きれいに完結しているオリジナルアニメ3選 続きを待たずに一気見してスッキリ！

■土日でしっかり見終われる！　クオリティも高評価のアニオリ作品

　アニメの最終話がうまくまとまっておらずもやもや……2期や3期を待つ必要があって歯がゆい思いをしたことはありませんか？　きれいに完結している作品なら、お休みの日に最後までしっかりと見終われます。この記事では、きれいに完結しているオリジナルアニメ作品を3つご紹介します。SNSでも「最後の伏線回収が鳥肌」「一気見できた数少ないアニメ」と評判です。

●『Angel Beats！』（2010年4月～放送）

『Angel Beats！』はアニメ制作会社「P.A.WORKS」が手がけたオリジナルアニメで、P.A.WORKSは他にも『true tears』『SHIROBAKO』などの人気オリジナルアニメを制作しています。2010年には、第14回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で審査委員会推薦作品に選ばれた人気作品です。

　ある日、目を覚ました音無結弦（おとなし・ゆづる／CV：神谷浩史）は、見覚えのない学園にいました。そして、銃を持った少女・仲村ゆり（なかむら・ゆり／CV：櫻井浩美）に「ここにいるってことは、あなた死んだのよ」と告げられます。ここは死後の世界で、何もしなければ神様に消されるというのです。消されないためにゆりたちが結成した「死んでたまるか戦線」は、白髪の生徒会長・天使（てんし／CV：花澤香菜）との戦いを続けていました。ゆりの話を信じられない音無は天使に話しかけに行きますが、天使は腕から出した刃物で音無を突き刺して――？

『AIR』『CLANNAD』などで人気を誇るシナリオライター・麻枝准氏が脚本を手がける本作。「死んでも死なない、死後の世界」という不思議な設定のなかで物語は進み、やがて天使との戦いの意味や音無の過去、「死んでたまるか戦線」のメンバーの過去や死因も明かされていきます。「死んでも死なない」まるでゲームのような世界観とは裏腹に、メンバーたちの死因や過去、学園にとどまる理由はそれぞれかなり現実味を帯びており、コメディも交えたテンポの良い展開にぐっと引き込まれていきます。1クール13話という短い話数できれいにまとまっており、最後はしっかり感動させてくれる本作。2020年に10周年を迎えた今、未見の方はぜひ見てみてはいかがでしょうか。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

●『花咲くいろは』（2011年4月～放送）

『花咲くいろは』　(C)花いろ旅館組合

『花咲くいろは』は、『Angel Beats！』を手がけたアニメ制作会社「P.A.WORKS」のオリジナルアニメで、『SHIROBAKO』『サクラクエスト』と並ぶ「お仕事（働く女の子）シリーズ」のひとつです。2011年には『Angel Beats！』に続き、第15回文化庁メディア芸術祭のアニメーション部門で審査委員会推薦作品に選ばれました。

　ある日、母・松前皐月（まつまえ・さつき／CV：本田貴子）から、「夜逃げをする」と告げられた松前緒花（まつまえ・おはな／CV：伊藤かな恵）。しかも行き先は母と別で、会ったこともない祖母が女将を務める旅館「喜翆荘」（きっすいそう）でした。仲良しのクラスメイト・種村孝一（たねむら・こういち／CV：梶裕貴）との別れに落ち込みながらも、新しい生活への期待に胸を膨らませる緒花。しかし、「喜翆荘」に到着したとたん、出会った美少女・鶴来民子（つるぎ・みんこ／CV：小見川千明）に「死ね」と怒鳴りつけられ――？

　1クール26話で完結している本作品は、石川県の湯乃鷺（ゆのさぎ）温泉街が舞台のお仕事アニメです。祖母であり女将である四十万スイ（しじま・すい／CV：久保田民絵）のもと、主人公の緒花は仲居見習いとして奮闘します。経営や厨房の様子など、普段はなかなか知ることのない旅館の「裏」を垣間見ることができ、視聴者を最後まで飽きさせません。普段は高校に通っている緒花たちの高校生らしいすれ違いや恋愛模様も描かれ、見どころも満載。1クールにしては少し長めですが、終盤のまさかの展開にきっと最後まで再生してしまうはず。爽やかなラストが「見終わった！」というすっきり感を後押ししてくれます。この作品は、「dアニメストア」「U-NEXT」「バンダイチャンネル」などで見ることができます。

●『東のエデン』（2009年4月～放送）

『東のエデン』画像はDVD第1巻（角川エンタテインメント）　(C)東のエデン製作委員会

『東のエデン』は「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズの神山健治氏が原作・監督を務めたオリジナルアニメで、アニメ制作会社は同じく「攻殻機動隊 S.A.C.」シリーズの「Production I.G」、キャラクター原案は『ハチミツとクローバー』の羽海野チカ氏と、豪華スタッフで制作されています。2009年の第14回アニメーション神戸賞作品賞をはじめ、数々の賞を受賞した評価の高い作品です。

　2010年11月22日の月曜日、日本各地に10発のミサイルが落ちたものの、誰も被害者を出さなかった奇妙な事件が起きました。その事件は「うかつな月曜日」と呼ばれ、すぐに忘れ去られてしまいました。それから3か月後のある日、卒業旅行でアメリカに来ていた森美咲（もりみ・さき／CV：早見沙織）は、ホワイトハウス前で警察に声をかけられます。困っていた咲を助けてくれたのは、全裸で右手に拳銃を、左手に携帯電話を持った謎の青年でした。その青年・滝沢朗（たきざわ・あきら／CV：木村良平）は記憶を失っており、携帯電話には82億円もの電子マネーがチャージされていて――？

　第1話から突拍子もない展開で、気が付くと作品世界に引き込まれています。舞台となっている作品世界は、同じく神山健治監督の作品『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』（2030年代前半）の過去の時代だとされており、国や施設、人物などの共通点を探すのも面白いかもしれません。謎だらけの男、滝沢の謎が徐々に明かされつつ、最終11話では日本中を巻き込む大スケールの展開を見せつつ、これまでの伏線を見事に回収してくれます。「もっと見たかった！」という方には、物語のその後を描いた劇場版が2作品公開されているので、そちらもぜひ。この作品は、「dアニメストア」「Netflix」「U-NEXT」などで見ることができます。

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　すでに完結しているオリジナルアニメなら、「原作マンガに追いつきそうで2期が作れない」といったこともなく、安心して見られますよね。外出自粛生活のおともに、気になる作品を一気見してみてはいかがでしょうか。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

（新美友那）