1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. ゲーム

「3DS」生産終了 ゲームの過渡期、生活に寄り添った名機はSwitchのヒットへ

マグミクス / 2020年9月21日 12時10分

「3DS」生産終了 ゲームの過渡期、生活に寄り添った名機はSwitchのヒットへ

■ユーザーの趣向や生活、プレイスタイルに寄り添ってきた「3DS」

 2020年9月16日(水)、任天堂は「ニンテンドー3DS」シリーズ(以下、3DS)の生産を終了したことを発表しました。 今回の発表を受け、SNSにはたくさんの感謝の声と共に、自分が一番プレイしたゲームタイトルの思い出も多数投稿されています。

「3DS版の『ゼルダの伝説 時のオカリナ』を大人になって再度やり直した」。「『モンスターハンターダブルクロス』を何百時間もプレイした」。「『妖怪ウォッチ』に出会えたのは3DSのおかげ」など。

「3DS」に寄せられた思い出を見ると、思い入れの深いタイトルはユーザーによってさまざまであることが分かります。ユーザーそれぞれに違った思い出を残したことこそ、「3DS」のゲームの”あり方”であったように思えます。

 それは「3DS」は他のゲーム専用ハードと比較すると安価で購入することができるうえ、親しみやすいおなじみのタイトルも多く発売されているからです。ユーザーがピンポイントでやりたいタイトルだけをプレイできる気軽さと安心感を「3DS」は持っていました。

 振り返れば、初代「3DS」が発売された2011年あたりからゲーム業界はひとつの過渡期に突入し、“ゲーム”自体のあり方が変容していった印象があります。 日本では2014年に発売された「PlayStation 4」の値段には驚かされましたし、「Xbox One」が持ち込む海外のゲームたちにどこから手をつけていいのか、混乱してしまうことも少なくありませんでした。

 ソーシャルゲームの課金システムに抵抗を感じてしまうこともそうですが、ゲーム業界が目まぐるしく進化、新しい遊び方を提示していく一方で、ゲーム自体に”置いてけぼり”を感じてしまう方も少なからず存在していたのです。

「ゲームはやりたいけど、今のゲームは自分の知っているゲームと様子が違ってきている」。そんな思いに寄り添ってくれたのが「3DS」であったのではないでしょうか。

 簡単に持ち運びができるので遊ぶシーンを問わないこと、豊富な”着せ替え”パーツが発売されていたことなども、ユーザー個々の思い出にそれぞれの色を持たせる役割を果たしました。

たとえば、ファストフード店やファミリーレストランに「3DS」を仲間同士で持ち寄った経験がある人もいるでしょうし、普段なら憂うつな電車の移動時間が楽しみになった人も多いはず。 販売されているアクセサリーパーツのみならず、ラインストーンを飾り付けオリジナルの「3DS」へとデコレーションするユーザーもいました。

 携帯ゲームであるにも関わらず、家の充電器につなぎっぱなしでプレイしてきたプレイヤーも少なくないことでしょう。特にコロナ禍の2020年は「Nintendo Switch」が品薄ということもあり、巣ごもり時間のお供にしばらくしまい込まれていた「3DS」を活用した人も少なくないようです。

『あつまれ どうぶつの森』や『リングフィットアドベンチャー』など、「Nintendo Switch」 関連の爆発的なヒット作がたびたびニュースになりますが、人気の背景には「3DS」が”ユーザーそれぞれの生活に寄り添うゲームのあり方”を提示してきた功績もあったのではないでしょうか。

 たくさんのユーザーのそれぞれの生活に密着してきた「3DS」。生産中止を惜しむ声のなかには「お疲れ様」と、労いの声もたくさん寄せられています。

(ふみくん)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください