて海外でも読まれている人気作です。

　主人公・心の結婚相手となったニート女性・沢本陽茉梨（さわもと・ひまり）は、唯一の肉親だった祖父母を亡くして一軒家に一人暮らし。中卒でバイト経験もなく、15歳になる愛猫を看取るまで生きられればいい……と無気力に暮らしていました。

　ですが、なし崩し的に心と結婚することになり、だんだんと本来の明るさを取り戻していきます。最初はお互いに敬語で、手をつなぐくらいが精一杯だったふたり。周囲の人々も後押しして、”本物の夫婦”に近付いていきます。

　不器用ながら相手を思いやる心と陽茉梨を描いた本作が、実写ドラマ化されることが決定。2020年10月より、ABCテレビ、テレビ朝日で放送予定です。心を演じるのは、瀬戸利樹さん。独身貴族を貫くつもりだったという瀬戸さんは、本作に出演して結婚願望が湧いてきたのだとか。陽茉梨役の久間田琳加さんは、初対面の人と打ち解けるのが苦手ながら、一度心を開くと早いところに共感したそうです。

　夫役の瀬戸さんに対し、「どんな方なんだろう……」と思いながら、自分と陽茉梨を重ね合わせていたという久間田さん。初々しい夫婦が、「結婚とは」「人を好きになることとは」という悩ましさを温かい思いに代えて届けてくれそうです。

（マグミクス編集部）