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1月10日はハマーン様の誕生日 シャアと対立したのは彼女が“女性”だったから?

マグミクス / 2021年1月10日 7時10分

1月10日はハマーン様の誕生日 シャアと対立したのは彼女が“女性”だったから?

■ハマーン・カーンは宇宙世紀0067年1月10日生まれ

 長くアニメを見ていると、なぜか自然に「様」を付けてしまうキャラクターに出会うことがあります。『機動戦士Zガンダム』や『機動戦士ZZガンダム』に登場したハマーン・カーン(以下、ハマーン)はその代表格と言えるでしょう。

 20歳そこそことはとても思えない貫禄、ジオン公国の残党をまとめ上げた政治力とカリスマ、数々のエースパイロットたちと互角以上の戦闘力、そして怜悧な美しさを兼ね備えたハマーン様は、ガンダム世界に数多く存在する女性キャラクターの中でも屈指の存在感を誇っています。声を担当するヴォイスアクター・榊原良子さんの迫力ある声もあいまって、その人気は、初登場から30年以上が経った今なお非常に高いものとなっています。

 そんなハマーンは宇宙世紀0067年1月10日に、ジオン公国の高官であるマハラジャ・カーンの次女として生を受けました。この時期のジオンはジオン・ズム・ダイクンとデギン・ソド・ザビの対立が深刻化しており、マハラジャは調整役として尽力していましたが0068年にジオン・ズム・ダイクンが死去し、ジオン公国の実権をザビ家が握ることになります。

 ダイクン派の有力者が更迭されるなか、マハラジャはデギンに厚遇され側近となりますが、代償としてハマーンの姉であるマレーネをドズル・ザビの愛妾として差し出すことになり、この一件が彼女の心に暗い影を落としてしまいます。

 幼い頃からニュータイプとしての高い素質を見せていたハマーンは、小惑星アクシズに最高責任者として赴任する父親と別れ、ジオンのニュータイプ研究所で訓練を受けることになります。ですが、この時点でのニュータイプ研究はまだ初期段階であり、ニュータイプの能力と生体反応の関係を解明しようとするあまりに思春期の少女に対して過酷な実験を繰り返したため、ハマーンは研究を拒絶するようになっていくのです。

 一年戦争が開始された0079年にはマハラジャによりアクシズへと呼ばれるのですが高速艇を使うことはできず、戦争終了から半年以上が経過した0080年の7月にようやく到着、ジオン残党軍と共に過酷な環境での生活を余儀なくされることになります。

■シャアとの亀裂を生んだ、女性としての業の深さ

 アクシズでの生活のなかで、ハマーンの心の支えとなっていたのが赤い彗星ことシャア・アズナブルでした。連邦軍のジオン残党狩り部隊との戦いなどを経て徐々に心を通わせていくのですが、情勢は彼女がひとりの少女であることを許さなかったのです。

 宇宙世紀0083年8月11日にはシャアの後押しもあり、病死したマハラジャの後を継いでミネバ・ザビの摂政に就任し、アクシズを率いるようになります。

 しかしこの直後に姉のように慕っていた女性士官ナタリー・ビアンキがシャアと恋愛関係になったことを知らされ激高、ナタリーの元へ向かう不審者の存在に気付きつつも見逃すという業の深さを見せ、シャアとの関係に決定的な亀裂が生まれてしまうのです。

 やがて宇宙世紀の奔流に押し流されるように、ハマーンはアクシズを地球圏へ向けて移動させ、『機動戦士Zガンダム』第32話「謎のモビルスーツ」で旗下のネオ・ジオン軍と共にその姿を遂に現したのです。

 エゥーゴとティターンズ、ネオ・ジオンの三つ巴となった戦いのなか、コロニーレーザーを巡る攻防の際にシャアと遭遇したハマーンは、「私と共に来い!」と未練を覗かせますが拒絶され、パプティマス・シロッコと共に追い詰めますが、最後シャアの乗る百式は爆発のなかに姿を消してしまいます。

 このときハマーンは最後まで「シャア……私と来てくれれば……」と呟いており、思いの深さが伺えるのです。

 その後、戦力の維持に成功したハマーンは地球圏を掌握し、『機動戦士ガンダムZZ』では主人公ジュドー・アーシタの前にマシュマー・セロやキャラ・スーンたち強力な強化人間を従えて、立ちはだかります。

 しかし部下のグレミー・トトの裏切りもあり、急速に戦力を消耗したハマーンは愛機キュベレイを駆りジュドーとの最終決戦に臨み、激闘の末に敗れ「強い子に出会えて……」と言い残し、戦死を遂げてしまうのです。

 ハマーンがガンダムの世界に残したインパクトは絶大であり、OVA『機動戦士ガンダム0083』にも1シーンのみ出演を果たしています。ハマーンを主人公としたスピンオフ作品も製作されており、2020年には雑誌「ガンダムエース」でアパレル会社「ネオ・ジオン」で管理職を務める設定の『アラサーOL ハマーン様』(著:いわさきまさかず)の連載が開始されています。初登場から35年が経過したハマーン様ですが、その活躍はまだまだ続きそうです。

(ライター 早川清一朗)

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