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「動くガンダム」公開の今こそ堪能したい『ギレンの野望』。[if]の世界観が広がるゲーム

マグミクス / 2020年12月18日 19時40分

「動くガンダム」公開の今こそ堪能したい『ギレンの野望』。[if]の世界観が広がるゲーム

■「1年戦争」に焦点を当てた『ジオン独立戦争記』

……人類とスペースノイドの戦いを潜り抜け、その機体は失われたと言われていた。しかし、横浜・山下ふ頭近郊において、ガンダムタイプのモビルスーツと思われるパーツが大量に発見された。

 これらのパーツを解明するため、様々な領域のエンジニアたちが「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」に集結し、研究・分析・再構築することになった。それはあたかも、新型のガンダムを新たに開発していくようなプロセスであった──遂にフレームが完成し、起動実験が始まる!……

 2020年12月19日(土)に、横浜・山下埠頭でオープンする「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」では、公式サイトで冒頭のような“if”のストーリーが書き連ねられています。

 リアリティに満ちた戦記のようなガンダムの世界観ゆえに、“もしも、あの時、ああだったら”というように、 “if”のストーリーが展開しやすいのですが、それを存分に楽しめるゲームこそ、さまざまなゲーム機に向けて発売された戦略シュミレーションゲーム・「ギレンの野望」シリーズではないでしょうか?

 1998年にセガサターン用として発売され、その後、『ジオンの系譜』や『ジオン独立戦争記』、『アクシズの脅威』など、さまざまなタイトルがリリースされています。それらに共通する魅力が、「ガンダムの世界の中であの時、ああだったら……」という、歴史の“if”の展開です。

 筆者は今回、数ある「ギレンの野望」シリーズ作のなかから2002年5月にプレイステーション2用としてリリースされた『ジオン独立戦争記』をプレイしたのですが、他のシリーズと異なり、基本的に「1年戦争」のみに焦点を当てた同作でも、シナリオの展開は膨大です。

 前作『ジオンの系譜』(プレイステーション、ドリームキャスト、PSP向けに発売)では、ファーストガンダム以降の『Z』や『ZZ』まで物語が進むのですが、本作『ジオン独立戦争記』も、やり込めばやり込むほどハマる展開で、ボリュームは必要にして十分。また筆者のようなアラフィフ世代なら、1年戦争を舞台にした本作の方が思い入れタップリにプレイを楽しめるかもしれません。

■作品本編ではありえない

『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオン独立戦争記 攻略指令書』(バンダイ)。ジオン独立戦争記』をより一層楽しむための映像とセーブデータ集を収録している

 その『ジオン独立戦争記』の特徴のひとつに挙げられるのが、フル3DCGによる戦闘シーンです。これは公開目前の“動く実物大ガンダム”への期待を抱かせるもので、ガンダム世界のなかでの戦闘シーンが(ヤラれた時の棒立ち感はともかくとして)リアルに再現されています。“生産コマンド”で量産したモデルスーツの戦闘はかなりアツイです。

 もちろん、歴史のif的な展開が多く散りばめられているので、ファースト・ガンダムのみならず、OVAの『ポケットの中の戦争』や『第08MS小隊』などのキャラクターとTVシリーズのキャラクターを同じ軍団に所属させることが可能ですし、TV版のストーリーに沿った展開をあえて避ければ、ガルマ・ザビやランバ・ラルが死ぬことなく物語が進められます。

 ただ、そうした場合(ジオンでプレイした場合)、連邦がメチャクチャ強くなる傾向にあるようです。後半戦で“連邦の白いヤツ”が複数台出現した時、「おいおいガンダムがこんなにいるのおかしくねぇか」という絶望感にさいなまれます。

 また、ジオン編、地球連邦編を両方クリアするとオリジナルモードが出現するのですが、そのストーリーもまた膨大です。ちなみにこのモードでは登場キャラクター144人分のエンディングが存在するそうです。

『GUNDAM FACTORY YOKOHAMA』のように、歴史の“if”を楽しめるガンダムの世界観……「ギレンの野望」をやり込みすぎるあまり、気がつけば公開が終わっていた……というオチになってしまいかねないほど、今なお魅力が衰えない中毒性のあるゲームだと思います。

(渡辺まこと)

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