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女性より“ヒロイン”している男性キャラ3選 守られたり、心の支えになったり…

マグミクス / 2020年12月24日 16時10分

女性より“ヒロイン”している男性キャラ3選 守られたり、心の支えになったり…

■守られながら成長していく姿はまさにヒロイン!?

「ヒロイン」というと本来は女性キャラクターを指す言葉ですが、たまに男性なのに「ヒロインよりヒロインっぽい!」と感じずにはいられないキャラクターが登場します。ここでは、そんな「女性キャラよりヒロインしているアニメの男性キャラ」を3人ピックアップしてご紹介します!

●『Fate/Zero』ウェイバー・ベルベット

 ひとつめは、『Fate/stay night』の10年前を描いたスピンオフ作品『Fate/Zero』に登場するウェイバー・ベルベット(CV:浪川大輔)。TYPE-MOON BOOKSとして刊行された同名のライトノベル(著:虚淵玄、イラスト:武内崇/TYPE-MOON)が原作です。アニメは2011年10月~12月に第1期が、2012年4月~6月に第2期が放送されました。

 本作品の舞台となっているのは、日本にあるとされている架空の都市・冬木市。この街では、7人の魔術師たちがマスターとなって英霊を召喚し、聖杯を求めて争う「聖杯戦争」を繰り返し行なっていました。聖杯を手に入れた勝者はどんな願いも叶えられるとされているものの、今なおその力を行使できたものはおらず、4度目となる聖杯戦争が幕を開けます。マスター、そしてサーヴァントとなった英霊たちは、それぞれの思いを胸に熾烈な戦いを繰り広げ――。

 ウェイバーは、魔術師の能力を持つ一般家庭に生まれ、魔術師としての正当な評価を得るため聖杯戦争に参加するした男の子。しかしその実力はまだまだ未熟。召喚したライダー(真名:イスカンダル/CV:大塚明夫)に振り回され、聖杯戦争でも守られ勝たせてもらうという始末。ライダーがあまりに雄々しく堂々としているというのもありますが、彼に守られながら成長していく様子はまるでヒロイン! ファンの間でも「ウェイバーちゃんマジヒロイン」ともてはやされ、大人気となりました。

●『BANANAFISH』奥村英二

『BANANA FISH』 (C)吉田秋生・小学館/Project BANANA FISH

 ふたつめは、“バナナフィッシュ”の謎を追い求める少年たちを描いた『BANANAFISH』に登場する奥村英二(おくむら・えいじ/CV:野島健児)。「別冊少女コミック」(小学館)で連載されていた同名のマンガ(著:吉田秋生)が原作です。アニメは2018年7月~12月に放送されました。

 本作品の主人公は、ニューヨークのダウンタウンでストリートギャングを統括している少年アッシュ・リンクス(CV:内田雄馬)、そしてカメラマンの助手としてストリートギャングを取材しにきた日本人の少年・奥村英二のふたり。アッシュは兄を廃人にした「バナナフィッシュ」の謎を追っており、アッシュと出会ったことで英二もその争いに巻き込まれていきます。

 アッシュは7歳で性犯罪に巻き込まれ、大人を信じずに生きてきた孤高の存在。そんな彼にとって、日本で平和な生活を送ってきた英二の真っ直ぐな心は眩しく、彼は英二にだけは心を許していきます。しかしそれゆえに、英二はアッシュの“弱点”として度々狙われる結果に。さらわれては助けられ、今度はアッシュを助けて……と、もはや完全にヒロインポジション! 無垢な性格で無自覚に周囲の癒やしとなっていることもまた、英二のヒロイン属性を強固なものにしています。

■まるでお姫さま? やたらと狙われ、さらわれる主人公と言えば…

『進撃の巨人』 (C)諫山創・講談社/「進撃の巨人」製作委員会

●『進撃の巨人』エレン

 最後は、城壁の内側で暮らす人類と巨人の戦いから始まる物語を描いた『進撃の巨人』のエレン・イェーガー(CV:梶裕貴)。「別冊少年マガジン」(講談社)で連載中の同名のマンガ(著:諫山創)が原作です。アニメは2013年4月~9月に1期が、2017年4月~6月に第2期が、2018年7月~10月と2019年4月~7月に分割で第3期が放送され、現在も2020年12月~現在進行形で第4期となるファイナルシーズンが放送されています。

 主人公であるエレンは、幼なじみのミカサ・アッカーマン(CV:石川由依)、アルミン・アルレルト(CV:井上麻里奈)たちとともに、ウォール・マリアと呼ばれる一番外側の城壁のさらに外側に突出している区域シガンシナ区に暮らしていました。100年間壁の中での暮らしを守り続けてきた人類は、巨人が壁を超えることはできないと過信。しかし平和な日常はある日突然破られ、街は壊滅状態に。何もかも奪われたエレンたちは調査兵団に入団し、ここから巨人との戦いが始まります。

 そんななか、あることがきっかけで巨人化し、しかもその体を自在に動かせるようになったエレン。しかもエレンの中にある巨人の力は、ほかとは違う特別なものでした。それゆえに、人類にとっても巨人側の勢力にとっても鍵となる存在に。結果、ことあるごとにエレンが狙われさらわれて、それを周囲が命がけで奪還するという救出劇が繰り広げられます。そんなエレンのポジションに、ファンからは「ピーチ姫ばりにさらわれるエレン」「もはやヒロイン」という声が。本来ヒロインであるはずのミカサの「何が何でもエレンを守る」という姿勢もまた、エレンのヒロイン感を強めています。

* * *

 以上、「女性キャラよりヒロインしている男性キャラ3選」をご紹介しました。ヒロインとなる女の子がいない場合もあれば、本来のヒロインを差し置いてヒロインしている場合もあり、ヒロインに性別は関係なかったんだ……と感じざるを得ません。このほかにも、『呪術廻戦』の伏黒恵や『月刊少女野崎くん』の御子柴実琴など、意外にヒロイン属性の男性キャラクターは多いもの。あなたが思うヒロイン属性の男性キャラは誰ですか?

(月乃雫)

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