【声優・本多真梨子のマンガ愛】ヒロインの余命「あと100日」でも予測不能の展開に？！

■諦めないふたりの、運命と戦う青春ラブコメ！

　みなさん、もし……誰かの余命が見えちゃったら、どうしますか？

　自分に置き換えるとすごく怖いですが、私だったら、信じてもらえるかどうかは置いておいて、本人じゃなくて別の信頼できる人に相談するかもしれません。そして……何とか余命を……いや、でも相談しても解決できる問題じゃないし、悩みまくるだろうなぁ……。うぅーん。

　という前置きから始まりましたが、そうです！　今回ご紹介する作品は、人の余命が見えちゃうお話。

　右腹先生の『君が死ぬまであと100日』

　この作品、マンガアプリの「マンガMee」さんで面白いマンガないかなー？ って探してた時に見つけたんですよ。「マンガMee」オリジナル作品で人気！ とオススメされてまして。

『君が死ぬまであと100日』というタイトルだから、これは悲しくて救われない、涙いっぱいのお話なんだろうな…！ って、ドキドキしながら読み始めたところ……予想を良い意味で、全力で、裏切られました！！！

『いちゃいちゃラブコメ』という作品内容の表記。

　え……？ 彼女の余命見えてて、いちゃいちゃラブコメ！？ ……何が何やら、最初私には意味が分かりませんでした。が、読んでみると、この作品は本当にラブコメなんです！

　あらすじをお話しますと、大好きな幼なじみのうみに告白した、林太郎（通称たろー）。人生4回目のうみへの告白……とうとう恋人になれる！ と喜んだのもつかの間、うみの余命が……カウントダウンがはじまる。余命を増やす方法は……《ときめく》こと！？ 余命を増やすために悪戦苦闘するふたりの可愛いピュアラブコメディ！

　いやーーもう、ほんと、ふたりがピュアっピュアで！！ とにかく、可愛いんですよ！！！

　たろーは全力でうみが大好きで、必死で助けようとする姿に胸打たれますし、余命を増やすためにときめくことを試しながら、うみが少しずつ恋を知っていく過程も素晴らしくて！途中から登場するキャラたちも、魅力的で、物語をすごい勢いで引っ掻き回す！

　引っ掻き回すのが凄すぎて、「余命を増やす」って大事な目的があるのに、一瞬それを忘れちゃうくらい、この先がどんな展開になるのか予想がつかないワクワク感！

　……予想外の展開に、「え、うそ、これラブコメだったよね？ え？ サイコホラーじゃないよね？？」 って混乱しました。みんなのこと信じられなくなったり（笑）

　とにかく予想外の展開に持っていかれること、間違いなし！！！(断言)

■予測不可能なのに、読むと「納得感」がある理由

　あと、この作品がすごいと本多が思うポイントは、人物背景がしっかりしているところ。どういう理由で、たろーが、うみが、こういう人間になったのかが、ちゃんと語られているんです。それぞれ過去があって、それで、今があるんだなぁ……と感慨深くなります。

　そしてそして驚きなのが、主役のふたり以外の途中から出てくるキャラにも、ちゃんと過去があって背景がしっかり語られているんですよ。「あー過去にこういうことあって、そういう性格なのね！」って納得できます。どのキャラクターも人間味があって応援したくなる。

　そんな人間味のある作品。ぜひ皆さん読んでみてください！ これはただのラブコメではありません！！

　マンガMeeオリジナル『君が死ぬまであと100日』。

　続きがどうなるのか、私もハラハラしながら読み続けます！！

（本多真梨子）