「2020秋アニメ」注目作3選 50作品を超える中でおすすめの新作は？

■どれを見ようかうれしい悲鳴！今期は新作にも注目

　50作品を超えるラインナップが用意されている2020年の秋アニメ。どの作品を視聴するか、なかなか決められない！　という方もいるのではないでしょうか。今期は大人気マンガのアニメ化や強力なスタッフ陣によるオリジナルアニメなど、注目の新作アニメが目白押しです。なかでもおすすめの3作品をご紹介します。SNSでも「この秋で1番期待してるアニメ」「豊作すぎて見るのが大変だ……」と評判です。

●『呪術廻戦』2010年10月2日（金）放送開始

『呪術廻戦』は、同名マンガ（著：芥見下々／集英社）を原作としたダークファンタジー・バトルアニメで、原作マンガは「全国書店員が選んだおすすめコミック2019」で1位、「みんなが選ぶTSUTAYAコミック大賞2019」で大賞を受賞している、人気作品です。

　虎杖悠仁（いたどり・ゆうじ／CV：榎木淳弥）は、杉沢第三高校に通う高校1年生。人並外れた身体能力を持つ虎杖ですが、至って普通の生活を送っていました。そんなある日、仲間がある「呪い」に襲われ、それを助けるために特級呪物「両面宿儺（りょうめんすくな）の指」を食べてしまいます。その結果、自分の魂に「呪い」を宿してしまうことになった虎杖は、最強の呪術師・五条悟（ごじょう・さとる／CV：中村悠一）の案内で「東京都立呪術高等専門学校」に編入することになり――？

　虎杖をはじめとした「呪術師」たちが、人の負の感情から生まれる呪いや呪霊と命がけで戦っていく物語です。「呪術」と聞くと魔術のような戦い方を想像しがちですが、原作ではかなりのアクションシーンがあり、それがアニメでどう表現されるかに注目です。個性あふれる高専の面々や、それぞれの過去や思惑がどう描かれていくのかにも期待が高まります。原作コミックスは現在0巻～12巻が発売されており、放送開始日前日の2020年10月2日（金）に13巻が発売予定となっています。MBSやTBS等全国28局ネットで放送開始予定です。

●『半妖の夜叉姫』2010年10月3日（土）放送開始

『半妖の夜叉姫』　(C)高橋留美子／小学館・読売テレビ・サンライズ 2020

『半妖の夜叉姫』は、アニメ『犬夜叉』（原作：高橋留美子／小学館）の続編となるオリジナルストーリーで、『犬夜叉』のメインキャラクターである犬夜叉と日暮かごめの娘や、殺生丸の娘が「半妖の夜叉姫」として活躍するファンタジー活劇です。

　とわ（CV：松本沙羅）、せつな（CV：小松未可子）、もろは（CV：田所あずさ）は、それぞれ妖怪と人間の血を引く「半妖」の少女たち。殺生丸の子であるとわとせつなは双子でしたが、幼い頃に森の火事に巻き込まれ、時空を超えて離れ離れになってしまいます。一方、かごめと犬夜叉の娘であるもろはは、賞金稼ぎとして「化け殺しのもろは」と呼ばれ、妖怪退治をなりわいとして生活していました。3人が14歳になった頃、時空を超えるトンネルが開かれて3人は出会いますが、せつなはとわのことを忘れてしまっていて――？

　大人気アニメ『犬夜叉』の続編かつオリジナルストーリーということで、どんな展開になっていくのかが非常に気になる作品です。「半妖の夜叉姫」たちもまだ謎が多く、とわは森の火事がきっかけで戦国時代から現代へとタイムスリップし、日暮家の娘として育てられます。一方、せつなともろはは戦国時代で育ちますが、もろははなぜか両親のことをほとんど知りません。犬夜叉とかごめはどこにいってしまったのか、殺生丸の妻は誰なのか、親3人は本作にも出てくれるのか――？　また、弥勒と珊瑚の息子・翡翠（ひすい／CV：浦尾岳大）も登場。『犬夜叉』の世界観を引き継いだ新たな代の幕開けに、期待が高まる作品です。この作品は、読売テレビ・日本テレビ系で放送が予定されており、「バンダイチャンネル」「Netflix」などで全作『犬夜叉』の配信が行われています。

●『戦翼のシグルドリーヴァ』2010年10月3日（土）放送開始

『戦翼のシグルドリーヴァ』キービジュアル　 (C)戦翼倶楽部／909整備補給隊

『戦翼のシグルドリーヴァ』は、アニメ制作会社「A-1 Pictures」による、オリジナル空戦ミリタリーアニメです。シリーズ構成・脚本に『Re：ゼロから始まる異世界生活』を手掛けた長月達平氏、キャラクター原案に『魔法少女リリカルなのはViVid』を手掛けた藤真拓哉氏、世界観設定・設定考証に『ガールズ&パンツァー』を手掛けた鈴木貴昭氏と豪華メンバーを迎えた、期待の新作です。

　突如現れた未知の敵性存在・「ピラー」。ピラーにはあらゆる兵器が通用せず、人類は存亡の危機に立たされていました。人類とピラーとの戦いが続く中、神・オーディンは人類に戦乙女「ワルキューレ」と、彼女たちの乗る「英霊機」を授けて反撃を宣言。日本のワルキューレは六車・宮古（むぐるま・みやこ／CV：稗田寧々）、駒込・アズズ（こまごめ・あずず／CV：M・A・O）、渡来・園香（わたらい・そのか／CV：菊池紗矢香）の3人ですが、腕はいいものの全員が問題児。欧州から凄腕のワルキューレ・クラウディア・ブラフォード（CV：山村響）を迎え、4人は来たるべき決戦の日・ラグナロクに備えて戦っていきます――。

　本作に登場する「英霊機」はどれも第二次世界大戦前後の実在の航空機を模しており、最大速度や航続距離までかなり細かく設定が作られています。一方、ストーリーは北欧神話をモチーフとしており、展開や結末などどこまで神話に忠実に進むのかも気になるところです。舞台は千葉県館山市の「海上自衛隊館山航空基地」をモデルとしており、市内の名所も登場します。声優陣には、ワルキューレの護衛を務めるロン毛役に中村悠一さん、金髪役に杉田智和さん、グラサン役にマフィア梶田さんと、プライベートでも息ぴったりな3人組のキャスティングにも注目です。本作の前日譚はライトノベル『戦翼のシグルドリーヴァ Rusalka』に、スピンオフ作品は『戦翼のシグルドリーヴァ ノンスクランブル』に描かれているので、気になる方はこちらもぜひご覧ください。この作品は、TOKYO MXやMBS等で放送予定です。

＊　＊　＊

　期待の新作が目白押しの秋アニメ。本数が多く目星をつけるだけでもひと苦労ですが、気になる作品が見つかった方は、ぜひ視聴してみてくださいね。

（新美友那）