『モンハンライズ』の忍者っぽさは世界を視野に? 国外ヒット狙いの意欲を読み解く

マグミクス / 2020年10月14日 15時10分

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■『モンスターハンターライズ』コンセプトは「いつでもどこでも誰とでも」

 2021年3月26日(金)、カプコンは人気ハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」(以下、モンハン)シリーズの最新作『モンスターハンターライズ』(以下、モンハンライズ)を、Nintendo Switch用ソフトとして発売を予定しています。

『モンハンライズ』は、2017年に発売されたニンテンドー3DS用ソフト『モンスターハンター ダブルクロス』が移植されて以降、Nintendo Switchで遊べる初の「モンハン」シリーズ。「いつでもどこでも誰とでも」と、コンセプトに掲げている通り、持ち運びができるNintendo Switch用ソフトとして発売されることが今作の大きな特徴です。

「モンハン」シリーズは、「ひと狩りいこうぜ」の掛け声の元にみんなでゲーム持ち寄って同じ目的に向けて共闘する”新鮮な”ゲームスタイルを提示したことが爆発的なヒットの要因のひとつです。職場での交流に”接待モンハン”と言った造語が作られたり、ファストフード店がハンターで埋まったりなどの珍事などを振り返ると、ヒットの規模は社会現象とも呼べるでしょう。

 前作、前々作は据え置きのPlayStation4用ソフトとして発売されていたので、『モンハンライズ』がNintendo Switchで発売されることは、”持ち寄って遊ぶ”楽しみまでもがパワーアップされていることを期待させてくれます。

また、コンセプトにある”誰とでも”とは、今作からの新規参入プレイヤーも意識した言葉であるでしょう。プレイキャラクターが喋るようになるなど、追加される新要素が多いことも『モンハンライズ』の大きな特徴のひとつなのですが、特に注目が集まるのは新アクション「壁走り」や、騎乗してフィールドを移動できる「オトモガルク」、さらには空中をワイヤーアクションのように移動できる「翔蟲(かけりむし)」の登場です。

 以上3つの新要素はどれもプレイヤーの機動性を大きく上げるもの。今作はこれまでのシリーズ未経験であっても、ゲームに素早くなじめる工夫が施されていると考えられるのです。

 その上で、『モンハンライズ』はファンより「(今作は)ハンターというより忍者っぽい?」と言った感想も集まっています。今作強調される”和”のテイストは、期待する新規参入ハンターに国外プレイヤーも意識しての試みではないでしょうか。

■「モンハン」シリーズが海外でも評価され始めたのは、つい最近のこと

今作の拠点となる「カムラの里」 (C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

 デモムービーでは、「カムラの里」を拠点とする主人公が、苔むす新フィールド「大社跡」を壁走り、ワイヤーアクションを駆使して縦横無尽に移動する姿が映されています。

 ストーリーに関わると思われる「百竜夜行」というキーワードや、お供「アイルー」の頭巾などもそうですが、『モンハンライズ』は”和”テイスト。と、いうよりも”想像上の忍者”を彷彿とさせ、海外の方から見た時、“日本”を連想しやすい雰囲気を携えています。

「モンハン」シリーズは日本でヒットする一方、海外ファンの獲得を課題にしてきた歴史があります。その転換となったタイトルが2018年に発売されたPlayStation4用ソフト『モンスターハンター:ワールド』です。「オープンワールド」に近いフィールドの採用、モンスターの生態系にも焦点を充てた試みが国外プレイヤーの心をつかみ、合計販売本数の6割にあたる500万本を海外で販売する快挙を成し遂げました。

 最近ではPlayStation4用ソフト『SEKIRO: SHADOWS DIE TWICE | 隻狼』や『Ghost of Tsushima』。さかのぼれば、PlayStation用ソフト『立体忍者活劇 天誅』などなど……忍者アクションをモチーフとしたタイトルは海外でのファンも多く持ちます。

 Nintendo Switchでの販売、操作性の変化、忍者を彷彿させる和テイスト……これらを統合して考えると、『モンハンライズ』は、世界基準の意欲作であることも推測できるのではないでしょうか。

(ふみくん)

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