『鬼滅の刃』宇髄天元役の声優・小西克幸が演じる“アニキ系”キャラ3選

■信念を貫き戦う姿は男の中の男！？ 『シャーマンキング』『キルラキル』から

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の公開から2か月以上が経過した今もなお注目され続けている『鬼滅の刃』。主人公やメインヒロインはもちろんのこと、鬼殺隊の頂点に立つ9人の剣士「柱」など、その人気は幅広いキャラクターに及んでいます。そこで本記事では、その柱のひとりである宇髄天元（うずい・てんげん）役・小西克幸さんが演じるアニキ系キャラを3人ピックアップしてご紹介します！　がっしりとした体つきで派手好き、豪快な性格が印象的な宇髄ですが、このほかにはどんなキャラクターを演じているのでしょうか？

●『シャーマンキング』阿弥陀丸

600年前の侍、阿弥陀丸『SHAMAN KING CHARACTER BOOK 原色魂図鑑』（講談社）に収録

　ひとりめは、「シャーマンキング」を目指すシャーマンたちの戦いを描いた『シャーマンキング』のキャラクター・阿弥陀丸（あみだまる）。「週刊少年ジャンプ」（集英社）で連載されていた同名のマンガ（著：武井宏之）が原作です。アニメは2001年7月～2002年9月に放送されました。また、2018年以降は『SHAMAN KING』として講談社に移行し、2021年4月より完全新作としてアニメ化されることが決まっています。

　本作品の主人公は、森羅学園中等部に通う少年・小山田まん太（おやまだ・まんた／CV：犬山イヌコ）、そしてまん太のクラスに転校してきた少年・麻倉葉（あさくら・よう／CV：佐藤ゆうこ）。葉は、全世界のシャーマンの頂点となる「シャーマンキング」を目指すシャーマン。まん太は葉と出会ったことで霊が見えるようになり、シャーマンたちの世界、そしてシャーマンキングを決める戦い「シャーマンファイト」へと巻き込まれていきます。

　小西さんが演じる阿弥陀丸は、葉の持霊となった侍の霊。生前に親友だった鍛冶屋・喪助（もすけ／CV：江川央生）が打った刀「春雨」を愛刀としており、刀の腕は達人の域。情に厚く、まさに侍の鏡のようなキャラクターです。死後数百年の間、喪助との約束を果たすため約束の場所にとどまり続けていましたが、葉によってその約束が果たされたことで解き放たれ、そこから葉の持霊となって活躍します。いつも冷静に状況を読み、持霊として葉を支える姿はまさにアニキ！　彼のカッコよさのとりこになった人も多いはず！

●『キルラキル』の黄長瀬紬

『キルラキル』画像はBlu-ray4（アニプレックス）　(C)TRIGGER・中島かずき／キルラキル製作委員会

　ふたりめは、特殊な繊維を使用した“とある服”を巡って戦いを繰り広げる『キルラキル』のキャラクター・黄長瀬紬（きながせ・つむぐ）。2013年10月～2014年3月に放送された、アニメ制作会社TRIGGERによるオリジナルアニメです。

　本作品の主人公は、殺された父親の仇をとるべく犯人を探しさすらっている女子高生・纏流子（まとい・りゅうこ／CV：小清水亜美）。あるとき流子がたどり着いたのは、人知を超えた力を発揮する謎の制服「極制服」やそれを着用した生徒会、そしてそれらすべてを統括する生徒会長・鬼龍院皐月（きりゅういん・さつき／CV：柚木涼香）によって支配された学園・本能字学園でした。流子は父の死の手がかりを得ようと皐月に勝負を挑みますが、極制服を身にまとった生徒になすすべもなくやられてしまいます。しかしその後、流子は喋る黒いセーラー服「鮮血」に出会って――。

　小西さんが演じる黄長瀬紬は、この極制服による支配に反対するゲリラ組織「ヌーディスト・ビーチ」のメンバー。流子が身にまとっている「鮮血」を奪うため学園に潜入し、彼女に「服を脱げ」と言い放ち彼女に戦いを挑みます。しかし極制服を奪うためなら容赦はしない一方、無関係な相手を巻き込まないよう配慮したり、恩がある美木杉愛九郎（みきすぎ・ あいくろう／CV：三木眞一郎）の指示には極力従ったりなど彼なりの信念が垣間見える瞬間も。また、登場シーンは荒々しいものの、鮮血の声を聞いたあとは流子の味方になり頼れる一面も見せてくれるキャラクターです。

■あやかしらしい妖艶さをはらんだ声色も…！ 『かくりよの宿飯』から

●『かくりよの宿飯』大旦那

『かくりよの宿飯』 (C)2018 友麻碧・Laruha／ＫＡＤＯＫＡＷＡ／「かくりよの宿飯」製作委員会

　最後は、祖父の借金のかたに「かくりよ」へと連れ去られてしまった少女を描く『かくりよの宿飯（やどめし）』のキャラクター・大旦那（おおだんな）。富士見L文庫（KADOKAWA）より刊行されている同名の小説（著：友麻碧、イラスト：Laruha）が原作です。アニメは2018年4月～9月に放送されました。

　本作品の主人公は、幼い頃からあやかしが見えている大学生の少女・津場木葵（つばき・あおい／CV：東山奈央）。ある日の登校中、お腹をすかせたあやかしにお弁当をあげた葵。帰りに見てみると、そこには空のお弁当箱と一緒に綺麗なかんざしと見慣れぬ手ぬぐいが。葵はあやかしからのお礼だと思いお弁当箱を手にしますが――気がつくとかくりよへとたどり着いていました。そしてなんと、そのあやかし・大旦那の花嫁になっていて！？

　小西さんが演じる大旦那は、かくりよにある老舗宿「天神屋」の大旦那。鬼神であり、彼から借金をしていた葵の祖父との契約に基づき葵を花嫁として迎え入れようとします。その後葵に拒否されいったんは冷たい態度をとるも、葵の料理が天神屋を救ったことがきっかけで葵の扱いを改め、時には過保護ともいえるほど葵を大事にするように。いわゆる“アニキ系キャラ”のような豪快さやゴツさはないものの、その実力と面倒見の良さはほかのキャラクターに決して引けを取りません。

＊　＊　＊

　以上、宇髄天元役・小西克幸さんが演じるアニキ系キャラを3人ご紹介しました。小西さんの自信を感じさせてくれる太みのある声は、キャラクターたちのいざという時頼りになる芯のある強さ、堂々とした立ち振る舞いを一層引き立てます。それでいてどのキャラクターもそれぞれに違った声色をしており、そのバリエーションに飛んだ演技に実力を感じずにはいられません。アニキ系キャラが好きな人は、これを機に小西さん演じるキャラクターに注目してみてはいかがでしょうか？

（月乃雫）