「実写版シャア」が衝撃的だった『ガンダム0079』。動くガンダム公開前に振り返りたい?
マグミクス / 2020年11月8日 17時10分
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■指示どおりに操作してしていくインタラクティブ・ムービーゲーム
1979年にテレビ朝日系列(当時はNET系列)の名古屋テレビほかで放映が開始された『機動戦士ガンダム』は、翌年にプラモデル、いわゆる「ガンプラ」が発売され、社会現象を巻き起こしました。そのガンプラ発売40周年を記念したイベントとして、2020年の12月19日(土)から神奈川県横浜市の山下埠頭にて「実物大の動くガンダム」が公開されます。
2009年に「ガンダム放映30周年」を記念して建造された「実物大のガンダム」が東京のお台場や静岡駅で披露された時も、何ともいえない感動を覚えたものでしたが、今年はなんと「動く」というのが最大の特徴。いちガンダムファンとしては今から楽しみで仕方ないのですが、「ガンダムの実物」と聞くと、ある程度の年代の方なら、ひとつの珍作ゲームを思い浮かべるのではないでしょうか?
それが、1996年にバンダイとアップルが共同開発した「ピピンアットマーク」やパソコン用ソフトとして、そして1997年にプレイステーション用ソフトとして発売された『GUNDAM 0079 THE WAR FOR EARTH』(以下、0079)です。
ちなみに、ガンダムシリーズを題材としたゲームといえば、1986年にファミコン用として発売された『機動戦士Ζガンダム ホットスクランブル』を皮切りに数多のソフトがリリースされたのですが、この『0079』は、それらのなかでもかなり異色の作品です。
1980年代にアーケードではアニメに表示されるコマンドのとおりにハンドルやボタンを操作する「インタラクティブ・ムービーゲーム」がありましだが、この『0079』も同様のシステムが採用されています。
とはいえ「インタラクティブ」の名作であるヘリコプターを題材にした『サンダーストーム』や“ジャパニーズ・マッドマックス”と称される『ロードブラスター』(ともにデータイースト製)がスピード感のあるアニメーションを採用していたのに対して、『ガンダム0079』は実写。モデルスーツが戦う場面はCG、キャラクターが登場する場面は外国人の役者がそれぞれの役を演じているのですが、その出来は学芸会のようなレベルです。
■伝説となった「実写版シャア」が画面に登場するたびに…
その中でもこの『0079』を象徴する伝説のキャラが『赤い彗星』こと『シャア・アズナブル』なのですが、その容貌はガンダムファンならずともザワザワするであろう強烈なビジュアルとなっています。
シャアといえば「一年戦争」時の年齢設定が確か20歳だったはずですが、この『0079』では明かに中年のオッサン。どちらかというと小太り体型な上、「ザビ家への復讐のために長年、マスクの裏に隠れていた」という顔は、アゴがパックリと割れた、まるで「一休さん」の新右衛門さんのよう。画面に登場するたびに苦笑がこみ上げてしまいます。
加えて、他のキャラも「これは一体誰?」と小一時間問い詰めたくなるクオリティなのですが、肝心のゲーム内容もハッキリ言ってオソマツな印象でした。ゲームのストーリーは基本的にTVシリーズ第10話「ガルマ、散る」あたりまでを踏襲しているのですが、その中身はオリジナルです。ゲームのシステムとしては他のインタラクティブゲームと同様に、場面に応じたコマンドボタンを選択し、押すだけなのですが、規定時間内(しかも恐ろしいほどに短い)で選択を間違うと、ザク・マシンガンや地雷でガンダムがアッサリとやられてしまうのです。
しかもセーブ機能がなく、ゲーム再開にはパスワードを入力するシステムのため、一度やられると外国人役者の大根演技をステージの最初から再び延々と見させられるという苦行を強いられます。
本来なら、ザク・マシンガンごときは寄せ付けず「連邦のモビルスーツはバケモノか……」と言わしめるはずのガンダムですが、このゲームでは段ボール並みの強度ゆえ、コマンドボタンの入力を間違う度に爆破される姿は、腹立たしいことこの上ありません。
ですが、CGパートの出来自体はなかなかのもの。特にサイド7で「ガンダム・ドック」に収納されている姿は、12月に山下埠頭で公開される「動くガンダム」を彷彿とさせるものとなっています。
『0079』は数多のガンダムゲームにおいて、真っ先に「クソゲー」に挙げられてしまう作品なのかもしれませんが、ネタとしてコレクションする分にはオツな1本ではないでしょうか……?
(渡辺まこと)
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