『涼宮ハルヒ』OP曲をビリーバンバンが歌って…9年半ぶり新刊発表にネット上が騒然

■ネット上は『ハルヒ』一色に

　2020年8月30日（日）、フォークデュオ・ビリーバンバンの菅原進さんが「ニコニコ動画」に動画を投稿。なんと、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のオープニング曲、平野綾さんの「冒険でしょでしょ？」を”歌ってみた”動画でした。

　PVは映像編集は素人だというマネージャーが作成。ソファに寝転び、鳴り出した携帯を手に取る菅原進さん。その光景に、ファンはすぐに気が付きます。アニメファンには有名な「エンドレスエイト」。8月中旬から31日まで、同じ夏休みを約1万5千回もループする登場人物たち。その様子をアニメでは演出を変えて8週も放送し、「今週もエンドレスエイトなのか！？」と物議をかもしました。

　終わる夏の寂しさを感じさせるようなアレンジの「冒険でしょでしょ？」は、菅原進さんの歌声がしみる、原曲とはまた違った良さ。そして、PVで無邪気に夏を楽しむ菅原進さんの様子に、ユーザーは多くのコメントを送りました。

　その話題が冷めやらぬなか、さらに『ハルヒ』にまつわる驚きの情報が明らかになります。翌31日（月）、KADOKAWAは谷川流氏による小説「涼宮ハルヒ」シリーズの最新刊『涼宮ハルヒの直観』を11月25日（水）に発売することを発表しました。

　前作、2011年6月発行の『涼宮ハルヒの驚愕』から実に9年半ぶりの新刊となります。第9弾『涼宮ハルヒの分裂』の発行は2007年3月。待つことに慣れたファンにとっても9年半はあまりに長く、Twitterをはじめとするネット上は『ハルヒ』一色に。トレンドワードに「ハルヒ新刊」があがり、「年号が変わってしまった……」「エイプリルフールじゃないよね？」などの若干当惑ぎみのコメントが多数。8月31日に発表されたことから、「エンドレスエイト」の再現なのでは、と今日が終わらないことを案ずる声も見られました。

　そして、菅原進さんの”歌ってみた”が予言であったのか、たまたまだったのか、プロモーションの一環であったのか、はたまた……。72歳の菅原進さん。読者が「涼宮ハルヒ」シリーズの完結を読めるのも、そのくらいの年代になる頃かもしれません。

『涼宮ハルヒの直観』は、完全書き下ろし「鶴屋さんの挑戦」に加え、画集・雑誌に収録された2編の短編を加えたもの。本編『涼宮ハルヒの驚愕』の続編は、もうしばらく待つ必要がありそうです。

（マグミクス編集部）