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有名俳優のアニメ映画キャスティングに賛否両論… 声の演技に納得できる3選

マグミクス / 2020年11月21日 14時10分

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■声優じゃない…だと!? 話題のドラマで人気を博した俳優も

 俳優の出演するアニメ映画に付き物なのが、「声の演技力問題」。違和感があったり、キャラではなく本人そのものの声に聞こえたりと、その評価は分かれがちです。しかし一方で、声優顔負けの演技に定評のある俳優も。そんな声の演技に評価の高い俳優が出演する、アニメ映画3作品をご紹介します。SNSでも「エンドロール見てびっくりした」「役者がキャラに定着してて良かった」と評判です。

●堺雅人の熱演は絵が描き直されたほど!『プロメア』(2019年5月公開)

『プロメア』は、『キルラキル』を手がけたアニメ制作会社TRIGGERと中島かずき氏が原作を務め、同じく『キルラキル』を手がけた今石洋之氏が監督を務めたオリジナルアニメ映画です。知名度が低いオリジナル作品にもかかわらず、2019年9月時点で興行収入は12.1億円を突破。総務省消防庁とのタイアップが行われ、第23回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の審査委員会推薦作品にもなった話題の作品です。堺雅人さん、松山ケンイチさん、早乙女太一さんなどの俳優陣が出演しています。

 炎を操る人種「バーニッシュ」は30年前、世界の半分を焼失させた大災害「世界大炎上」を引き起こしました。現在自治共和国プロメポリスでは、再び炎上テロ行為を繰り返している団体「マッドバーニッシュ」に対し、高機動救命消防隊「バーニングレスキュー」を結成。たびたびぶつかる両者のなかでも、特にぶつかり合っているのはマッドバーニッシュのリーダーであるリオ・フォーディア(CV:早乙女太一)と、バーニングレスキューの新人消防士であるガロ・ディモス(CV:松山ケンイチ)でした。それぞれの信念を胸に戦うふたりの運命は、意外な方向に進み始め――?

 松山さん、早乙女さん、堺さんの3人は、原作を手掛けた中島さんが作家を務める〈劇団☆新感線〉に出演経験がある、演技派俳優陣です。松山さんはガロの熱さを、早乙女さんはリオのクールさを自然かつ活き活きと演じており、脇を固める豪華声優陣にも引けを取りません。なかでも演技の評判が高かった堺さんは、プロメポリスの司政官であるクレイ・フォーサイトを演じています。理性的な中にもどこか狂気を抱えているクレイの内面は、堺さん主演のTVドラマ『半沢直樹』の主人公にもどこか通じるところがありますが、それでいて見た目も役職も全く違うクレイを、堺さんは見事に演じていました。時に声を枯らすほどの演技に、クレイの顔がより激しく描き直されたという逸話も。3人の熱い演技をぜひご覧ください。この作品は、「Amazonプライム・ビデオ」「dアニメストア」「U-NEXT」などで見ることができます。

●宮崎あおいの少年役がマッチ『バケモノの子』(2015年7月公開)

『バケモノの子』監督・脚本・原作 細田守 スタジオ地図作品 (C)2015 THE BOY AND THE BEAST FILM PARTNERS

『バケモノの子』は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田守監督が原作・脚本を手掛けた、オリジナルアニメ映画です。第63回サン・セバスティアン国際映画祭のコンペティション部門では、アニメーション映画として初めて選出されました。2015年に開催された「『バケモノの子』展」では来場者数が8.8万人を超えるほどの人気作品で、役所広司さん、宮崎あおいさん、大泉洋さんなどの俳優陣が出演しています。

 離婚や事故で両親がいなくなってしまった少年・蓮(CV:宮崎あおい)は、親戚に引き取られる引っ越しの日にその場を逃げ出してしまいます。渋谷の裏通りでひとりうずくまっていた蓮は、熊の顔をしたバケモノ・熊徹(CV:役所広司)に出会い「俺と一緒に来るか?」と誘われます。熊徹は人間界の渋谷の住人ではなく、バケモノ界の渋天街(じゅうてんがい)に住んでいたのです。一度は熊徹を見失ったものの、渋天街に迷い込んだ蓮は、「九太」と名づけられ熊徹の弟子に。たくましく成長していく九太ですが、ある日偶然人間界に戻って――?

 宮崎あおいさんは『おおかみこどもの雨と雪』花役や『カラフル』佐野唱子役、役所広司さんは『未来のミライ』じいじ役など、これまでにもアニメ映画に出演しています。特に宮崎さんは9歳の少年・九太役(幼少期)を演じましたが、その元気でのびのびとした演技がSNSでも「少年の声にしか聞こえない」と高く評価されました。パワフルで豪快な熊徹を太い声で表現した役所さんの演技も「うますぎ」「惚れる」と評判です。また、熊徹の友人・多々良役には大泉洋さんがキャスティングされています。『千と千尋の神隠し』番台蛙役、『レイトン教授と永遠の歌姫』レイトン教授役ほか、多くのアニメ映画に出演している大泉さんの演技は、皮肉なセリフの中にも九太への愛を感じられる、貫禄あるものになっています。この作品は、「Hulu」「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●神木隆之介・上白石萌音の好演が大ヒットにつながった『君の名は。』(2016年8月公開)

『君の名は。』 (C)2016「君の名は。」製作委員会

『君の名は。』は、『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』の新海誠監督が原作・脚本を務めたオリジナルアニメ映画です。本作で新海監督がアニメ作品史上初の「日本アカデミー賞」優秀監督賞・最優秀脚本賞を受賞したことをはじめ、作品・キャスト陣も数々の賞を受賞した人気の高い作品です。神木隆之介さん、上白石萌音さん、長澤まさみさんなどの俳優陣が出演しています。

 山奥の田舎町に暮らす高校2年生の女の子・宮水三葉(みやみず・みつは/CV:上白石萌音)は、父の選挙運動や家系の神社の古い風習に嫌気が差していました。「来世は東京のイケメン男子になりたい」と思っていたある日、三葉は男の子になり都会の生活を満喫する夢を見ます。その一方で、都心に暮らす高校2年生の男の子・立花瀧(たちばな・たき/CV:神木隆之介)も、山奥の町で女子高生として暮らす夢を見ていました。奇妙は夢を繰り返し見るうちに、ふたりはお互いが入れ替わっていることに気づきます。時にぶつかり合いながら、お互いが入れ替わり打ち解け合っていきますが、ある日入れ替わりが途切れてしまいます。瀧は三葉に会いに行こうとしますが、そこには衝撃的な事実が待ち構えていて――?

 瀧役の神木隆之介さんは、『サマーウォーズ』主人公・小磯健二役、『借りぐらしのアリエッティ』翔役など、これまでもさまざまなアニメ映画に出演。三葉役の上白石萌音さんも、『おおかみこどもの雨と雪』毛野役で少年を演じており、それぞれ「間違いない演技」「声までかわいい」と評判です。また、お互いが入れ替わった時の焦りやぎこちなさもリアルに好演しており、「入れ替わっていない時と表現が変わってすごい」「三葉になっている時の瀧くんの声がかわいすぎる」と好評でした。また、瀧のアルバイト先の先輩・奥寺ミキを演じた長澤まさみさんの自然な演技にも注目です。この作品は、「dアニメストア」「Amazonプライム・ビデオ」「U-NEXT」などで見ることができます。

* * *

 アニメ映画のエンドロールを見て、意外なキャストに驚いたことがある方もいるでしょう。声だけの演技特有の難しさも、その演技力で乗り越えてしまう俳優陣。声の演技に評価の高い俳優は声優の実績も多く、これからの活躍もますます期待されます。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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