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胸が張り裂けそうになる、女子高生の「鬱×恋愛」アニメ3選 辛いのに目が離せない!

マグミクス / 2020年9月15日 17時10分

胸が張り裂けそうになる、女子高生の「鬱×恋愛」アニメ3選 辛いのに目が離せない!

■好きだからこそ…純粋さゆえの残酷な展開

 アニメのさまざまなジャンルの中でも、根強い人気を誇る「鬱アニメ」。人間の極限状態をありありと描くからこそ、多くの人を惹きつけてやまないのかもしれません。そんな鬱アニメのなかでも、今回は女子高生の恋愛にまつわる鬱アニメを3作品ご紹介します。SNSでも「何回見て泣いているのかわからない」「(泣けるので)スポーツドリンク飲みながら見た」と評判です。

●『最終兵器彼女』(2002年7月~放送)

『最終兵器彼女』は同名マンガ(著:高橋しん/小学館)を原作としたアニメで、原作は累計総発行部数は400万部を突破している人気作品です。舞台は北海道の小樽市をモデルとしており、作品内にも実在の場所が登場します。アニメの他には映画化・ゲーム化もされており、マンガ・アニメ・映画が全て異なるラストの鬱展開となっています。

 北海道のある街で暮らすシュウジ(CV:石母田史朗)とちせ(CV:折笠富美子)は、付き合い始めたばかりの高校3年生。一緒に登校したり交換日記をしたりと、ぎこちないながらも付き合っていたふたりですが、ある日札幌が何者かに空襲されます。複数機の敵に対し、たった1機で迎撃する謎の物体が空に現れますが、シュウジと一緒にいた友人は空襲で命を落としてしまいます。焼け野原になった札幌で何とか生き残ったシュウジですが、意識を取り戻した彼の前に現れたのは、背中から機械の羽が生え、腕は巨大な武器に変わった「最終兵器」のちせで――。

 愛する彼女が「兵器」になり戦場で人を殺す辛さ、戦争で次々と周囲の人が犠牲になる辛さ、徐々に「兵器」になっていく自分を受け入れられないまま、戦わねばならない辛さ……。戦争前に普通の幸せがあったからこそ、どんどん重なっていく鬱展開に思わず目をそむけたくなります。恐ろしく強い「兵器」として成長していく自分を理解しながら、ちせは「恋しているときは、生きていると思える」とシュウジへの想いを断ち切れません。だんだん人ではなくなっていくちせに悩みながら、シュウジもちせと向き合います。心身共にボロボロになりながらもお互いを思いやる優しいふたり。むごい展開が続きますが、ふたりの恋がどうなるのか、ぜひ最後まで見ていただきたい作品です。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『School Days』(2007年7月~放送)

『School Days』画像はDVD01(エイベックス・ピクチャーズ)

『School Days』は同名ゲームを原作としたアニメで、高校生3人の三角関係を描いた作品です。高校生とは思えないほど泥沼化したその関係性や、主人公・伊藤誠(CV:平川大輔)のクズっぷりに賛否両論が巻き起こりました。その最終話はあまりの展開に、放送前日に起こった京田辺警察官殺害事件の影響で放送を休止。事実上の打ち切りとなった鬱アニメです。

 榊野学園高等学校に通う1年生・伊藤誠は、いつも同じ電車に載っている同級生・桂言葉(かつら・ことのは/CV:岡嶋妙)の事が気になっていました。言葉に声をかけられない誠は、半信半疑ながら「好きな人の写真を待ち受けにして、3週間ばれなかったら恋が成就する」というおまじないを実行。しかし、すぐ隣の席のクラスメイト・西園寺世界(さいおんじ・せかい/CV:河原木志穂)に待ち受けがばれてしまいます。そのお詫びにと、世界は言葉を誠に紹介してくれることになり、誠の日常が大きく変わり始めます。

 第1話やオープニングテーマには全く鬱要素が見当たらない本作ですが、本編が進むにつれ徐々に雲行きが怪しくなっていきます。言葉とすぐ付き合う誠ですがなかなかうまくいかず、相談に乗ってくれる世界にも徐々に惹かれていってしまいます。その後の展開はまさに「胸糞」と言うにふさわしく、本作の感想に「誠〇ね」とコメントするのが流行したほどです。自分の欲望や保身を優先してしまい、周囲の人達を傷つけていく誠。衝撃の最終話で彼はどうなるのか、傷つけられた女子たちは彼をどうするのか……想像の斜め上を行く鬱展開に注目です。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●「ef」シリーズ(1期:2007年10月~放送)

『ef - a tale of memories.』画像はBlue-ray BOX(ジェネオン エンタテインメント)

「ef」シリーズは、ゲーム『ef – a fairy tale of the two.』を原作としたアニメで、1期の『ef – a tale of memories.』、2期の『ef – a tale of melodies.』から成り立っています。本作は「影の『CLANNAD』」「陽の『CLANNAD』、陰の『ef』」と称されることもある感動系アニメですが、登場人物が辛い過去や性質を抱えていることが多く、2期終盤は特に鬱な展開が繰り広げられます。アニメスタジオ「シャフト」による独特な演出と美しいオープニング・エンディングにも注目です。

 小説が好きな高校生・麻生蓮治(あそう・れんじ/CV:高城元気)は、ある日駅のホームで不思議な少女・新藤千尋(しんどう・ちひろ/CV:やなせなつみ)と出会います。一方、音羽の街の別の場所では、千尋の双子の姉・新藤景(しんどう・けい/CV:岡田純子)が幼なじみの広野紘(CV:下野紘)をクリスマスパーティーに呼んでいました。しかし紘はひったくりを追いかけている宮村みやこ(CV:田口宏子)に自転車をとられ、パーティーには行けずじまい。そんな紘にみやこは「あたしんち、来ない?」と意味深に言ってきて……? 音羽のそれぞれの場所で、それぞれの物語が始まります。

 蓮治と千尋、紘とみやこの話はそれぞれ独立していますが、実は少しずつ関係しており、2期の最後で物語の全てが分かる構成になっています。「人と深く関わらない」と決めている千尋にはとある秘密があり、頭はいいのに学校をサボりがちなみやこにも、悲しい過去が隠されています。彼女たちの秘密や過去が徐々に明かされていき、その苦悩が描かれていきますが、本当に鬱度が高いのは2期。2期のヒロインである雨宮優子(あまみや・ゆうこ/CV:中島裕美子)は1期から登場するので、ぜひ1期から2期の最後まで見ていただきたい作品です。なお、全編を通してオープニング・エンディングが物語の内容に沿って変わっていき、特に2期最終話のEDはとあるキャラクターの心情をよく表しているので、ぜひご覧ください。この作品は、「dアニメストア」「バンダイチャンネル」「U-NEXT」などで見ることができます。

* * *

 鬱アニメはその衝撃的な内容ゆえに、心に深く残る名作も多いのではないでしょうか。今回ご紹介した3作品はどれも根強い人気があり、鬱アニメが好きな方には見ていただきたいものばかりです。視聴の際はメンタルが持って行かれないよう気を付けつつも、ぜひその世界観にどっぷり浸かってみてくださいね。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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