酷評されたが魅力もあった『ガンダム一年戦争』 “バンダイナムコ”設立のきっかけにも…?

マグミクス / 2021年1月22日 19時10分

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■過去作から大きく変わった「操作性」が批判の的に…

 2014年からプロジェクトがスタートし、2020年12月19日に横浜・山下埠頭の「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」で“全長18mの動くガンダム”が公開されました。この2021年には、最初のテレビ放映から42年、また映画の公開から40周年を迎える『機動戦士ガンダム』という作品は、もはや日本を代表するアニメコンテンツといっても過言ではありません。

 その人気は社会現象となったプラモデルはもちろん、ゲームにもおよび、これまで数多くのソフトが発売されてきましたが、そのなかでも、ユーザーから大きな期待を集めたのが、2005年4月に発売されたプレイステーション2(PS2)用ソフト『機動戦士ガンダム 一年戦争』です。

 とはいえ、期待があまりに大きすぎたためか、発売直後の評価は散々なものでした。その理由として、いまやプレイステーションの象徴ともいうべき「△〇□×」のボタンをほとんど使うことがなく、メインの操作をL1・L2・R1・R2ボタンで行う点や、右スティックで行うロックオン(しかもスグに解除される)など、既存のゲームとかなり異なる操作性が挙げられます。

 このゲームの発売以前、2001年にPS2、2002年にドリームキャスト用が発売された『機動戦士ガンダム 連邦VSジオンDX』が「神ゲー」と評価され、その操作に慣れたユーザーが多かったゆえの低評価だと考えられますが、いま改めてプレイしてみると、同作にはガンダムファンを喜ばせる魅力も感じられます。

■「胸アツ」の戦いを再現できるのは嬉しい

「動く等身大ガンダム」の展示を中心に、2020年12月にオープンした「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」 (C) 創通・サンライズ

 ちなみに『ガンダム一年戦争』のゲーム内容は、あくまでも「アムロ目線」で一年戦争を戦うというものになっているのですが、たとえば最初の「大気圏突入」や「ガルマ死す」でのニューヤークでの戦いや、『連邦VSジオンDX』と違って、キッチリ宙域での戦闘となる「ソロモンでのビグザム戦」など、ガンダム・マニアなら唸るほどの再現度になっている点は評価すべき部分です。

 加えて、それら戦闘シーンの要所で劇中と同じ「メモリアルアクション」を決め、ハードモードをクリアすれば「フルアーマーガンダム」や「ジムスナイパー」、「アレックス」などのMSVや、OVAに登場した機体が使えるようになることも“胸アツ”ポイントとなっています。

 特に、ハードモードでの脚がついた『パーフェクト・ジオング』を相手に『フルアーマーガンダム』で戦えば、講談社「コミックボンボン」で1982~1986年に連載された『プラモ狂四郎』の世代は、ある種の感慨を覚えるかもしれません。

 結果として「100万本のミリオンヒット」を狙ったにも関わらず、実際の販売本数は初週15万本、累計でも33万本ほどだったという『一年戦争』ですが、それゆえに現在でも中古で多く流通する、手に入れやすいソフトになっています。

 またこのソフトをキッカケにして2005年に「バンダイナムコホールディングス」が設立され、“動くガンダム”を実現させた『ガンダム GLOBAL CHALLENGE』の代表理事をバンダイナムコエンターテインメント社長の宮河恭夫氏が務めていることを考えると、『ガンダムゲーム史』を語る上で、やはり意味のある1本といえるのではないでしょうか?

(渡辺まこと)

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