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涙腺が決壊してしまうアニメ3選 年末年始は泣いて心の洗濯を!

マグミクス / 2020年12月30日 7時10分

涙腺が決壊してしまうアニメ3選 年末年始は泣いて心の洗濯を!

■涙で心も大掃除! こたつとミカンと泣けるアニメで癒やされよう 

 大忙しの12月が終われば、念願のお正月休み。いつもよりゆったりとした気持ちでアニメを見られるお正月は、泣けるアニメで「涙活」してみるのもいいかもしれません。感動の涙を流すことで、普段の疲れを癒やしましょう。この記事では、涙が止まらなくなるアニメを3作品ご紹介します。SNSでも「嗚咽するほど泣いた」「感動をありがとう」と評判です。

●『四月は君の嘘』(2014年10月~放送)

『四月は君の嘘』は同名マンガ(著:新川直司)を原作としたアニメで、2016年には第2回SUGOI JAPAN Awardでアニメ部門1位を獲得し、映画化・小説化もされた人気作品です。原作も2012年にマンガ大賞2012にノミネートされ、2013年には講談社漫画賞の少年部門を受賞しています。

 かつて「天才」と呼ばれたピアニスト・有馬公生(ありま・こうせい/CV:花江夏樹)は母の死がきっかけで、「ピアノを演奏するとその音が聞こえなくなる」というトラウマを背負っています。次第に公生はピアノを弾かなくなり、ピアノと母親を失った彼の日常は、どこか色をなくしたようでした。14歳になった公正はある日、幼なじみの澤部椿(さわべ・つばき/CV:佐倉綾音)にクラスメイトの宮園かをり(みやぞの・かをり/CV:種田梨沙)を紹介されます。ヴァイオリニストであるかをりの演奏を見た公生は、その自由で美しい演奏に衝撃を受け、彼自身の世界も色づき始めて――?

 公生たちの中学時代~高校時代の成長を描いたこの作品は、単なる恋愛物語ではありません。ピアノやヴァイオリンにかける想い、想いがあるからこその葛藤、ライバルたちとの交流……。音楽に詳しくない方でも分かりやすく、かつピアノやヴァイオリンを本気でやっていたことのある方にはかなり響く、音楽界の独特な世界を描いた内容になっています。公生と厳しかった母との関係性や、公生への想いに気づけない椿のもどかしさ、ライバルたちの公生への想いなど、さまざまな人間関係が丁寧に描かれており、驚くほど美麗な作画ととてもよくマッチしています。特にオープニングテーマの作品内容を反映した歌詞と美しい作画は必見です。作品のタイトル『四月は君の嘘』に込められた切ない意味を知るためにも、ぜひ最終話までご覧ください。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

●『プラスティック・メモリーズ』(2015年4月~放送)

『プラスティック・メモリーズ』 (C) MAGES./Project PM

『プラスティック・メモリーズ』は、ゲーム『シュタインズ・ゲート』をはじめとする科学アドベンチャーシリーズを手がけた林直孝氏が原作を担当した、オリジナルアニメです。監督は『NEW GAME!』『イエスタデイをうたって』を手がけた藤原佳幸氏。のちにマンガ化・小説化され、アニメの展開を発展させた形のゲーム版も発売されました。

 舞台は、現代よりも少し科学技術が発達した世界。心を持った人型アンドロイド「ギフティア」が運用されており、家族や従業員などさまざまな用途で用いられていました。大学受験に失敗した18歳の水柿ツカサ(みずがき・つかさ/CV:内匠靖明)は親のツテで、ギフティアの製造・管理を行う大企業SAI社に入社。寿命を迎えるギフティアを回収する窓際部署「ターミナルサービス課」に配属されます。回収業務は2人1組で行うのですが、ツカサはお茶くみ係をしているさえないギフティアの少女・アイラ(CV:雨宮天)とコンビを組むことになり――?

 ギフティアを回収するには、その所有者に同意書を書いてもらう必要があります。これまで家族同然に暮らしてきたギフティアを、家族から同意を得て回収するのはなかなかに大変な業務。ギフティア自身が「家族と一緒にいたい」と逃げることも。アイラいわく「思い出を引き裂く仕事」である回収業務を通じて、アイラとツカサも成長していきます。各話で描かれる回収業務はどこか切なく、第1話から涙を禁じえません。ギフティアの寿命は、約9年4か月。アイラがお茶くみをしていた理由や、ツカサにそっけなくしていた理由も少しずつ明かされていきます。「もし、自分の命の時間があらかじめ決まっていたとしたら?」というツカサの問いかけは、終盤になるほど胸に迫ります。毎回内容に合わせてアイラの表情が変わるオープニングにも注目です。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「Amazonプライム・ビデオ」などで見ることができます。

●『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(2011年4月~放送)

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』 (C) ANOHANA PROJECT

『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』は、監督の長井龍氏、脚本の岡田麿里氏などアニメ『とらドラ!』を手がけたスタッフが多く参加したオリジナルアニメです。平成23年度文化庁メディア芸術祭ではアニメーション部門の審査委員会推薦作品に選ばれ、映画化・ドラマ化されるなど現在でも根強い人気を誇る作品です。

 夏のある日、ひきこもりでゲームをしていた「じんたん」こと宿海仁太(やどみ・じんた/CV:入野自由)の目の前に、昔事故死してしまった幼なじみ・「めんま」こと本間芽衣子(ほんま・めいこ/CV:茅野愛衣)が幽霊として現れます。めんまの願いは自分の「お願い」を叶えてもらうこと。当時「超平和バスターズ」として秘密基地に集まっていた仲間たちがめんまの事故で疎遠になったことから、彼女の死に罪悪感を抱える仁太は困惑します。しかし、なんとかその「お願い」を叶えるべく、仁太は「超平和バスターズ」の面々と会うようになって――?

 幼少時以降、会わなくなった「超平和バスターズ」をつなぐめんまの存在は、彼らの昔の思い出をたびたび呼び起こします。思い出に出てくる「好きだったけど嫌いだった」「憧れだったけど言えなかった」といった感情はリアルで、こうした「友情に嫉妬や恋愛も入り混じった複雑な感情」に共感する方もいるのではないでしょうか。時にぶつかり合いながらも交流を取り戻していく「超平和バスターズ」は、めんまが成仏できるよう力を合わせてその方法を探ります。彼らの成長や絆、めんまを想う気持ちに、気が付くと涙がこぼれている作品です。作品内容と歌詞がリンクしているエンディングテーマ「secret base ~君がくれたもの~(10 years after Ver.)」は、「聴くだけで泣ける」と評判です。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

* * *

 涙には、ストレスホルモンを低下させる作用があるといわれています。「疲れているから癒やされたい」「忙しくて最近感動していない」という方には、ストレス対策として泣けるアニメがおすすめです。気になる作品があった方は、ぜひお正月に見てみてください。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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