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『進撃の巨人』3期までを5分で復習 予想できなかった本当の”敵”

マグミクス / 2020年12月6日 16時40分

『進撃の巨人』3期までを5分で復習 予想できなかった本当の”敵”

■移り変わってきた、エレンたちにとっての”敵”

※この記事はTVアニメSeason3までの内容(ネタバレ)を含みます。

 2020年12月6日(日)24時10分より、アニメ『進撃の巨人』The Final Seasonの放送がNHK総合でスタートします。2013年4月のSeason1(第1期)放送から長い時を経て、ストーリーを忘れてしまった……という方も多いのではないでしょうか。

「駆逐してやる!」という主人公・エレンの言葉は、当初は壁を破壊し、人間を食らう巨人に向けられたもの。しかし、物語が進むにつれて本当の”敵”の存在が明らかになっていきます。

 TVアニメSeason3までを、”敵”にフォーカスして振り返ります。

●最初の敵「超大型巨人」「鎧の巨人」「無知性巨人」

 エレンが住むシガンシナ区に突如として現れた「超大型巨人」によって壁が破壊され、「鎧の巨人」が壁内に突入。壁が破られたことにより、人を食らうだけの「無知性巨人」が次々と侵入してきます。

 母を目の前で巨人に食われたエレンは「巨人を全て駆逐する」と誓い、厳しい訓練を経て兵士に。しかし、壁整備を行っていた新兵のエレンの前に、またも超大型巨人が出現し、壁を破壊。戦いのなかで巨人に食われたエレンは、自らが巨人化する力を得ます。エレンは大岩を持ち上げて壁の穴をふさぎ、人類は初めて巨人に勝利。しかしエレンは人類の敵である可能性を疑われ、調査兵団のリヴァイ兵長の保護下に置かれることに。

 外の世界を見たいと願うアルミン、そしてミカサも調査兵団に入団。調査兵団は初の壁外調査へ向かいます。

●知性を持った「女型の巨人」

 壁外調査に出た調査兵団に、突如襲いかかってきた「女型の巨人」。巨人のセオリー通りに動かない「奇行種」かと思われましたが、それは知性を持ち、自らの意思で兵士たちを殺し、エレンを探している様子を見せます。

 エルヴィン団長の作戦で追い詰めるも、エレンを奪取されてしまう調査兵団。リヴァイ・ミカサがふたりがかりで奪い返し、遠征は中止、撤退することに。

 アルミンは女型の巨人の正体がアニであると暴き、捕獲しますが、硬質化の力で水晶体に閉じこもった彼女から情報を聞き出すことはできず……。

■Season2で、敵の存在は大きく変わっていく

●人間の言葉をしゃべる「獣の巨人」と、夜も活動する巨人

 敵である可能性を疑われ、隔離されていたエレンの同期である104期生が丸腰の状態で、またも巨人が発生。ウォール・ローゼが破られた可能性を調べるため、調査に出ることに。時間稼ぎのために残ったミケの前に現れたのは、「獣の巨人」。言葉を話し、巨人を操る能力を持ちます。

 壁の調査に出た兵士たちですが、穴は見つからず、夜の間、古城で身を休めることに。そこへ獣の巨人が率いる巨人たちが襲いかかります。夜は動けないはずの巨人にもかかわらず、武器を持たない104期生を除く兵士は全滅させられてしまいます。絶体絶命のピンチで、ユミルが巨人化。ミカサたちがたどり着くまでの間、クリスタたちを守りました。クリスタはユミルとの約束を守り、本当の名が「ヒストリア」であると明かします。

●ライナーとベルトルト

 ハンジ、エルヴィンらが合流し、壁の調査、負傷したユミルの搬送が行われます。そのさなか、ライナーはエレンに「俺が鎧の巨人でこいつ(ベルトルト)が超大型巨人ってやつだ」と唐突に語り始めます。ミカサが斬りかかるも、ライナーとベルトルトはすんでのところで巨人化。エレンも巨人化して対抗するものの格闘戦でライナーに破れ、超大型巨人の放つ熱でハンジらも負傷。エレンはユミルとともに連れ去られます。

 巨人を引き連れて突撃するという作戦で、エルヴィンは右腕を食われるもエレンを奪還。ライナーは巨人を投げつけて撤退を阻止しようとし、エレンは母を食った巨人と再び相まみえることに。ミカサが負傷し、絶望的な状況でエレンの「叫び」が発動。ライナーが「座標」と呼ぶ力によって巨人はライナーとベルトルトに襲いかかり、調査兵団は帰還することに成功します。

■Season3、敵は巨人から人へ

●壁の中の人間

 中央から、調査兵団の壁外調査停止とエレン・ヒストリアの引き渡しが求められ、調査兵団が敵対する勢力は壁の中の人間へ。リヴァイはおとりを使って中央憲兵を出し抜こうとするも育ての親である「切り裂きケニー」と対人立体機動装置を身に着けた兵士の出現で阻まれてしまいます。ミカサ、アルミン、ジャン、コニー、サシャらはリヴァイから「人間と戦う」覚悟を求められます。

 さらに、リーブス商会の会長を殺害した冤罪で、エルヴィンの処刑が決定。しかしザックレー総統、ピクシス指令と計画していたクーデーターによって、現王が偽物であることを暴きます。

 エレンはヒストリアの父であり本当の王であるロッド・レイスの手に落ち、「始祖の巨人」の力を奪われる危機に。エレンを奪還しようとするリヴァイたちと、ロッドに使われていたケニーが激突。

 ロッドはヒストリアが巨人化を拒み、エレンを救おうとしたため、自らが巨人化。自我を失って人々が住む地へ進みます。リヴァイらとエルヴィンは合流してロッド巨人に対抗、ヒストリアがとどめを刺し、住民たちの前で自らが真の王であると宣言。ケニーは巨人化の注射を残し、リヴァイの前で命を落とします。

●再び獣の巨人とライナー、ベルトルト

 ロッドの礼拝堂から脱出した際に身に着けた硬質化の力で、エレンがウォール・マリアの壁の穴をふさぐ計画が実行に移されます。しかしシガンシナ区ではライナーとベルトルトが待ち構えていました。

 さらに獣の巨人の出現で調査兵団の主力が壊滅。絶望的な状況でエルヴィンは新兵らと特攻を仕掛け、リヴァイが獣の巨人を狙うも、四つ足の巨人も現れて失敗。さらに、ハンジらが追い込んだライナーも逃してしまいます。

 エレンとアルミンはベルトルトを倒すことに成功するものの、アルミンは瀕死の状態に。そこに、唯一生き残ったフロックによって瀕死のエルヴィンが運ばれてきます。

 巨人化するための注射はひとつだけ。注射を託されたリヴァイはアルミンを巨人化。アルミンはベルトルトを食らって超大型巨人の力を身に着け、エルヴィンは息を引き取ります。エレンらは父・グリシャの残した地下室で世界の真実を知ります。

●壁の向こう

 ウォール・マリア外の巨人が一掃され、ついに、アルミンが夢見た海へたどり着きます。エレンは海の向こうを指差し、ミカサ、アルミンに尋ねます。

「なあ……向こうにいる敵、全部殺せば……俺たち自由になれるのか?」

 ファイナルシーズンの敵は「世界」。物語の始まりからは想像もつかなかった、凄絶な戦いがまだ続きます。

(マグミクス編集部)

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