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EDに驚いた!『ピカチュウげんきでちゅう』言葉で触れ合える尊さにリメイクを望む声

マグミクス / 2020年12月12日 14時10分

EDに驚いた!『ピカチュウげんきでちゅう』言葉で触れ合える尊さにリメイクを望む声

■リメイクが望まれる、ポケモン好きにとって夢のようなゲーム

「ポケットモンスター」(以下、ポケモン)の大人気キャラクター”ピカチュウ”と声を交わして直に触れ合える。ちょうど22年前の12月12日、ポケモン好きにとって夢のようなゲーム作品『ピカチュウげんきでちゅう』(NINTENDO 64)が発売されました。

 本作はポケモンを集めて戦いに興じるのではなく、ポケモンとの交流に重きを置いた”世界初の音声認識ゲーム”です。物語の流れは「プレイヤーがオーキド博士より特別な機械を受け取り、トキワの森に住むピカチュウと交流を深める」というもの。ソフト本体に「NINTENDO64 VRS」と呼ばれる音声認識システムが内蔵されており、同梱のマイクへ向かって話しかけると、ゲーム内キャラクターがさまざまなリアクションを披露してくれました。

 1990年代後半と言えば既に「ポケモン」ブームの真っ只中。なかでも看板キャラクターであるピカチュウの人気は凄まじく、1998年だけでも『ポケットピカチュウ』(携帯型ゲーム機)や『ポケットモンスター ピカチュウバージョン』(ゲームボーイ)といったキャラクターグッズが大々的にリリースされていました。

 その直後に躍り出たのが『ピカチュウげんきでちゅう』です。テレビアニメ版と同じ鳴き声を細かく再現し、フィールド内を動き回るピカチュウを3DCGで表現。当時の開発プロデューサーも「ほんとにピカチュウと一緒に遊んでいるんだという一体感を出せた」と公式サイトでコメントしており、従来のシリーズ作品を上回る立体感、そして音声入力を用いた独自性を前面に押し出していました。

 とりわけユニークだったのは当時のテレビCM。俳優の綿引勝彦さん演じるサラリーマンがマイクを持って「ピカチュウ……かわいい!」と感心する光景には、短時間ながらも本作の全てが詰まっていたように思います。

■ピカチュウの生き生きとした表情が愛おしい

 本作の醍醐味は何と言ってもピカチュウとのコミュニケーション。何気なく「ピカチュウ」と名前を呼ぶだけでも、こちらを振り向いて「ピカー?」とはにかんでくれます。2次元的なドット絵がアニメーションするのではなく、立体的なピカチュウがプレイヤーの様子を伺ってくる。画面は隔てられていますが、愛犬や愛猫をかわいがるのと近しいものを感じます(音声入力がうまくいかず、ピカチュウが意図に反した行動を取るのもご愛嬌)。

 交流を深めれば深めるほど、ピカチュウの色々な仕草を垣間見ることもできます。自分が見聞きしたものをジェスチャーで伝えようと試みる。考えごとをしているように青い空を眺める。「また明日」と名残惜しそうにプレイヤーへ手を振る。森に住むポケモンのお世話を買って出る……。時おり見せるピカチュウの感情表現はどれも生き生きとしており、ゲームを進めるごとに愛おしさが増していきました。だからこそ、ゲーム後半でオーキド博士から告げられるひと言はインパクト抜群。本作は公式攻略本が出版されていないため、自力でエンディングまでたどり着いたプレイヤーは相当驚いたのではないでしょうか。

 本作の主役たるピカチュウはあくまでも野生ポケモン。そのため、プレイヤーがモンスターボールでポケモンをゲットする、ピカチュウを従えて他の野生ポケモンと戦うシーン等は描写されていません。

 ポケモントレーナーとして故郷を旅立ち、野生ポケモンをつかまえて仲間に引き入れ、数多の強敵とポケモンバトルを繰り広げる。このように『ポケットモンスター 赤・緑』の時点で確立されたメイン要素と比べれば、本作はやや特殊な位置づけです。しかし本作はポケモンとのコミュニケーションを主軸に捉えていたからこそ、人間とポケモンが隣に立って心を通わせ、共に温かな時間を共有する尊さを味わえたのだと筆者は強く感じています。

 今のところ音声入力を採用した『ピカチュウげんきでちゅう』の続報はありませんが、Nintendo Switch向けに開発中の『New ポケモンスナップ』のように、いつの日か本作もリメイク版が発売されるのを切に願っています。

(龍田優貴)

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