GBで育てたポケモンでバトル『ポケモンスタジアム 金銀』ミニゲームに熱狂!
マグミクス / 2020年12月14日 18時10分
■”ポケモンの対戦”を主軸にとらえた『ポケモンスタジアム』
クリスマスを目前に控えた2000年12月14日、対戦コンテンツを前面に押し出した『ポケモンスタジアム 金銀』(以下、ポケスタ金銀)がNINTENDO64向けに発売されました。
電源を入れるとすぐさま耳に入る「64!」の声。続いてハッサム、ドンファン、キレイハナ……と次々にポケモンが登場。ルギアとホウオウのカットインを挟み、数秒の暗転から華々しく映り込むタイトル画面……。初めてプレイしたのは20年前ですが、今でもゲーム映像を脳内再生できるほど、強く印象に残っている1本です。
そもそも「ポケモンスタジアム」とは、1998年8月1日リリースの第1作目に端を発する「対戦&図鑑」シリーズで、ジャンル名の通り”ポケモンの対戦”を主軸にとらえていました。プレイヤーはゲームボーイ版で育成したポケモンを「GBパック」(コントローラーに接続する周辺機器)を使ってゲーム内に転送。レベル制限のあるトーナメント大会に出場し、数多の強敵とポケモンバトルを繰り広げていきます。
そんな第1作目の発売から約8か月後、ゲームシステムを踏襲しつつアップデートを図った『ポケモンスタジアム2』(以下、ポケスタ2)も登場。前作の不満要素であった「使用できるポケモンの少なさ」を解消することに成功。全151匹(1999年4月時点)のポケモンが対戦で使えるようになり、同シリーズの対戦ツールとして順当に進化を果たしました。
■「ポケスタの集大成」と呼ぶにふさわしいクオリティ
そして第3作目の『ポケモンスタジアム 金銀』になると収録ポケモン数が大幅に増加。前年に誕生した『ポケットモンスター 金・銀』から100種類が加わったほか、「ポケモンスタジアムの集大成」と呼ぶにふさわしいクオリティに仕上がっていたのです。
トーナメントには公式大会を模した「ニンテンドウカップ2000」をはじめ、進化前ポケモンのみを使って戦う「リトルカップ」など、シチュエーションの異なる対戦ルールが登場。特に難しかったのは「チャレンジカップ」で、ランダムで選ばれたポケモンを正しく扱う技術がないと完全制覇は非常に困難。また単純に敵トレーナーのAIも賢くなっており、「こちらが相手の動向を読んでいたはずなのに、いつの間にか手のひらで踊らされていた……」なんて状況も起こり得ました。
そうした対戦モードを支えるコンテンツとして、ポケモンバトルの本当に基礎から学べる「ポケモンこうざ」も実装。対戦のイロハにはじまり、相手ポケモンの弱点を的確に突く方法、ポケモン交代を見越した技選択などなど、意欲さえあれば初心者でも実戦レベルまで十分に到達することができたのです。
そのほか、「モバイルアダプタGB」(ゲームボーイカラーと携帯電話を繋げる周辺機器)を介したダウンロード機能にも対応。今で言うダウンロードコンテンツのように、公式大会のデータ等をゲーム内で再現して観戦も行えました。
■バトルそっちのけで遊んだミニゲームモード
本作でエポックだったのはバトルだけではありません。人によっては「対戦そっちのけでミニゲームばかり遊んでいた」と声が上がるほど、『ポケスタ金銀』のミニゲームモードは魅力がギュッと詰まっていました。
ストライクとカイロスが丸太を叩き切る「いあいぎりがっせん」、指定されたポケモンを数える「ピィとププリンのカウントゲーム」、椅子取りゲームの要領で果物を取り合う「イーブイのフルーツダッシュ」など全12種類。いずれも『ポケスタ2』のミニゲームモード(チビッコクラブ)から装い新たに生まれ変わっています。
特に筆者のお気に入りは「カポエラーのベーゴマ」で、こうそくスピンで相手を豪快に弾き飛ばす爽快感がヤミツキになり、一時は『ポケスタ金銀』を起動後、集まった友人たちとバトルをほったらかしてベーゴマ対決に親しんでいたほどです。
上記のミニゲームでひとしきり盛り上がった後はクイズモードに挑戦。こちらは「ポケモン」シリーズの知識を駆使して挑まねばならず、難易度が上がると意図的なひっかけ問題も出題され、テレビ番組の早押しクイズのごとく知識勝負が楽しめました。
ポケモンバトルを求道するトレーナーの声に答えただけでなく、バラエティ豊富なミニゲーム及びクイズモードを収録し、パーティーゲームの側面も併せ持っていた『ポケスタ金銀』。NINTENDO64の後期ラインナップを飾る「ポケモン」シリーズの名作ソフトとして、本作は末永く後世に語り継ぐべき1本ではないでしょうか。
(龍田優貴)
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