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『スーパーマリオブラザーズ』35周年 詰め込まれた膨大な「面白さ」に世界が熱狂!

マグミクス / 2020年9月13日 9時10分

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■ザ・ベストゲーム

 1985年9月13日は、ファミコンで『スーパーマリオブラザーズ』(以下、スーマリ)が発売された日です。クッパにさらわれたピーチ姫を救うため、マリオとルイージの兄弟がさまざまな仕掛けが施されたステージを踏破していくアクションゲームとして世に出た本作は、その圧倒的な面白さから爆発的な人気を獲得しました。最終的には日本国内で681万本、全世界で4000万本以上を売り上げ、2020年に『あつまれ どうぶつの森』に塗り替えられるまでは不動の記録となっていました。当時、ブームの只中で『スーマリ』に熱中していたライターの早川清一朗さんが、2020年で35周年を迎えた本作を回想します。

* * *

 筆者がゲームを遊び始めて40年以上経ちましたが、「一番面白かったゲームは?」と尋ねられたら『スーマリ』の名前を挙げるでしょう。このゲームには、プレイヤーが「面白い!」と感じる要素がこれでもかとふんだんに詰め込まれていたのです。キノコを取って巨大化し、ファイアフラワーを取ってファイアボールを打てるようになるパワーアップ。そこかしこに隠された、叩けば何枚もコインが出てくるブロック。陸・海・空と3つの世界がそろった変幻自在のステージ群。さまざまな個性を持つ可愛らしい敵たち。ステージの最後で待ち受けるクッパとの戦い。腕が上がれば上がるほど自由自在に動け、ゲームの内容を知れば知るほど攻略が楽になり、突き詰めようと思えばいくらでも深みを追っていける。このゲームの魅力を書き始めればキリがありません。今でもNintendo Switchで配信がされており、プレイしている人が絶えないのも、『スーマリ』がアクションゲームとしてすさまじい高みにいることを示しているのでしょう。

 任天堂も『スーマリ』発売から35周年を記念して、さまざまな企画を打ち立て、関連商品の販売予告を出しています。なかでも特筆すべきは、かつて任天堂が発売し一世を風靡した「ゲーム&ウオッチ」の新作として『スーマリ』が2020年11月13日(金)に発売されると発表されました。かつて海外では発売されながらも日本では正式流通はしなかった「ゲーム&ウオッチ」版を手にできるのが、今から楽しみでたまりません。

■静かなスタート、そして爆発

 さて、『スーマリ』が発売されたときのことを思い返してみると、発売直後はそれほど火が付いていなかったような記憶があります。これは、当時のファミコン情報はそれほど充実してはおらず、実際にプレイした人間の口コミで評判が広まるようになっていたからです。

 しかし、しばらくすると「『スーマリ』は滅茶苦茶面白い!」と多くの子供たちが言い出し、筆者も「そんな面白いの?」と興味を持つようになりました。しかしカセットを買ってもらえなかったので、友達の家で遊ばせてもらうことになり、あっという間に『スーマリ』のとりこになったのです。

 最初、友達から「Bボタンを押すとダッシュできるよ」と教えられ、「ホントだ! 速い!」と思った次の瞬間にクリボーに激突し、あっさりやられて大笑いされたのは今となっては楽しい思い出です。あのクリボーは間違いなく、もっとも多くのマリオを倒した最強のマリオキラーではないでしょうか。

 それでも複雑な地形をジャンプで走破しながらコインを集め、巨大化したらブロックを壊しまくり、土管でワープして難所をショートカットし、ジャンプしてフラッグにとりつく面白さは、語っても語りつくせません。面白さと面白さをつなぎ合わせ、最後はフラッグに残りタイムの末尾を合わせて取りつき、6発の花火が上がるのを見るまでがひとつのエンターテインメントとして完成されていました。

 クッパとの対決もファイアボールが打てるならそのまま倒し、巨大化済みなら一撃くらって無敵時間を利用して突破する。小さい状態なら隙を見つけて下を潜り抜けるなど、状況に応じたさまざまなやり方がありました。小さい状態でクッパが投げる斧の間をジャンプして抜ける人もいるそうで、そこまで突き詰めたことを感服するしかありません。

 そして子供たちを熱狂させた大きな要因が、膨大な数の裏技です。画面上を走り抜けるとワープゾーンが用意されていたり、段差のあるところでノコノコを気絶させ、連続で蹴り飛ばし続けて無限1UPができたりなど、さまざまな隠し要素や技が次々と明かされ、実際にやってみて大喜びするというパターンが長く続いたような覚えがあります。

 あれから35年、『スーマリ』よりも優れたゲームはたくさん発売されましたが、筆者にとって、あれほど面白く、感動を与え続けてくれたタイトルは存在しません。これからも、偉大な存在であり続けてほしいと思います。

(早川清一朗)

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