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もはやトレンド、大豊作の「イケオジ」マンガ5選。そして国民的な「愛されおじさん」は?

マグミクス / 2020年12月26日 16時50分

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■時折みせる「意外な一面」で魅力倍増!

 近年、マンガ界においても「イケているおじさん」(イケオジ)が急増中。枯れてもいなければ脂ぎってもいない、大人の落ち着きと包容力、あふれる知識や経済力などが魅力です。その一方で、不器用だったり、素直だったり、心の傷を抱えていたりといった意外性もあるのも、イケオジならではの魅力です。

 少し前の調査ですが、2018年8月に発表された「今、『おじさん』だと思う年齢」についてのアンケートでは、「おじさん」の平均は45.7歳という結果が出ました(全国の10代から50代の男女1500人を対象に、BIGLOBEが実施)。さらに、回答する年代が高くなるほど、「『おじさん』だと思う年齢」も高くなり、50代ともなると、「『おじさん』は、60歳以上」とする人が2割近くに。「おじさん」の概念や魅力は相対的で、変化しているといえそうです。

 そこで今回は、気づいたらハマってしまう、そんなイケオジの魅力を堪能できる作品をご紹介します。

●『おじさまと猫』(作・桜井海)

 2017年、作者である桜井海さんが自身のTwitterアカウントで公開した『おじさまと猫』が大人気となり、現在は『ガンガンpixiv』、月刊『少年ガンガン』で連載中です。そして、2021年1月からはテレビ東京系「ドラマパラビ」にて草刈正雄さん主演でTVドラマ化されます。

 妻の死をきっかけにステージに立てなくなった元ピアニストの神田冬樹が、ブサイクな見た目のせいでペットショップで売れ残っていた「ふくまる」と家族になり、お互いの存在によって心の傷が癒されていくという、ハートフルなドラマです。

 優しく、穏やかな口調と物腰の神田は、ダンディなナイーブ系イケオジそのもの。でも、彼の一番のイケオジポイントは、ふくまるに向ける優しい視線や、ふくまるのことで一喜一憂し、必死になる、普段の姿とのギャップだったりします。

●『きのう何食べた?』(作・よしながふみ)

『きのう何食べた?』第17巻(講談社)

 2007年12月から『モーニング』(講談社)で連載開始した『きのう何食べた?』は、累計発行部数700万部(電子版含む)を突破した人気マンガです。2019年4月クールに放送されたテレビドラマも好評で、2021年には映画公開が予定されています。

 弁護士の筧史朗と美容師の矢吹賢二は、2DKのマンションで同棲するゲイカップル。連載開始当初、史朗は43歳、賢二は41歳でしたが、2020年現在、それぞれ52歳と50歳に年を重ねています。

 史朗は高収入の弁護士であるうえ、イケメンで、年齢より若く見え、スポーツクラブに通って体型維持にも努め、老後のための貯金もする几帳面な性格です。これだけでもイケオジの資格は十分ですが、史朗のクール系イケオジが際立つのは、おおらかで素直で乙女っぽい賢二の存在があってこそ。もともと賢二は好きなタイプとは正反対だからと、言いたいことを言って、気楽に過ごしている史朗ですが、キッチンに立ち、料理をつくって、一緒に食べるという賢二との日常が史朗にとってかけがえのないものであることが伝わってきます。

●『天才柳沢教授の生活』(作・山下和美)

『天才柳沢教授の生活』第34巻(講談社)

『モーニング』(講談社)で、1988年7月より一話読みきりスタイルで不定期連載がスタートしたヒューマンドラマ。2003年、第27回講談社漫画賞一般部門を受賞しました。

 主人公のY大学経済学部・柳沢教授は、毎朝5時半に起きて9時に就寝するという、「超」がつくほど規則正しい生活を送る、少々浮世離れした人物です。マナーとルールを遵守し、右側歩行で道路を直角に曲がり、脅迫や暴力にはけっして屈しません。

 理路整然とした口調や糸のような細い目からは感情を読み取りにくい柳沢教授ですが、実は感情も愛情もあふれるほどに豊か。確固たる自分を持っていて、豊富な知識があるにもかかわらず、知的好奇心はいつまでも旺盛で、アカデミック系イケオジの最高峰と言えるでしょう。

■不器用でドキドキハラハラな「イケオジ」の恋愛

●『家政夫のナギサさん』(作・四ツ原フリコ)

『家政夫のナギサさん』第1巻(ソルマーレ編集部)

 NTTソルマーレが運営する電子書籍配信サイト『コミックシーモア』のオリジナル作品として、2016年8月から配信開始したハートフルラブコメディ『家政夫のナギサさん』。2020年7月からTBS系列にて多部未華子主演でテレビドラマ化され、人気を博しました。

 製薬会社でMR(医薬情報担当者)として働く相原メイ(28歳・独身)は、同僚たちからは憎まれ口をたたかれるほど仕事ができますが、家事は一切ダメ。汚部屋に暮らすメイを心配した妹がスーパー家政夫の鴫野ナギサを送り込んだことで、メイの生活は一変します。

 いつも穏やかで優しいナギサさんのおかげで、メイはずっと彼女を苦しめていた家族との関係を修復することができ、いつしかお互いを意識するように。しかし、そんなナギサさんも、過去の後悔から突然、メイとのプロポーズを白紙撤回するなど恋愛への不器用さを露呈。読者をハラハラさせました。

 そっと見守り、完璧なサポートをしてくれるナギサさんは、身も心も委ねたくなる、あったかい存在です。おじさまならではの包容力と癒しを兼ね備えた、働く女子にとって最強のイケオジです。

●「娚(おとこ)の一生」(作・西絢子)

『娚の一生』第1巻(小学館)

『月刊フラワーズ』(小学館)にて2008年9月号から連載スタートした大人の男女のラブストーリー。2015年、榮倉奈々と豊川悦司の主演で映画化されました。

 東京の大手電機会社に勤める堂薗つぐみは、仕事のできるキャリアウーマンですが、恋愛はイマイチなまま30代を迎えていました。亡くなった祖母の家で過ごす彼女の前に、祖母の家の離れのカギを持つ50代の大学教授、海江田醇が現れ、成りゆきで同居が始まります。

 海江田の場合、深い知識と包容力、ロマンスグレーの枯れた趣に加え、時に見せる強引さや少年っぽさの意外性がスパイスとなっているのです。紳士の顔をした肉食系。これは恋愛下手の女子はもとより全女子が総キュンする、まさにキング・オブ・イケオジと言っても過言ではないでしょう。

 ちなみに、深い知識と少年っぽさを併せ持ち、強靭な肉体と精神力に加え、時々見せる包容力で全男子を総キュンさせたおじさんといえば、1976年から40年間、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載された『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の両津勘吉。当初の設定では、1952年3月3日生まれとなっていますが、連載途中からは35歳(所説あり)に固定されたようです。

「日本一愛されるおじさん」が、「おじさん」を連想させる平均年齢(45.7歳)以下になり、マンガ作品でイケオジキャラが台頭。「おじさん」の認識は今後も大きく変化していくことでしょう。

(山田晃子)

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