恋愛の良さと「胸キュン」感じるマンガ3選。恋は敬遠しがちな男性こそ読んでほしい！

■複雑に展開する恋模様！ ドロドロしたラブストーリー

　クリスマスも近づき、恋の季節がやってきました。男性の恋愛離れが加速しているといわれる昨今、恋愛と距離を置いている人も多いのではないでしょうか。今回はそんな恋愛を敬遠している男性にもぜひ読んでほしい、胸キュンできる恋愛マンガ3作品を紹介します。

●『君のいる町』（瀬尾公治）

　まずは、アニメ化もされた人気恋愛マンガ『君のいる町』です。広島の田舎町に住む高校生の主人公・桐島青大と、居候をするために東京からやってきた同い年の枝葉柚希が、同じ屋根の下で生活をともにするところから物語がはじまります。

　ふたりの気持ちが通じ合うまでの会話や、他の登場人物とからむ恋愛、意外な展開などに惹きこまれます。特に、作中に登場する女性キャラは、それぞれの美しさと可憐さを備えているので、いろんな女性キャラのセリフや表情に胸キュンできます。

　一方で、その女性キャラが傷つけられるシーンでは、つい本気で怒りたくなってしまうほど、読んでいる方も一緒に感情を揺さぶられていきます。さらに、年齢を重ねていくについれて恋愛の変化が見られることも、このマンガを読み進めていくうえでの醍醐味です。広島での高校生活、東京での上京生活、大学生活、社会人生活へと舞台が変わっていき、そこで繰り広げられる多様な恋愛も見どころです。

●流石景『GE～グッドエンディング～』

『GE～グッドエンディング～』第1巻（講談社）

　高校2年生の主人公・内海聖志は、片想いしている女子の先輩・池谷晶を遠くから見つめているだけでしたが、そのことがクラスメイトの女子生徒・黒川雪にバレたことをきっかけに、内海と晶の恋が急速に動き出していきます。しかし、内海と黒川の間にも恋愛感情が芽生え、複雑な三角関係になっていきます。

　同作では、恋愛で生まれる複雑な感情が多く描かれ、切ないシーンに胸が締めつけられることもしばしばです。主人公の内海と同様に、元気で明るくて可愛い晶先輩と、クールで綺麗な黒川という、それぞれ異なるヒロインの魅力は、きっと読み手を虜にするでしょう。さらに、恋愛に臆病な人に響く言葉や、恋愛に奥手な人たちに深く刺さるシーンもあります。恋愛に苦手意識を持っている人こそ、自分と重ねて楽しむことができる作品といえるでしょう。

■ニヤニヤしながら読める！ 爽やかなトーキングラブストーリー

●ろびこ『僕と君の大切な話』

『僕と君の大切な話』第1巻（講談社）

　女子高校生・相沢のぞみは、同学年の理屈っぽい男子・東司朗に片想いしており、駅のベンチで話しかけ、告白するところから物語がはじまります。東は、冗談だと思い、その告白を真に受けませんが、これがきっかけで2人は駅のベンチや学校で、よく喋る間柄になります

　同作品にはドロドロした展開はなく、ふたりが喋る会話劇が中心となります。男女の感覚の違いから始まり、笑えるものから胸キュンできるものまで、テンポよく会話が展開していきます。東と相沢のそれぞれの視点の言葉、心の声が丁寧に書かれているので、恋愛感情が動き出す瞬間も分かりやすく、ふたりの恋愛を覗き込む感覚でニヤニヤしながら楽しめます。

　何気なく言った言葉を、相手が過度に良い意味や悪い意味で受け取ったり、本当に伝えたい気持ちが伝えられないもどかしさなど、男女の会話だからこそ難しくも愛おしい作品で、恋愛の良いところがたくさん詰まっています。

　もちろん、今回ご紹介した作品以外にも、男子が胸キュンできるマンガは数多くあります。恋愛の醍醐味を知りたい人も、恋愛が不足している人も、マンガで胸が高鳴る経験をしてみてはいかがでしょうか。

（稲福竜生）