1月17日は声優・小山茉美さんのお誕生日。演技の転換点となった2人のキャラとは?
マグミクス / 2021年1月17日 7時10分
■デビュー直後から「ヒロイン声」で大活躍
本日1月17日は声優の小山茉美さんのお誕生日です。小山さんといえば、有名なベテラン声優のひとり。当然、過去に演じてきたキャラは誰もが知ってるメジャーなものから、意外と知られていないマイナーなものまでさまざまです。舞台女優として芸能活動を始めていた小山さんですが、ほぼ同時に声優デビューも果たし、その才能から声優活動をメインに活動を始めました。
前述したようにデビュー直後から才能を発揮した小山さんは、次々とレギュラー役を射止めていきます。この当時ですと『大空魔竜ガイキング』(1976年)のフジヤマ・ミドリ、『キャンディ・キャンディ』(1976年)のアニー・ブライトン、『ろぼっ子ビートン』(1976年)のうららちゃんなどが注目を集めていたキャラでしょうか。
小山さんといえば、透明感のある声がヒロイン役にピッタリで、この後に演じた『アローエンブレム グランプリの鷹』(1977年)の逢瀬すず子は、筆者としては最初に小山さんを意識したキャラでした。
『野球狂の詩』(1977年)、『新・巨人の星』(1977年)という2大野球アニメ作品でウグイス嬢を演じていたことも、このころの小山さんが鈴を転がすようなヒロイン声を中心に活動していたことを物語っています。
その小山さんの最初の転機となったキャラは、『機動戦士ガンダム』(1979年)のキシリア・ザビでした。キシリアの男顔負けの凛とした演技は、それまでヒロイン役が多かった小山さんのイメージを一変させます。
そして、この後に演じた『ニルスのふしぎな旅』(1980年)のニルスも、それまでに演じていなかったキャラでした。いたずら好きなわんぱくな男の子。この後を見ても、小山さんの男の子キャラは意外と少ないので、代表的な男の子キャラかもしれません。
この流れのなかでも、『あしたへアタック!』(1977年)の聖美々、『巴里のイザベル』(1978年)のイザベル、『メーテルリンクの青い鳥 チルチルミチルの冒険旅行』(1980年)のミチルなど、さまざまなタイプのヒロインを演じていました。
そんな小山さんの一大転機となるのが、1981年に巡り合うことになるふたりのキャラです。
■ふたりのキャラを演じたことで、さらなる高みへ
『戦国魔神ゴーショーグン』Blu-ray BOX(キングレコード)。ジャケットにレミー島田が描かれる
小山さんのはまり役、代表作となったのが『Dr.スランプ アラレちゃん』(1981年)の則巻アラレです。オーディションを受ける前から原作マンガ『Dr.スランプ』のファンだったそうで、アラレ役には多大な愛着をもって演じていました。今でもCMなどでアラレ役を演じていることからも、アラレ=小山さんというイメージは多くの方も持っていることと思います。
そしてアラレ役で披露した耳に残るハイトーンの声は、それまで多く演じてきていたヒロイン役とは違う、小山さんの新しい魅力をファンに印象付けることになりました。
もうひとつの転換点となったのが、『戦国魔神ゴーショーグン』(1981年)のレミー島田です。
この役も、それまでのヒロイン役とは違うイメージで、重い過去を持った大人の女性の雰囲気を持っていたキャラでした。作品自体、独特のセリフ回しが評価されたこともあり、その軽い調子のノリが小山さんの新境地だと感じた人も少なくなかったと思います。
このふたつの役のハイブリッドとも言えるのが、『魔法のプリンセス ミンキーモモ』(1982年)のミンキーモモでした。
この作品で12歳のモモと、変身して大人になったモモの2役を巧みに演じ分けて、アニメファンから好評を得ます。この作品ではオープニング曲とエンディング曲も小山さんが歌っていました。
すべてご紹介できず申し訳ないのですが、この後小山さんが演じてきたキャラの一部を抜粋すると、『あんみつ姫』(1986年)のあんみつ姫、『ドラゴンボール』(1986年~)のランチ、『聖闘士星矢』(1986年~)のシャイナ、『シティーハンター』(1987年~)の美樹、『キテレツ大百科』(1987年~)のコロ助(初代)、『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』(1996年)のカレン・ジョシュワ、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004年)のタリア・グラディスなどが、比較的みなさんがご存知と思われます。
最近でも、小山さんはさまざまなキャラを演じています。例えば『BanG Dream!』(2017年~)では主人公たちをサポートするオーナー、都築詩船を演じていました。『名探偵コナン』(1996年~)では、黒の組織の一員である変幻自在なキャラのベルモットを長年演じています。
そして、現在『ONE PIECE』(1999年~)では、ルフィたちとの決戦を控えている四皇のビッグ・マムとしてほぼ毎週登場していましたね。
これからも、小山さんのさまざまなキャラを聞く機会はありますが、たまには昔を懐かしんで、今までの作品を見直して楽しむのもいいかもしれませんね。
(加々美利治)
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