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声優・河西健吾が演じるキャラ3選 『鬼滅の刃』人気投票3位、霞柱・時透無一郎役

マグミクス / 2020年11月5日 18時10分

声優・河西健吾が演じるキャラ3選 『鬼滅の刃』人気投票3位、霞柱・時透無一郎役

■河西健吾が演じる、寡黙で無表情な奥に秘めた思いのあるキャラクター

 原作コミックス、TVアニメの人気もさることながら、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で次々と記録を塗り替え、今や普段アニメを見ない層にまでファンが拡大した『鬼滅の刃』の人気。そんななか、「週刊少年ジャンプ 47号」(集英社)にて『鬼滅の刃』の2回目となるキャラクター人気投票が実施されました。

 そのなかで、主人公である竈門炭治郎やメインヒロインの竈門禰豆子を追い抜き第3位に輝いた霞柱・時透無一郎(ときとう・むいちろう)。その時透無一郎役の河西健吾(かわにし・けんご)さん演じるキャラクターが登場する人気作品を3つご紹介します。

●『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』 三日月・オーガス役

 ひとつめは、言わずと知れた「ガンダム」シリーズのひとつ『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』。第1期が2015年10月~2016年3月に、第2期が2016年10月~2017年4月と分割4クールで放送されたTVアニメが原作となっており、「月刊ガンダムエース」(KADOKAWA)でマンガも連載されました。

 本作品の主人公は、少年兵である三日月・オーガス。幼い容姿とは裏腹に高い戦闘スキルと冷静な判断力を兼ね備えており、同士のなかでは一目おかれている存在です。三日月は、幼少期からの相棒であるオルガ・イツカ(CV:細谷佳正)とともに少年兵として民間警備会社クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)で使役されていましたが、オルガによってCGSの腐った大人たちが排除され、そこから「鉄華団」として新たなスタートを切り、仲間たちとともにさまざまな試練に立ち向かっていきます。

 河西さん演じるミカこと三日月は、普段は寡黙で淡々としており、一見感情が乏しいようにも思える性格を持っています。しかし、仲間への思いは熱く、戦闘中や敵と判断した者への冷酷な判断は仲間を守りたいが故、という一面も。また、幼い頃に手を差し伸べてくれたオルガに対しての思いは特に強く、ふたりは強い絆で結ばれています。河西さんの声は、そんな黙々と自分の信念、そしてオルガの意思に従う姿勢、そして内に燃える熱い心を感じさせてくれます。

●『3月のライオン』 桐山零役

『3月のライオン』桐山零役 (C)羽海野チカ・白泉社/「3月のライオン」アニメ製作委員会

 ふたつめは、15歳でプロ棋士となった少年の棋士としての戦い、そして日常を描く『3月のライオン』。「ヤングアニマル」(白泉社)で連載されている同名のマンガ(著:羽海野チカ/白泉社)が原作となっています。アニメは第1期が2016年10月~2017年3月に、第2期が2017年10月~2018年3月に放送されました。

 本作品の主人公は、15歳でプロ棋士となった若手棋士・桐山零(きりやま・れい)。幼い頃に交通事故で家族を失い、父親の友人だった棋士・幸田柾近の内弟子となります。しかし棋士として優秀であったがために幸田の実子・幸田香子、幸田歩に疎まれ、孤独な幼少期を過ごすことに。その後家を出てひとり暮らしを始め、1年遅れで高校へ入学したものの、そこでも周囲になじめず孤立。しかし担任教師である林田高志(はやしだ・たかし/CV:櫻井孝宏)の提案で将棋部を設立。棋士としても後藤正宗(ごとう・まさむね/CV:東地宏樹)の研究会に入るなど、少しずつ自分の殻を破っていきます――。

 河西さんが演じる桐山零は、心に闇を抱えており、普段は無口で無表情な、何かを諦めてしまったような顔をしています。育て親である幸田との対局でも、見事勝利はしたものの「1手1手素手で殴っているような感覚」と罪悪感を覚えるなど、自分の存在に価値を見出せない様子。しかし、ひょんなことからたびたび夕食をともにするようになった隣町の3姉妹・川本家とのやり取りでは、誘いを断れなかったり大量のデザートをお土産に持って行ったりと律儀な面も垣間見せます。次女の川本ひなた(CV:花澤香菜)がいじめに遭った際には親身になって彼女を支えるなど、冷えたなかにまっすぐで強い優しさを宿したキャラクターです。

■同じ人が演じてるとは思えない!? 『フルバ』の小心者な女装男子・草摩利津

『フルーツバスケット』草摩利津役 画像は原作コミック、著:高屋奈月『フルーツバスケット』第12巻(白泉社)

●『フルーツバスケット』 草摩利津役

 最後は、物の怪憑きの一族と両親を亡くした女子高校生の生活を描く『フルーツバスケット』。「花とゆめ」(白泉社)にて連載されていた同名のマンガ(著:高屋奈月/白泉社)が原作です。アニメは初代が2001年7月~12月に放送され、その後2019年4月~9月、2020年4月~9月、そして2021年に放送予定の3期と分割で再アニメ化されています。

 本作品の主人公は、両親を亡くし、山の中でひとりテント生活を送っていた女子高校生・本田透(ほんだ・とおる/CV:石見舞菜香)。透がテント生活を送っていた山は実は同級生である草摩由希(そうま・ゆき/CV:島崎信長※崎の字は立つ崎)の一族の土地で、そこから彼女は、由希が暮らす草摩紫呉(そうま・しぐれ/CV:中村悠一)の家に居候することに。そしてここから、この草摩一族が抱える秘密や闇に触れることとなります。

 河西さんが演じるのは、草摩一族の十二支のひとり・草摩利津(そうま・りつ)。初登場は19話。利津は猿(申)の物の怪憑きである男性ですが、普段は振袖を着て女性のような姿をしています。劣等感が強く誰に対しても非常に低姿勢で、どこか怯えているような節も。「こんなところで息しててごめんなさい」など何かと過激な謝罪発言を繰り返します。先に紹介した三日月・オーガス、桐山零のような寡黙なキャラクターとは対照的な、ひたすら騒がしく小心者な性格です。同じ人が演じているとは思えないギャップに、河西さんの実力を感じずにはいられません。

* * *

 以上、「河西健吾が演じるキャラクターが登場する3作品」をご紹介しました。三日月・オーガス、桐山零は、『鬼滅の刃』の時透無一郎に通じるものがありますが、草摩利津も同じ人が演じているとは驚きを隠せませんね……! 改めて、河西さんの力量を実感します。今後もさまざまな演技を見せてくれるであろう河西さんに注目!

(月乃雫)

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