『銀河英雄伝説Die Neue These』はこの先が面白い! 続編で注目したい「5つ」のキーワード
マグミクス / 2020年11月3日 19時40分
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■「キルヒアイス再登場」の可能性もある?
2020年4月から9月までEテレで放送されたアニメ『銀河英雄伝説Die Neue These』(以下、『ノイエ銀英伝』。第1話~第12話は再放送。第13話~第24話はテレビ初放送)。第24話の放送直後に、Twitter公式アカウントで「続編決定超特報PV」が解禁され、多くの『銀英伝』ファンが喜び、安堵しました。
というのも、第24話までで描かれたのは、田中芳樹氏による原作小説(本伝)の全10巻のうち、第2巻までの内容。原作全体の2割ほどの物語しか、まだ描かれていないのです。
しかも、原作や、1988年~2000年に制作された最初のアニメ(石黒昇監督版『銀河英雄伝説』)で物語の全貌を知っているファンの中には、「『銀英伝』はこの先が面白い」と思っている人も多いはず。1974年生まれの筆者もその一人です。
そこで、「続編決定超特報PV」で提示された5つのキーワードを元に、『ノイエ銀英伝』の続編の見どころをネタバレにならなそうな範囲で紹介していきます。
【キーワード1:ユリアン、初陣】
養父であるヤン・ウェンリー(CV:鈴村健一)がイゼルローン要塞の要塞司令官に着任した際、兵長待遇の軍属(軍人ではないが軍隊に所属する人の総称)として同行したユリアン・ミンツ(CV:梶裕貴)。まだ正式な軍人ではありませんが、その能力は歴戦の戦士ワルター・フォン・シェーンコップ(CV:三木眞一郎)の折り紙付きで、ヤンに銃口を向けたバグダッシュ(CV:牛山 茂)に対して鬼の形相で銃を構え、海千山千のくせ者に冷や汗をかかせるなど、胆力も十分です。
初陣に臨んだユリアンは戦場で何を感じ、どのような活躍を見せるのか? ちなみに、「続編決定超特報PV」で画面に流れる文字(セリフの抜粋)のなかには、ユリアンがどのような形で戦場に出るのかに関するヒントも。
【キーワード2:双璧の過去】
「双璧」とは、どちらも優れていて優劣をつけられないふたつのものや人物のことを指しますが、『銀英伝』における「双璧」と言えば、銀河帝国軍のウォルフガング・ミッターマイヤー(CV:小野大輔)と、オスカー・フォン・ロイエンタール(CV:中村悠一)です。
PVでは「双璧」のセリフとともに、ラインハルト・フォン・ローエングラム(CV:宮野真守)とジークフリード・キルヒアイス(CV:梅原裕一郎)のセリフも抜粋。「双璧の過去」には、このふたりも絡んでいることが示唆されています。過去エピソードであれば、キルヒアイス再登場の可能性もあるかも?
■“魔術師ヤン”の今度の敵は、自国内の政治家たち?
『銀河英雄伝説Die NeueThese 星乱』 (C)田中芳樹松竹・Production I.G
【キーワード3:弾劾 ヤン・ウェンリー】
セカンドシーズン(「星乱」、第13話~第24話)の大半では、銀河帝国と自由惑星同盟の両国内で起きた内乱が描かれましたが、クーデターを鎮圧したヤンは、その能力や国民人気の高さから、最高評議会議長ヨブ・トリューニヒト(CV:安斉一博)の一派に疎まれることに……。「弾劾」というキーワードやPVのセリフからも、続編でのヤンの立場はさらに面倒な状況となっていることが伺えます。
【キーワード4:要塞対要塞】
「要塞対要塞」とは、原作小説の章タイトルで、石黒昇監督版『銀英伝』でもサブタイトルとして使われた言葉です。拠点を守る要塞同士が戦うというのは、普通の戦場ではあり得ないはずですが……。物語の展開にも関わるため詳しく語るのは控えておきますが、『ノイエ銀英伝』の魅力であるハイクオリティなCGで描かれた「要塞」と「要塞」の戦いは、きっと大きな見せ場にもなることでしょう。
【キーワード5:幼帝誘拐】
対抗勢力を一掃し、帝国軍最高司令官と帝国宰相を兼任することになったラインハルトは、幼いエルウィン・ヨーゼフⅡ世(CV:美波わかな)に代わり、銀河帝国の実質的な最高権力者となりました。そんななか、幼帝が誘拐……?
傀儡(かいらい)とはいえ、銀河帝国皇帝の誘拐という大胆な計画を立案し、実行するのは誰なのか? その時、ラインハルトはどう動くのか? PVの中にもヒントはありますが、自由惑星同盟と同じく、銀河帝国でも内乱の余波はまだ続いていきます。
2020年10月31日現在、「ノイエ銀英伝」の続編がいつ観られるのかという情報は未発表。物語の今後の展開を知らない人は、続編を待つことも、原作や石黒昇監督版で今すぐ物語の続きを楽しむこともできます。
筆者としては、最先端のCG技術なども駆使して作られている新たな『銀英伝』である『ノイエ銀英伝』を通して、未知の物語を楽しんで欲しいという思いも強いのですが……。どのような手段で楽しむにしても、ここから先、『銀英伝』がさらに盛り上がることは断言します。
(丸本大輔)
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