【漫画】殺伐と働くOL、週末は… 秘密の”同居人”の正体に「癒やされる」

■OLとラッコの優しいほのぼのライフに癒やされる

　平日はバリバリ働くOL、時ちゃん。特に金曜日は同僚の冗談にものらず、殺伐としています。しかし月曜日になると彼女は和やかに。その秘密は、週末の“ラッコとの暮らし”にありました……。

　漫画家・井上知之さん（@motomototomoto）の創作マンガ『ラッコと暮らすOLの週末』がTwitterで公開されました。本作品は「ヤングアニマル」「ヤングアニマルZERO」にて不定期連載中の『OL、ラッコを飼う。』の第1話です。

　仕事に疲れたOLが、飼っているラッコとの何気ない日常で癒やされていく、ほのぼのした物語に、読者からは「こういうの大好き」「癒やされる」「ラッコがかわいい」「和んだ」などの声があがりました。

　作者の井上知之さんに、お話を聞きました。

ーー井上知之さんの漫画家としてのデビューのきっかけを教えて下さい。

　世の中に初めて作品を出したのは「ミラクルジャンプ」（ヤングジャンプ増刊）でした。ただ、そこでは連載につながらず、初連載は「裏サンデー」（「マンガワン」）でさせてもらいました。『はなまる魔法教室』という作品で、単行本2巻で打ち切りになってしまいました。（3巻は自主制作）その頃はTwitter等でのマンガの発表はしていませんでした。

ーー『ラッコと暮らすOLの週末』のお話はどのようにして生まれましたか？

　このマンガは「ヤングアニマル」の編集さんと一緒に作りました。編集さん主導で「疲れた社会人を癒やすかわいいペットものを描こう」と言ってもらったのが始まりです。ペットものというのは、自分には全くない発想でしたが、自分の作風と雑誌の雰囲気を考慮して出してくれた企画だと伝わりました。

　まずペットのビジュアルの候補をたくさん描き、そこから飼い主とペットのペア案をいろいろ考えて、どれが良いか相談した結果、“OLとラッコ”が勝ち抜き、このマンガができました。結局はペットというより同居人という感じですが。　

ーー『OL、ラッコを飼う。』に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　社会人の方から「癒やされた」と言ってもらえたことです。ちゃんと目的を果たせたと思えてうれしかったです。また、「何回も読んだ」という言葉もうれしいです。個人的な目標として、そういうマンガになってほしいなと思っているので。

　逆にマイナスの言葉も記憶に残ったりします。「この回が面白くなかった」とか。毎回面白い部分を入れているつもりなのに、何がダメだったのか考えたりしました。でも別の人に「その回が面白い。」と言ってもらえることがあって、人によっては伝わるのかと少し安心できました。好きな回がバラけたりするのも、人によって感じ方が違っていて面白いなぁと思います。

『OL、ラッコを飼う。』単行本1巻が発売中（白泉社）

ーー『OL、ラッコを飼う。』の単行本1巻が発売中です。収録内容や見どころなどをご紹介いただけますか？

　OLとラッコのふたりが、ただ普通の日常を送り、マッサージへ行ったり、お酒を飲んだり、星を見たり、ゲームをしたりして、少し楽しかったり寂しかったりする、こじんまりしたお話です。でも小さい幸せがつまってます。

　肩の力を抜いて読めるので、ちょっと疲れたなぁという人はぜひ。ラッコがかわいかったり、ふと共感できたり、読み終える頃には、ほんの少し心がやわらかくなってる……といいなぁ。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

『OL、ラッコを飼う。』に関しては、雑誌に載った本編を時々掲載したり、Twitter用の4コマも時々投稿しているので、見てもらえるとうれしいです。また、ラッコとは全く別のマンガもTwitterで発表したいと思っています。描くのが遅いのでなかなかできていないですが。

　自分のマンガをひとりでも多く知ってもらえるようにTwitterでの発信も頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。読んで下さった方、ありがとうございました！

（マグミクス編集部）