『ウルトラマンZ』に48年ぶり登場の「超獣バラバ」 強敵なのに扱いが微妙だった…?

マグミクス / 2020年10月30日 18時50分

写真

■「超獣」の名にふさわしい重武装と戦闘力

 毎週土曜日朝にテレビ東京系で放送中の『ウルトラマンZ』を楽しみにしている方は多いでしょう。筆者も久しぶりにリアルタイムでウルトラシリーズを見ているのですが、かつてはウルトラマンの補佐をするのが精いっぱいだった人類側が、セブンガーやウインダム、キングジョーストレイジカスタムといった特空機を用いて、ウルトラマンZと肩を並べて戦う姿は胸が熱くなります。

 もし自分が小さいころに『ウルトラマンZ』を見ていたら、対怪獣ロボット部隊「ストレイジ」に入りたがって親を困らせていたのは間違いないでしょう。

 さて、毎回毎回あの手この手で楽しませてくれている『ウルトラマンZ』ですが、2020年10月31日(土)放送予定の19話「最後の勇者」には、かつて『ウルトラマンエース』に登場した超獣バラバが48年ぶりに新規参戦します。

『ウルトラマンエース』では、第13話「死刑! ウルトラ5兄弟」、第14話「銀河に散った5つの星」の2話にわたってバラバが登場します。「殺し屋超獣」の異名を持つアゲハチョウの幼虫と宇宙怪獣を合成した超獣で、右手がトゲ付きの鉄球、左手は鎌、頭部に射出可能な剣が付いているという重武装を誇ります。さらには、火を吐き剣からはショック光線を発射するなど、怪獣を上回る超獣にふさわしい戦闘力でエースとTAC(人類側の守備組織である超獣攻撃隊)を苦しめました。

 しかし、その強そうな外見とは裏腹に、ちょっと不遇な扱いを受けているのがバラバの特徴でもあります。

 13話ではエースの宿敵である異次元人ヤプールが登場し、偽のウルトラサインでエースたちウルトラ五兄弟をゴルゴダ星におびき寄せ、がら空きとなった地球でバラバを暴れさせるのです。ヤプールの手先とはいえ、超獣がはっきりと戦略的に運用されている例は珍しいのではないでしょうか。

 さらに、ヤプールはウルトラ五兄弟を冷気の罠にはめ、エネルギーの大半を奪い取ります。それでもバラバを放っておけない兄弟たちは、決死のウルトラチャージでエースにエネルギーを集めて地球へと送り返すのですが、引き換えに自分たちは捕らえられてしまうのです。

 そしてエースはバラバと戦い追い込むのですが、ウルトラ四兄弟が人質になってしまったため、無念の撤退を余儀なくされます。十字架に囚われたウルトラマンたちと倒れ伏した北斗と南という、かなり絶望的な状況で13話は終わるのです。

■エースキラーの後にエースと戦う

第13話、14話を収録した『ウルトラマンA』DVD Vol.4(DIGITAL ULTRA PROJECT)

 続く14話では、ウルトラシリーズ屈指の人気を誇るエースキラーが登場し、ウルトラ四兄弟から奪い取った必殺技でエースロボットを粉々に破壊します。ウルトラマンたちの力が弟であるエースを倒すために使われる光景は、小学生の頃の筆者にとって、信じがたい光景でした。もっとも、大人になってしまうと「エースキラーとエースロボットでコンビを組めば、エースを簡単に倒せたんじゃないだろうか?」という考えも浮かんでしまうのが悲しいところです。

 その後、エースキラーはエースを敗北寸前に追い込みますが、ウルトラ四兄弟たちが与えた最後の切り札、スペースQによって倒されます。ようやく、エースとバラバが真正面から激突できる状況となったのです。

 ここまで、TACアローを撃墜するなどなかなかの暴れっぷりを見せていたバラバの戦闘力はかなり高く、強敵との戦いを終えたばかりのエースと激闘を繰り広げます。剣から放ったショック光線でエースを弱らせ、鎌を突き立て右手を伸ばして巻き付けてエースの動きを封じるなどして苦しめるのですが、飛ばした剣をエースにキャッチされ、投げ返された剣が体に深く突き刺さり、大勢は決します。

 しかしここまで好き放題に地球を荒らされたエースは容赦しません。口から血を吐くバラバに対し後ろから襲い掛かり、目玉が飛び出すほどの強烈な一撃を加えるのです。さらにエースは右手の鎌を奪い取ると、すれ違いざまにバラバの首を跳ね飛ばし、とどめを刺します。

 13話、14話の2度に渡ってエースと戦ったバラバでしたが、ウルトラ四兄弟やエースキラーの存在感に埋もれ、それほど知名度が高い超獣ではありませんでした。そんなバラバが『ウルトラマンZ』で超獣を代表するかのように再登場を果たしたのは驚きがありましたし、なぜか少し、うれしくもありました。

 バラバは強く、残忍ではありますが、やられているときは結構コミカルな仕草も見せています。令和の時代に登場するバラバは、どのようなキャラクター付けがなされているのか、19話を楽しく見させてもらおうと思います。

(ライター 早川清一朗)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング