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2020年アニメの「泣ける」神回5選。年末年始に心のデトックスはいかが?

マグミクス / 2020年12月31日 16時10分

2020年アニメの「泣ける」神回5選。年末年始に心のデトックスはいかが?

■コメディ作品の突然の泣ける展開に涙

  アニメにおける「神回」にも、いろんな種類があります。振り返れば、燃える、萌える、笑える、泣ける……そんな多種多様な神回が、この2020年にも観られました。今回はそれらのなかから、「泣ける」神回を5つピックアップしてご紹介。2020年に溜まった心の疲れを、涙とともに洗い流しましょう。

●『かくしごと』第12話「ひめごと」

 本作は『かってに改蔵』や『さよなら絶望先生』などで知られる久米田康治さんが「月刊少年マガジン」で連載した同名マンガが原作。愛娘の姫に嫌われないよう、マンガ家の後藤可久士が「自分がマンガ家である」という“かくしごと”をし続けるという物語です。

 作中では基本的に可久士と姫を中心とした日常コメディが進行するのですが、毎回18歳になった姫の視点によるシリアスなシーンが挿入され視聴者に不穏な印象を与えていました。そして最終回はその未来の時系列の話に。記憶を失っていた可久士が18歳になった姫のおかげで記憶を取り戻し、“愛と笑いとちょっとの感動”の物語は大団円を迎えるのでした。

●『ミュークルドリーミー』第28話「まいらマイラブ」

アニメ『ミュークルドリーミー』キービジュアル (C)2017,2020 SANRIO CO.,LTD. ミュークルドリーミー製作委員会・テレビ東京

 サンリオの最新オリジナルアニメは、空から落ちてきたぬいぐるみのみゅーと友達になったことで、夢の中に入れるようになった中学1年生の日向ゆめが主人公。「ミラクルドリーミー王国」の女王様からドリーミーストーンを集めるよう頼まれた彼女が、毎回いろんな人の夢に入って問題を解決し、それを集めるというコメディ作品です。

 第28話は、クラスメイトである月島まいらがメインのお話。読者モデルとして活躍し、お笑いが大好きという彼女は、実はお母さんを亡くしていたことが判明します。そんな彼女が自身の誕生日であり、母親の命日でもある日に見る夢は……。そんなお話でも、湿っぽくなり過ぎない、『ミュークルドリーミー』らしく元気に明るく生きるまいららしいエピソードでした。

■優しい嘘・思わぬ本音・切ない別れに涙

●『ソマリと森の神様』第4話「叶える花と願う約束」

アニメ『ソマリと森の神様』キービジュアル (C)暮石ヤコ/NSP/ソマリと森の神様プロジェクト, mixer

「WEBコミックぜにょん」で連載中の同名ファンタジーマンガ(著:暮石ヤコ)が原作。森の番人であるゴーレムと人間の少女・ソマリが、親子のように連れ立って人外が支配する世界を旅します。

 第4話では、そのソマリとゴーレムの間で、ある約束が交わされます。体調不良から回復したソマリが言い出したのは、「ずっと一緒にいてほしい」というお願い。それに対して感情がないはずのゴーレムは、自身の生命活動が終わりを迎えようとしているのを隠しながら、優しくそのお願いを聞き入れます。ふたりのそうした心の機微を、ゴーレム役の小野大輔さんとソマリ役の水瀬いのりさんの演技、そしてエンディングテーマ「ココロソマリ」が彩りました。

●『体操ザムライ』第6話「親子ザムライ」

アニメ『体操ザムライ』キービジュアル (C)「体操ザムライ」製作委員会

『ユーリ!!! on ICE』、『ゾンビランドサガ』などを手がけたMAPPAによるオリジナルアニメ。2002年の日本男子体操界を舞台に、引退間際の元日本代表の荒垣城太郎の再起の物語が描かれます。

 第6話では城太郎を健気に支えてきた一人娘の玲の心情にフィーチャーされます。小学4年生ながら家事もこなすしっかり者な彼女ですが、それでも思うところはあり……この話で、彼女は城太郎にこれまで言えなかった本音を吐露します。そこで明かされる意外な事実に、多くの視聴者は軽い驚きとともに涙腺を刺激されたのではないでしょうか。

●『ハクション大魔王2020』第20話「さよなら、アクビ!の話」

アニメ『ハクション大魔王2020』キービジュアル (C)タツノコプロ・読売テレビ

 本作は、1969年に放送されたタツノコプロのTVアニメ『ハクション大魔王』の約50年ぶりの新作。“魔法界の王”ハクション大魔王の娘であるアクビが、王位を継ぐための修行として夢を持たない少年・与田山カン太郎が叶えたい夢を見つけさせようと、さまざまな職業体験をします。

 最終回は、カン太郎が夢を見つけたためアクビが魔法界へ帰ることになり、互いの思いがすれ違う……というストーリー。約50年前の『ハクション大魔王』のラストを想起させる展開ですが、子供向け作品らしい無邪気なギャグが多く、前作キャラクターの登場やバラエティに富んだお仕事体験など、賑やかだった本作としては意外にもビターな結末でした。

 それでも、カン太郎はアクビとの出会いによって成長し、全20話を通じて紡がれたふたりの絆は確かなものだとしっかり感じられるでしょう。また最終回後は、中川翔子さんによるエンディングテーマ「フレフレ」も歌詞をしっかり噛み締めながら聴いてほしいところです。

(はるのおと)

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