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今年で20周年! 2001年放送アニメ3選 深夜アニメが増加し始めた時代

マグミクス / 2021年1月2日 7時10分

今年で20周年! 2001年放送アニメ3選 深夜アニメが増加し始めた時代

■12人の妹+1人との同居生活や熱血格闘アクション

 今から20年前、2001年は、1990年代半ばには年に50本前後だったアニメの制作本数が、100本を超え始めた時期にあたります。深夜アニメも増加していくなか、多くの傑作が生み出されました。今回はそのなかから、3本のアニメを紹介します。

●『シスター・プリンセス』

『シスター・プリンセス』 15th Anniversary Blu-ray BOX(キングレコード) (C)天広直人・公野櫻子・アスキー・メディアワークス/シスプリ製作委員会

 2001年4月から9月にかけて放送されたTVアニメ『シスター・プリンセス』(以下、シスプリ/アニメ版の表記は「・」がハート)は、「電撃G’sマガジン」で行われた読者参加企画『シスター・プリンセス』をアニメ化した作品です。全26話。主人公である海神航(みなかみ・わたる/CV:野島健児)が受験失敗をきっかけにプロミスト・アイランドと呼ばれる島に渡り、12人の妹+1人と同居しながら学生生活を送ることになるストーリーは賛否両論ありましたが、それでも動き、しゃべる妹たちの存在感は非常に大きく、アニメをきっかけに新たな「お兄ちゃん」になる方が続出しました。

 12人の妹たちの声は、当時若手だった川澄綾子さんや水樹奈々さんたち人気声優が担当しており、2018年に放送されたTVアニメ『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』の1話では12人+1人の全妹がゲスト出演して話題となりました。2019年には桑谷夏子さん演じる可憐がVTuberとして活動を開始、その後も咲耶・花穂・衛・亞里亞と徐々にVTuber化が進んでおり、今後の展開も期待できる状況となっているのが往年のお兄ちゃんたちにとってはうれしいところではないでしょうか。

 また、咲耶役の堀江由衣さんが歌う主題歌「Love Destiny」は当時のアニメソングのなかでも傑出した完成度を持ち、アニメを見たことがない方にもお勧めできる名曲です。もし機会があれば、聴いてみることをお勧めします。

●『スクライド』

 2001年7月から12月にかけて放送された『スクライド』は、後に『ガン×ソード』や『コードギアス 反逆のルルーシュ』など多数の傑作を手掛ける谷口悟朗監督の代表作のひとつです。

 21世紀の初頭、突如として横浜を中心に大規模な隆起が発生して生まれた、日本本土から隔絶した「ロストグラウンド」。この土地で生まれた「アルター能力」と呼ばれる特殊な能力を持つ少年少女たちがアルターを巡る陰謀に巻き込まれながらも己の力と仲間を信じて戦い抜くヒロイック格闘アクションで、今も根強いファンがいる作品です。

 とにかく作品を通して熱い、熱い、熱い。魅力的なキャラクターが数多く登場する作品なのですが、なかでも主人公のカズマ(CV:保志総一朗)とライバルの劉鳳(りゅうほう/CV:緑川光)の力強い拳と叫びのやり取りがたまりません。最終話はふたりの決着を付けるためだけに丸々1話が使われており、アニメの終わり方としては至高の作品のひとつと言えるでしょう。

 同時期に「週刊少年チャンピオン」で戸田泰成氏によるマンガ版も連載されていましたが、内容は異なっています。特にヒロインのひとりであるシェリス・アジャーニのたどった運命については大きな改変があり、こちらが好みというファンも存在しています。

 2011年から2012年にかけて10周年プロジェクトとしてTVシリーズに新作パートを加えて再構成した『スクライド オルタレイション』が制作されており、本編26話を見るのが難しいという方でも、無理なくストーリーを追えるようになっています。もし未見の方がいらっしゃるのであれば、年始の時間のある時に視聴してみてはいかがでしょうか。

■アニメ『NOIR』黒き手の乙女たち

●『NOIR』

『NOIR』 画像は『NOIR』 COLLECTER’S BOX[LIMITED EDITION] DVD(ビクターエンタテインメント) (C)2001 月村了衛・ビィートレイン・フライングドッグ

『NOIR(ノワール)』は2001年4月から9月まで放送された、ダークな雰囲気漂う美少女ガンアクション作品です。全26話。うら若き女性でありながら裏世界では名の知れた殺し屋であるミレイユ・ブーケ(CV:三石琴乃)と、類まれなる殺人の技量を持ちながら過去の記憶を失っている少女、夕叢霧香(ゆうむら・きりか/CV:桑島法子)が暗殺ユニット「ノワール」を組み依頼をこなすなかで出会う過去の因縁と、秘密組織「ソルダ」による策謀を描きます。

 アクション作品ではありますが、作品全体に流れる雰囲気は詩的であり、特に音楽については特に評価が高くなっています。キャラクターの動きや画面演出についても当時としては斬新かつ非常に力が入った作りとなっており、ベテランである真下耕一監督の技量が冴えわたっています。ALI Projectが歌うオープニングテーマ 「コッペリアの柩」も印象深く、曲に合わせてシルエットのミレイユと霧香が次々と敵をなぎ倒していくカットは高度なスタイリッシュさを感じさせてくれる出来栄えです。

 2010年にはサム・ライミ監督の手による実写化が発表されましたが、2013年に制作の遅延が報道されてからは動きが聞こえてこない状況となっています。果たして今どうなっているのか、気になる作品のひとつです。

(ライター 早川清一朗)

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