2020秋アニメ、1話から面白かった3作 即、継続決定「続きはまだ？」

■2020秋アニメ「そう来るか！！」3話を待たずに継続視聴確定！？

　作品数も話題作も多く、なかなか全てを追い切るのが難しい秋アニメ。しかし、「1話が面白かった」と既に話題になり始めている作品も出てきています。良作を見逃さないよう、「1話が面白かった期待の秋アニメ」を3選ご紹介します。SNSでも「他のアニメとはすでに何かが違う」「ラストのどんでん返しがすごい」と評判です。

●『100万の命の上に俺は立っている』（2020年10月2日～放送）

『100万の命の上に俺は立っている』キービジュアル　 (C)山川直輝・奈央晃徳・講談社／100万の命の上に俺は立っている製作委員会

『100万の命の上に俺は立っている』は、同名マンガ（原作：山川直輝原・作画：奈央晃徳／講談社）を原作としたアニメです。中学生の主人公が異世界に召喚され、クエストをクリアしていく物語ですが、原作・アニメともに驚きの演出がなされており、SNS上でも話題になりました。

　中学3年生の四谷友助（CV：上村祐翔）は、単独行動が好きで合理的な性格。ある日、日直で黒板を消していた友助は、急にモンスターのいる異世界に召喚されます。そこには、クラスメイトの新堂衣宇（しんどう・いう／CV：久保田梨沙）、箱崎紅末（はこざき・くすえ／CV：和気氣あずみ）もいて、怪しい「ゲームマスター」から説明を受けることに。命を懸けたクエストをクリアすることになった3人ですが、全員まだろくな戦闘力がありません。そんな矢先、いきなり強敵であるトロールが現れて――？

　本作が話題になった理由は、何といっても第1話が「ワケあり版」で放送されたことです。「ワケあり版」とは、ほぼ全ての作画がフリーイラストサイト「いらすとや」のイラストに差し替わったもの。原作マンガも、最新刊をいらすとやの絵に差し替えた「ワケあり無料版」を1冊まるごと無料配信していましたが、アニメでも同様の企画を行った形です。この「ワケあり版」はYouTubeでも無料公開されており、ただアニメ版を再現するだけでなく「担任が船長になっている」「野原に大きなちくわがある」など、ツッコミどころ満載の小ネタがたくさん詰まっています。現在は通常版も配信されており、見比べるのも楽しいかもしれません。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

●『魔女の旅々』（2020年10月2日～放送）

『魔女の旅々』キービジュアル　(C)白石定規・SBクリエイティブ／魔女の旅々製作委員会

『魔女の旅々』は、同名ライトノベル（原作：白石定規・イラスト：あずーる／SBクリエイティブ）を原作としたアニメです。中世ヨーロッパを思わせる舞台で若くして魔女になった主人公が、長い旅を通してさまざまな出会いをする物語ですが、第1話は主人公が魔女になるまでのエピソードが描かれています。

　幼い頃から読書が大好きだったイレイナ（CV：本渡楓）は、魔女・ニケが世界各地を旅する物語『ニケの冒険譚』がお気に入り。「私もニケみたいにいろんなところを旅したい！」と魔女を志すようになったニケは毎日必死に勉強し、史上最年少の14歳で魔術試験に合格します。魔女見習いになったイレイナは、魔女になるために弟子入り先を探しますが、最年少合格したことを魔女たちに良く思われず、どこへ行っても門前払いされてしまいます。「私のことを知らない魔女なら受けて入れてくれるかも」と、森の奥に住む怪しい星屑の魔女・フラン（CV：花澤香菜）に会いに行ったところ、あっさり弟子入りできたイレイナでしたが、雑用ばかりで一向に魔法を教えてもらえず――？

　制作は、『終末なにしてますか？　忙しいですか？　救ってもらっていいですか？』『はるかなレシーブ』などを手がけるアニメ制作会社C2C。中世ヨーロッパを連想させる色鮮やかな作画は、秋アニメのなかでも飛び抜けた美しさを誇っています。作画の美しさと「魔法」というテーマがうまくマッチしており、リアルで迫力あるバトルシーンは必見です。魔法についての説明が少ないことからも、逆に魔法の存在が自然に感じられます。フランが魔法を教えないのはなぜか、イレイナは魔女になったらどのような旅をするのか……。さまざまな謎と楽しみが残された第1話は、その続きにわくわくさせられる作品です。内容はもちろん、作画の綺麗な作品が好きな方はぜひ。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「Netflix」などで見ることができます。

●『無能なナナ』（2020年10月4日～放送）

『無能なナナ』キービジュアル　 (C) るーすぼーい・古屋庵／SQUARE ENIX・「無能なナナ」製作委員会

『無能なナナ』は、同名マンガ（原作：るーすぼーい、作画：古屋庵／スクウェア・エニックス）を原作としたアニメです。特殊な能力がある少年少女が集められた学園を舞台に、主人公やそのクラスメイト達が「人類の敵」と戦っていく物語です。よくある設定かと思いきや、第1話の最後で衝撃の展開が繰り広げられました。

「人類の敵」と呼ばれる謎の怪物と戦うため、特殊能力を持つ少年少女たちは、孤島に隔離された学園で特殊な訓練を受けていました。そんななか、生徒のひとりである中島ナナオ（CV：下野紘）は自分の能力に自信が持てず、クラスメイトからも「無能クン」と呼ばれていました。ある日、「人の心は読めるけど、空気は読めない」転校生・柊ナナ（CV：大久保瑠美）がやってきます。ナナはなぜかナナオにつきまとい、その過程でナナオもナナに心を開いていきます。あるきっかけで自分の能力も発揮され、クラスメイト達にも見直されたナナオでしたが、この後彼の運命は大きく変わっていくのでした。

　終盤までは異能力系の学園ものを思わせるストーリー展開が続きますが、実はこの作品、かなりのサスペンス要素が含まれています。ラストには、一瞬何が起こったのかわからない衝撃の展開が待っており、かわいらしい絵柄からは想像がつきません。また、孤島の学園にはさまざまな秘密が隠されており、第1話を皮切りに数々の怪事件が発生。「人類の敵」とは一体何なのか、どんな戦いが繰り広げられていくのか、今後の展開が気になる第1話です。なお、公式サイトに掲載されているナナオ役・下野紘さんのインタビューによると、この先原作とアニメ版では展開に若干の違いがあるとのこと。原作を読んだことのある方でも2度楽しめるかもしれません。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

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　第1話が面白い作品は、その後の展開にも期待が持てますよね。放送作品の多い秋アニメの中で何を見ようかお悩みの方は、この3作品を見てみてはいかがでしょうか。もしかしたら、第1話で継続視聴が決定するかもしれません。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

（新美友那）